こんにちは、京都伏見のまちライターwishigrowです。

どストライクに気になるメッセージがあったのです。
和菓子屋さんの店頭に「ケーキのはしっこあります。150円」って書いてあった。
これは気になる。
バイクを止めて、そこに駆け込みました。

それは、駿河屋というお店なんだけど・・・。

伏見駿河屋

歴史があるからややこしい

駿河屋はちょっとややこしい。
昔は伏見に3軒の駿河屋があった、現在でも2軒ある。
宇治にもある。

今webで調べたところによると、
まず伏見で煉羊羹をつくって、豊臣秀吉に献上したらしい。
お茶会で大名たちに配られて大絶賛。
この時はまだ”鶴屋”という名前。

ほんで、徳川家と一緒に、駿河(静岡県)にいったり、紀州(和歌山県)にいったり。
たぶん徳川家の誰かが「お前んとこの煉羊羹が食いたいし、一緒に来てくれや。」って言ったのだと思う。

その後、将軍の娘”鶴姫”が紀州徳川家に嫁入りした時に、「鶴屋ってあかんのちゃうん、お姫様を売ってるみたいやん!」という風に言われたかどうだか知りませんが、駿河屋に名前が変わりました。

そして、分家や暖簾分けで増殖。

というわけで、発祥は京都伏見。
本店は和歌山市駿河町というところにあるらしい。

伏見の駿河屋2軒

現在では、京町と油掛にあります。

京町の方が駿河屋総本家の伏見店となっています。
油掛の方が伏見駿河屋となっています。

ずっとずっと昔に分かれているので、経営は別もの。
両方とも、とても歴史が古いです。

今回の記事は、後者の方です。
(ケーキのはしっこの説明に、こんなに時間を要するとは思わなかった!)

伏見駿河屋はケーキも売っている

伏見駿河屋は和菓子屋さんのはずですが、最近ケーキを売っています。
プリンも売っています。

たぶん、夢に出てきたんでしょうね。
「羊羹が売れないなら、ケーキを売ればいいのに。」って、マリー・アントワネットが。

ショートケーキや、ロールケーキ、シュークリームがラインナップされていました。

そろそろ駿河屋も、カタカナの店名になってしまうかもしれません。

ケーキのはしっこ

買いました。
150円+税です。

ケーキのはしっこ2

サイズのまばらなのが4本入っています。

ちなみにこれはロールケーキのはしっこだそうですよ。
これをくるくる巻いたら、ロールケーキになるんだろう。

ケーキのはしっこ3

ふわふわしています。
クリームがないから、あっさり目でひつこくない。
美味しい、たくさん食べれそうだ。

ロールケーキ本体も食べたくなった。

たぶん超レア商品

数量限定どころか、1日3袋程度しか出ないのではないかと思う。
wishigrowが購入すると、「ケーキのはしっこあります。150円」という、貼り札はささっとしまわれた。
いいなぁ、このアナログな店頭メッセージ。

「おとどけものいたします キキ」みたいな?

だから、注目してみて下さい。

駿河屋メッセージ

買えたらとてもラッキー!

地図

近くにこれもありますよ→油懸地蔵の記事「寺社に油をまいている犯人に告ぐ、伏見に来なさい」

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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