台風一過で清々しい天気になった敬老の日ですが、私は陰鬱と過ごしています。
5日連続で書評ブログを書こうとしたところ、むしろ読書しかやることがなく6日目に突入してしまった。

「いなくなれ、群青」という、表紙に凛とした女子高生のイラストが描かれた本を読みました。
海辺の女子高生ってだけで、青春の匂いがする。

小説初心者

私、活字を好んでおりまして、読書はいける方です。
ただし、これまでは新書のような知識が端的にバンバン入ってくる本を選んでいました。
小説はまどろっこしいと思っていたのです。

しかし、最近になって小説を読むようになった。
なぜなら、寝る前には物語が良いと気付いたから。
その世界に没頭できて、自分がリセットされるような感覚になる。
よく眠れる。

だが、どんなジャンルが好きなのかをまだ分かっていない。
推理、歴史、恋愛、SF、冒険などなど、色々あるし。

今回の小説は、青春で、ファンタジーで、ミステリーな感じでした。

いなくなれ、群青

表紙に惹かれた。
あと、タイトルも青春っぽかった。

主人公は男子高校生の七草、生活に不自由はないが外には出られない謎の島にいる。
島に来た時、「ここは捨てられた人たちの島だ、この島を出るには七草が失くしたものをみつけなければならない」と告げられる。
島に来た経緯に関する記憶は消されている。
そんな中で、淡々とした生活を送り始めていたのだが、知っている女の子がその島に突如現れる。
というところから物語は始まります。

島の存在自体に謎が多い、なぜ島に来たのかも謎、奇妙な先生、登場人物たちには発達障害を思わせるような弱点があったり、そこに落書き事件が起こったり。

島から出られるのか?落書き犯はだれか?と物語は展開されます。

感想

読み始めは物語に入り込めなかった。
島から出られない、記憶をなくしている、それをみんなが受け入れているなど『ありえない設定だなぁ』って。
そして元々の謎が多いのに、登場人物も謎、落書き犯も謎、謎のスポットも増えてきて、『伏線引きすぎちゃうかー』って思った。

ですが、後半は上手く謎が解き明かされて、読後感は良かったです。
テーマも深くて考えさせるものがある。

思い出したのは、とある無料のWebマンガ。
なんとなく似た雰囲気が漂っていた。
http://yuuumm55.web.fc2.com/sentakusou.htm

階段島シリーズ

これはシリーズらしい。
階段島シリーズという。
4巻まで出てる。

そうだろうなぁ、七草と真辺由宇の問題はある程度解決されたが、他の登場人物はそのままだ。
シリーズとしての狙いのせいで伏線が多くなったんだろうなぁ。

個人的には、堀っていう極端に口数の少ない女子高生がいるのだが、その子のハッピーエンドが見たい。
対面での会話が苦手で、長い手紙で回答を送ってくる面白い子だ。

機会があれば、シリーズを読み進めてみます。

弱さ

人は色々な弱さや、弱点、苦手とするものがある、でも補い合って生きていけばいい。
そして、その弱さを別の側面から見たら、魅力だという場合もある。
「それは弱点じゃなくて、魅力だよ。」って、優しい言葉で包み込めるような人間になれたらいいなぁ。

そんな風に思いつつ、
明日からも持ち前の毒吐きコミュニケーションを駆使して、皮肉って、ディスって、文句言って生きていきます。
それがオレの青春じゃー。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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