独身男性がぬか床をかき混ぜたりしたら、もう終わりだと思うのですよ。
所帯じみすぎている。
所帯を持っていないのにもかかわらず。

だから、私はもう終わりです。

ぬか漬け

40歳の手前になりますと、こってりした食べ物を受け付けなくなるもので、焼き肉とかこってりラーメンとか求めなくなります。
その上でナマ物も食べたくないので寿司も刺し身もあまりいらない。
具だくさんの味噌汁や炊いた野菜があるバランスの取れた食事が嬉しい。
そこに納豆や豆腐があれば良いのです。
私はそんな歳なのです。枯れつつあるのです。

あとはお漬物があれば枯れた男の食事としては完璧なのではないでしょうか。
というわけで、ぬか床を所持することにしました。

できてるぬか床

今くらいの暖かくなる時期がぬか床のシーズンです。発酵が進む。

ぬかから仕込むと安上がりですが、時間がかかって美味しくなるまでに挫けてしまう弱い男ですので、発酵済みのぬか床をスーパーで買ってきました。
キュウリを漬けると24時間後にはしなびたぬか漬けに変化しています。

キュウリのぬか漬け

よく聞く話では、「毎日かき混ぜるのが大変。」だそうですが、6月の気温なら毎日かき混ぜなくてもよいようで、何なら冷蔵庫で保管すればいいみたい。
また、袋入りなので外側からクニクニやれば手を洗う必要もないですね。

想像していたよりずっとお気軽です。
むしろ手間暇がかからないので可愛げがあまりない。

精米機とのコンボ

ぬか床だけでは話は終わりません。
精米機とのコンボをキメてやろうと目論むわけです。
要するに、
玄米を家庭用精米機にかけて白米とぬかにセパレートする。白米はごはんに、ぬかはぬか漬けのために。
そういう無駄のない連続攻撃を繰り広げたかった。
しかしまぁ、時間がかかるのに無駄がないと思ってしまうからこそ、私は経済活動に負けてしまうんでしょうね。

というわけで精米機をヤフオクで購入。
10年以上前のものみたいだが、精米機に技術革新はないやろうってことで適当に買いました。
壊れていました。

うまくいってる

まぁ、無駄に歳を重ねてはいませんので知恵は働きます、部品交換で正常動作するようになりました。

精米機 YAMAZEN TNS-240

望んだ通り、ぬかはちょっと塩を加えてそのままぬか床に入れています。
玄米は七分づきにしているので、胚芽が残って栄養価が高いのではないでしょうか。
精米したてのお米は美味しいかどうかは正直分かりません。

うまくコンボがキマっています。嬉しいです。

お米とぬかをセパレート

こういった輝かしくもなんともないことに喜びを感じてしまうのが、枯れてきている証拠でしょうね。

まとめ

ぬか床をかき混ぜる独身男性がここにいます。
「おばあちゃんの臭いがする。」なんて言われる日が近いのかもしれません。
今も右手からほのかに酸っぱい臭いが漂っています。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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