ついに、名実ともに盆踊りあらしになってしまった。

2017年8月12日(土)“高雄盆踊り大会”に参加しました。
アクセスには苦労したのですが、自分にとっての理想的な環境で楽しすぎた。
ただ楽しく踊ってたら、賞をもらってしまった。

高雄盆踊り大会、最高です。

高雄盆踊り

京都新聞の行事予定の欄に載っていたのです。
ネット検索してみても情報は出てこず、会場である平岡八幡宮に電話で確認しました。
18:00から実施されるとのこと。
その際に終了時間も聞いておけば良かったんですけど、実施されるという情報だけで満足してしまった。

で、この高雄って場所ですが、京都市の北西に位置しています。
私が住んでいる場所は、京都市の南東にあたりますので、かなり遠い。

参加は難しいなぁ思っていました。

行くのか?

世間一般は連休のようですが、私は仕事がある。
しかも休み前なので、いつもより長引き、家に帰って時計を見るとすでに午後6時になっている。
『イベント開始時間になっとるやないか~。』って。

それでも『自分の知らない特殊な踊りが行われているのかもしれない・・・』って思うと、体がうずいてしまう。
家にいると後悔しそうだったので、とにかく行くことにしました。
盆踊りの時間に間に合うかが不安だった。

迷う

原付バイクで走る。googleの情報によると1時間の行程。
縁遠い場所なので、スマホのナビを頼りにします。

しかし、スマホが悪いのか自分が悪いのか、曲がる道を間違ってしまうんですよね。
で、1回間違うと『もう、ええわ』って、とりあえず北に向かって走り出す始末。
当然、迷いました。
続いてるかどうか分からない川沿いの道を走ったり、全く土地勘のない太秦の住宅地に迷い込んだりした。

まぁでも、根っからの冒険者なので、知らん道を通るのが面白くてワクワクしてきます。
『盆踊りに間に合わなくても、この過程が楽しかったからいっか』って。

かなり変な道を通ったと思いますが、無事に平岡八幡宮に辿り着きました。
山あいにあるので、涼しい場所です。

やってる!

めっちゃ嬉しかった。
『祭り、やってる!』

櫓も立っている、提灯も吊るされている、屋台も出ている、音頭も流れている。
『やったー、間にあったー!』って思いました。

入場の際に芳名帳への記入が求められます。
ちょっと村っぽい。
そして、協力できる人は1000円の協賛金を納める仕組みになっています。
1000円払うと手ぬぐいがもらえます。
こういう仕組みがベストだと思うので協賛しました。

高雄盆踊り大会

さて、踊りの方は?
踊っている人が二人しかいない。
『踊りたい人、いないのかなぁ~』って残念に思った。

ひとまず、お宮さんに参拝。
本殿の前に氷柱が立っていた。

平岡八幡宮

私は神社が好きなので、その境内で踊れるのは嬉しいことです。

生音頭

踊ろうかなぁと思った矢先、マイクでの案内が入った。
「ただいまより、再び生音頭を開始します。」って。
『え!生音頭!』って思った。
かなり嬉しかったです。
小規模なお祭りだと思っていたので、まさか生音頭とは!

急いでスニーカーを下駄に履き替えました。
今回はTシャツに作務衣のパンツに下駄という出で立ちです。

生音頭となると、踊り手がわっと集まって、櫓の周りには円が出来ました。
吾妻家富士若一行による生の江州音頭です。

吾妻家富士若一行

さて、いっちょやるかーって思ったのだが、
『踊りが違う!』

いつもと違う踊り

馴染みの江州音頭正調をやっている人がいない。
みんな不思議なステップを踏んでいる。
『わー、知らんやつやー!』

こういう時は、その地の踊りを踊るべしって盆踊りに詳しい人が言っていた。
見様見真似で必死で食らいついていきました。
初めて見る踊りは、体重移動が難しい。
え!そこで右足出すの!ってビックリするような動きだ。

この踊りは、手の動きはなく足だけ。
手拍子が2拍と左足も2拍踏む、左足踏む、右足を斜め後ろに出す、右足前、半回転して左足、右足、左足斜め後ろに出す、左足前、半回転して右足、左足、右足を横にスライド、手拍子2拍と左足2拍踏む(最初に戻る)
12拍の踊りですね。
正調の倍の動きがある。

何度も間違えて、必死で食らいついていくと、徐々に体が覚えてきました。
体重移動が分かるとスムーズになりますね。
『できるようになってきたー!』って感覚が嬉しくって、めっちゃ楽しくなりました。

地元の方に「何流の踊りなんですかねぇ?」って聞いてみましたが、「昔からこれを踊っている」とのことです。
こういう、地域独自の踊りを求めていたので大満足でした。

慣れてくると、徐々に腰でものれるようになるし、独自に手の振りをつけたりして楽しみました。

老若男女

踊り手はそんなに多くない、多くても40人くらいかな。
でも、小学生くらいの子どもから、若い世代、お年寄り、みんな一緒に踊っていた。

地域総出のお祭りって感じ。
すごくいい。

屋台

屋台も地域の人が運営しています。
焼きそば、たこ焼き、たこせん、生ビール、かき氷と、必要なものはすべてそろっている。
業者じゃないのでリーズナブル。

高雄盆踊り屋台

原付で行ったので、ビールが飲めないのが残念でした。

理想の盆踊り

自分の中の理想が叶ったような盆踊りだったのです。
だから、めっちゃ楽しかった。

時間に間に合った喜び、
神社の境内で踊る祈りの気持ち、
生音頭のノリ、
暗闇と提灯、
初めての踊りを覚えれた嬉しさ、
地域コミュニティの強さ、
そういうのを目一杯感じて、ただただ楽しく踊りました。

そんな風に踊っていると、おっちゃんやおばちゃんに声を掛けられるんですよね~。
「あんた、ええなぁ~」って。

「何歳なん?独身?」とも聞かれたりします。
『高雄は婿不足ですか?』って思ったりした。

そんなこともありつつ、夢中になって踊りつつ、楽しかった踊りが大団円を迎えました。

BESTダンサー賞

こちらの盆踊り大会は抽選会やBESTダンサー賞というものが用意されてました。
楽しく踊っていただけなのですが、その「楽しそう」というのが評価されてBESTダンサー賞を受賞してしまいました。

高雄盆踊りBESTダンサー賞

これは、あらしちゃいましたねー。
名実ともに盆踊りあらしになった。

よそ者がこの賞をもらうのはマズいんじゃないかと思いましたが、ありがたく頂きました。
これで、京都盆踊り界のタイトルホルダーになっちゃったかな?

「来年も来てねー」って色んな人から言われた。

来年も行きます。
独身かどうか確認されたから、お嫁さんが待っているのかもしれないぞー!

ちなみに、BESTダンサー賞の中身は?

日よけ型のテント

日よけ型のテントですね。
今夜はこの中で眠ろう!

まとめ

前情報がなさ過ぎて、不安いっぱいで出かけたのですが、最高でした。
私が盆踊りに求めるものがすべて揃っていた。

いい会だったなぁ~。
盆踊り、最高です。

京都の盆踊り情報まとめ2017

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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