小学校時代を思い出すことはありますか?
どんな子どもでどんな先生と出会った?
クラスに変な子はいましたか?

今回読んだのは「向日葵のかっちゃん」というお話。
心温まるストーリーに涙がホロリしました。

向日葵のかっちゃん

著者による自伝的小説です。
小学生の時の話。

主人公のかっちゃんは発達障害のような特性を持っていて、勉強についていけない、母親から叱責される、兄への劣等感に悩み、辛い日々を過ごす。
ところが、小学5年生の時に出会った恩師により、人生が好転し出す。
というお話。

感動しました。
涙がホロリとした。

読むのが辛い

序盤は読むのが辛かった。
不機嫌な母、無関心な父、優秀な兄と比べられ、学校の勉強には付いていけない。
『これ、虐待レベルやん』って思ったり、幸せな要素が全然ない。

『自分の幼少期はどんなだったかなぁ?』って考えて、同じようにあまり幸せじゃなかったのでは?って、自分も辛い日々を送っていたような気になった。

また、我が次男のことも考える。
辛い日々を送ってはいないだろうかって。

そういうことを考えると、色んな後悔の念を抱いてしまって、読み進めるのが辛くなってしまった。

好転

しかし物語は好転する。
小学校5年生の時に転校することになり、森田先生と出会った。
そこからは、良い指導もあり、本人の努力もあり、どんどん良い方向に転がっていく。

この森田先生が非常に良い先生で、『なっかなかこんな指導は出来ねぇなぁ』と思った。
絵に描いたような熱くていい先生なのです。
教育者や親には指導の参考になるかも。

私の考えは、発達障害ならばその特性を活かせばいい、努力して普通にならなくてもいいと思っているが、この物語では別の結果になっている。

「努力すれば何でもできる」って考えは好まないが、努力の結果で成果が出るのは良いことだ、勇気づけられる。

小学校時代を思い出す

そうして、普通の小学校時代の話になり、安心して読めた。
ライバルが登場したり、淡い初恋があったりと、少年漫画的な安心感です。

私も久々にヤマグチ エミちゃんとか、コバヤシ エミちゃんとかを思い出したー。
まさしく少年だったあの頃ー。
淡いぞー。

喘息でひどい目にあってたし、学校もサボりがちだったけど、まぁまぁ良い思い出もあるし、小学校時代は辛い日々というわけではないことを思い出しました。

救い

辛い時期を経たかっちゃんでしたが、出会いによって好転した。
救いのあるストーリーになっています。
感動できます。

すべての子どもたちが救われたらいいのになぁ。

って思うのだが、
救うのは誰?お前は何をしている?
って自問自答しているところ。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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