「大人の覚悟」by三石由起子を読んだ

大人の覚悟――お悩み上手のあなたへ」を読んだ。

著者の三石由起子氏は「解決!ナイナイアンサー」の辛口相談員として活躍中だそうだ。
この本は、知識が増えるわけでもなく、やる気が起こるわけでもなく、問題が解決するわけでもなく、要するに即効性の無い本だったが、こういうのはじんわり効いてくるかもしれない本だ。

要約

まず、子どもが希望を持てるように、大人は楽しく生きなければいけない。
楽しくなくても、楽しいふりをしなければいけない。
それが大人の覚悟だと述べる。

じゃあ楽しく生きるためにはどうすべきか?ということになるが、著者は様々な悩み事相談の経験を踏まえ、心配や悩みは発想の乏しさのせいだと断言されている。
発想が豊かであれば悩むこともなく、何事も前向きに捉えられる。

じゃあ発想を豊かにするにはどうしたらいいんや?ということになるが、著者は古今東西の物語や古典を読め。
スポーツ観戦や芸術観賞を楽しめ。と述べる。
具体例として、老子や荘子、ダビデの話などを挙げる。
そういう本でした。

感想

おばちゃんの戯言あるいは、国語の先生の説教を聞いている気分になる。
でも、そういうおばちゃんや先生が活躍したら、世の中は自由で豊かになるなぁって思った。経済的にじゃなくて、息苦しくないってことね。
「半分の人間から嫌われる立派な人になれ」というのは、パワーのある言葉だ。
確かに、誰からも好かれようとし過ぎやねんなぁ。
あとは、
発想が豊かな人=優しい人という記述には、我が長男のことだと思った。
文中に出てくる老子や荘子が好きだった自分のことも思い出した。

ただし、悩みについては山田ズーニー先生を支持している。
「悩みは理想と現実のギャップで成長のチャンスだ」という考え方が自分にはフィットする。
山田ズーニー先生を知りたい方は、大人の小論文教室をご覧ください。
この本はすごくオススメ、人生を変えた一冊です→伝わる・揺さぶる!文章を書く

脱線したので本題に戻すが、発想の豊かな人が求められるってことは、俺の時代キター!って感じやん。
ん?
wishigrowの場合は、発想が豊かじゃなくて、
発想が奇抜?
まぁ、似たようなもんやん。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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