こんにちは、水曜の夜は遊ぶことに決めているwishigrowです。

2016年6月1日(水)、よる散歩in宇治をやりました。
夜の7時スタートってことだったのですけどね。
『楽しいのになぁ、みんな来いよなぁ~』って思います。

幻想的な宇治を、というか幻想の中を散歩しました。

来ない

京阪宇治駅に着いたのは午後6時半ごろ。
まだ明るい。
日没は7時5分だそうだ。

京阪宇治駅

とりあえずビールを購入。
サッポロ黒ラベル350ml。

集合時間になっても来るはずの人が来ない。
メッセージを送るが返事もない。
おそらく寝ちゃってるんだろう。
介護職で睡眠時間の定まらない仕事をしているからしょうがない。

気にせず、スタートすることにした。

ツバメがいっぱい

とにかくツバメがたくさんいました。
ビュンビュン飛び交う。

ツバメ

京阪宇治駅はツバメ環境がとても良いみたい。

空から女の子が降ってくる

宇治橋

ツバメが飛んでいるなぁ、もうすぐ日没だなぁと思っていた、その時!
空から、女の子が降ってきたのです。
青白く光るペンダントを付けた女の子です。

当然、ふわっとお姫様抱っこでキャッチしますよね。

僕は尋ねました、「もしかして、シータ?」
女の子は答えます、「いいえ、高坂麗奈(こうさか れいな)です。」って。

というわけで、急遽、高坂さんとのデートになりました。

大吉山の展望所を目指して

宇治川沿いの道、虫が多い。
おそらくカゲロウの一種だと思う。
普通の女の子と同じく、高坂さんは虫が嫌いだそうだ、一生懸命に手で払っている。
僕は『こんな道を歩かせて、申し訳ないなぁ』と思う。

宇治神社へ参拝。
手を合わせる高坂さんのうしろ姿を見て、可愛いなぁと思う。
黒髪が本当にきれい。

宇治上神社はすでに閉門している。
世界文化遺産だから厳重に保護してもらわないとね。

そこから大吉山の展望所へと上ります。
木々がうっそうと茂り、徐々に日も暮れ、暗い。
そんな森の道を二人で歩く。

二人きりだからドキドキしているのか、暗くて怖いからドキドキしているのか正直わからない。
自分が選んだ道なのに、”吊り橋効果”にやられてる。
どっちにしても、手をつないで歩きたい。

そのまま展望所まで。
急な坂もなく、てくてくとゆっくり歩けば息も上がらずに着けるお手軽な夜景スポットだ。

展望所にて

流石に夜景スポットだけあって、都合よく二人っきりにはさせてもらえない。
誰かがいた。

確かに夜景はきれい。
平等院を上から眺められる。
遠くの夜景まで見えるけど、どこがどこかなんてぜんぜんわからん。
よくわからない夜景を眺めるより、高坂さんの横顔を眺めていたかった。

椅子に腰掛けて巻き寿司食べて、ビール飲む。
座っているだけだと、肌寒い。
持ってきたウインドブレーカーを高坂さんの肩にかける。

「カラオケに行ったら何を歌うの?」とかって聞いてみたりする。
知ってる曲名が出てきたら嬉しいけど、わからないものばかりだろうか?

そういえば、わざわざ三脚を持ってきてたことを思い出す。
だから、とりあえず二人で写真を撮った。
「普通は夜景をバックにとるよね」って言われる。
「そうだよね」って言う。

次は夜景をバックにしてカメラを立てて、セルフタイマーをセッティング。
高坂さんの肩に手を添えてみる。

大吉山夜景

振り向くと君しかいない道

再び暗い森の中を歩く。

「靴の中に何かが入った」って言って、靴を脱ぐそのしぐさがこどもっぽくもあり、セクシーでもあり、なんとも見逃せない。
『あと3回くらい、靴の中に落ち葉入れ』って思う。

興聖寺を抜けて、亀石があって、天ケ瀬吊り橋へと歩みを進める。

天ケ瀬吊り橋はいつもほのかに揺れている。
そして、流れる宇治川の水面は暗くて黒くて、吸い込まれそうになる。
「キャー怖い」とかって言って、僕の腕をつかんでくれたりしないだろうか?って思っているのに、君は平気なようだ。
僕の方が怖がっている。

君の好きなスイーツはマカロンとアイス。
僕が好きなのはおはぎ。
君の好きな食べ物が焼き鳥だったのなら、すぐに「じゃあ今度、食べに行きましょう」って、デートの約束をする。
でも「何でもよく食べる」とのこと。

君はほとんどの場合、僕の一歩後ろを歩いてて、ふと振り返ると確実に視線が交わる。
少し恥ずかしくて、やっぱり嬉しい。
でも次にかけるべき言葉が見つからないから、それは一瞬の出来事に終わる。
振り返るたびに君がそこにいる。
なぜこの人は自分の恋人ではないのだろうか?って考えるのは当然のことだと思う。

平等院を生け垣の隙間から覗き込んで、「ここから少し見えるよ」って言うと、君の影が近づいてくる。
子どもの時は、手の届かないものがいっぱいあって、こっそり眺めるだけなものがたくさんあった。
くっきりとは見えない平等院が子どものころの感覚を思い出させてくれる。
君も子どものように近づいてきて、そのあまりの近さに僕は驚く。

なぜこの人は自分の恋人ではないのだろうか?という思いが膨らんできてしまって、ついつい「付き合ってください」とかって、変なタイミングで言ってしまうかもしれない。
言っちゃダメだ、でも言わないとその先もない。
そんな葛藤を抱えながら歩いて、振り返るたびに君がそこにいる。

夜の朝霧橋は”あの世につづく場所”という雰囲気だ。
「ここってあの世みたいやろ」って言うと、「たしかに」って、とても共感してくれる。
「じゃあ行きましょうか」「はい」なんていうやりとりをするわけだが、あの世につづく道を一緒に歩くなんて、運命を共にする関係のように思えて、とても喜んでしまった。

幻想よ、いつまでも

そんな夢心地の時間は駅まで歩くと終わりを告げる。
2時間半ほど経過していたようだ。

君の都合が良いならばと、飲みに誘って、PUBに行って、そこでたまたま音楽が演奏されていたなら、いけるとこまでいっちゃえるんじゃないかと思うけど、とにかく夜さんぽin宇治はここまで。

僕は思う。
「なぜこんなに可愛い人がここにいるんだろうか?」
「なぜ一緒にいてくれるんだろうか?」
「なぜこんなに近くにいる人が、恋人ではないのだろうか?」

その問いは一言で答えられる。
「バルス!」

目が、
目がぁぁぁ~。

まとめ

自分は小説家になればいいんじゃないかと思う。
ドラゴンとか魔法とかが出てくる、ファンタジー小説がいいな~。

妄想する力を企画力に変えて、水曜の夜をめいっぱい楽しもうと思っています。
都合がつけば、”水曜の夜は遊ぶことに決めた”にお付き合い下さいませ。

高坂さん、またデートしよう♪

募集中のイベントはありません

投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

ディスカッションに参加

2件のコメント

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です