日常では味わえないことが味わえる時。
それが甘くても苦くても、いい時間なのだと思う。
当たりの時の万願寺唐辛子のように辛くても、それはそれでよい思い出になる。

2017年7月1日(土)、フランスのフォークダンス会に参加した。
ぴょんぴょんしたり、別れがあったり、甘くて苦いマーマレード。

プチバル

京都にはフランスのフォークダンス会があります。
京都大学の近くに“アンスティチュフランセ関西”というフランス文化発信基地のような施設があり、定期的にフォークダンス会が行われているのだ。

私、wishigrowはこのダンス会が始まった当初からのメンバーであるが、かなりの期間行かなくなって、そして今年に入って再び通うようになった。
みかんの皮をむくかのように簡単なダンスもあるし、なかなか習得できないダンスもある。
色々な種類のダンスがあって、初心者向けでとてもいいダンス会です。

ロマン登場

今日は暑かった、ムシムシする。
『こんな日にフォークダンスを踊るのはどうかなぁ?女の子が参加しないんちゃう?』って思った。
だが、参加するのだ、今年は踊る年なのだ。

会場に着いてみると、久々にロマンがいた。
この会の創始者だ。
リアルに会うのは3年ぶりくらいか?
と言っても、感動はない。
なぜなら、ヤンチャっぽい感じのイケメンフランス人だからだ。
吾輩はイケメンを見ると舌打ちをする習性になっている。

フランス人女子大生たちも

ロマンはどうでもいいとして、フランス人女子大生2人がまた参加している。
オロールとルル。
すでにしっかりと名前を憶えている。

オロールはあどけない感じでめっちゃ可愛い。
ルルはしっかりした感じで美人。

しかも、私のことも覚えてくれているので、目が合うと親しい人に送るような視線を返してくれる。
嬉しいぞ。
とても、嬉しいぞ。

その瞬間から、夢心地ダンスモードに切り替わるのである。

ぴょんぴょん

普段はぴょんぴょんしない。
街を歩く時も、階段を降りる時も、動物園に行った時でさえぴょんぴょんしない。
でも、フォークダンスはぴょんぴょんする。

ぴょんぴょんするのは、しんどい。
週2回のジョギングでは上半身を動かさないように走っている。
サルサダンスは腰ノリで横に動く。
この狂人と呼ばれるwishigrowをもってしてもぴょんぴょんするのって、非日常だ。
しんどい、しかし楽しい。

もう7月に入った。京都の夏は蒸し暑い。
そこにきてぴょんぴょんする。
めっちゃ暑い。

オロールの顔はピンクグレープフルーツの果肉のように赤くなって、しんどそうだ。

普段はやらないぴょんぴょんを味わえるのは、しんどいけど楽しい。
暑さのせいで頭がやられている可能性はある。
でも、楽しいのだ。

楽しい

すべてのダンスが楽しかったです。

小指のダンスは頭がぼーっとなって、とてもいい。
時間だけが流れる感じ。

パートナーがどんどん変わるサークルダンスはエキサイティングだ。
目が合う瞬間に相手の笑顔を見れると、最高の気分だ。

ペアダンスは難しいのだが、オロールと二人きりの時間を味わえる。
「モット リードシタホウガ イイデスヨ」って言われても、ありがたく思える。

めっちゃ楽しかった。

そして別れ

なんということでしょう。
オロールとルルはこの7月でフランスに帰ってしまう。
1年間の短期留学だったそうだ。
「京都はとても良かった、寮の近くだから仁和寺によく行った。」って。

3回連続で参加して、そのたびに顔を合わしてる。
情が沸くぞ。
悲しい。

人生は一期一会だなぁ、その時間を味わわないと。

agrumes

ダンス会の後は飲み会。
主催者グループと自分、そしてオロールとルルも一緒に。

オロールとルルは日本語も堪能なので、楽しく飲めました。
「最初は日本のアニメが好きになって、そしてラルク アン シエルに興味を持った。」って。
ちなみにL’Arc-en-Cielはフランス語で虹という意味。

アニメの話題を振ると、「ドラゴンボール、ナルト、ワンピースは見た」って。
「サンジの必殺技はフランス語ですよねー」って言うと、めっちゃ通じた。

居酒屋で飲んでたので、ポン酢が出てきますよね。
ポン酢をフランス語で説明しようとした時に「柑橘系」はなんて言うのか?という課題に突き当たりました。
「アグリーム」って言うらしいが、この「グ」の発音が特殊らしい。
日本人にはなかなか言えない。
自分には咳き込んでるように聞こえたので、こう大げさに、
「ア ゲホゲホ リーム」って咳き込みながら発音すると、ルルは笑いながら「合ってる」って。
鉄板ネタになった。
「ア ゲホゲホゲホ リーム」
ルルが笑う。

フランス人女性から笑いがとれるって、めっちゃ嬉しかったねー。
最高の飲み会だったねー。

ハグは嫌いだそうだ

オロールとルルはバスの時間があるので先に帰る。
その別れ際、『ハグでもできるのかなー、頬っぺたを合わせるのかなー』って立ち上がったのだが、
「ワタシハ ソレハ キライデスー」って。
え?文化?
ハグの文化圏じゃない?

それとも、俺とのハグが嫌だったのかい?
マズルカが下手だからかい?
苦いなー。

ハグを拒否られた思い出を胸に、今夜は眠ろう。

次回

7月16日(日)にパリ祭ってのがあるらしいです。
そこでフランスのフォークダンスもやるそうです。

その他の情報はこのチラシにて確認してください。

プチバルチラシ

オロールとルルにはもう会えないだろうけど、それでも踊ろう。
人生は一期一会、踊れる時に踊っておこう。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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