こんにちは、京都の盆踊りガチ勢石黒わらじろうです。
何をするにしても楽しみ方を教えてくれる人の存在は大事ですね。

2018年8月14日(火)~翌15(水)にかけて行われた郡上おどりの徹夜おどりに参加し踊ってきました。

序盤は楽しく踊っていたものの、時間を経るにつれしんどすぎて亡者のような踊りになった。

郡上おどりの徹夜踊り

日本3大盆踊りの一つが郡上(ぐじょう)おどりである。
踊り仲間からも「郡上おどりは楽しい」と聞く。
ならば体験すべきでしょう、クライマックスの徹夜踊りを。

そんなわけで、京都の盆踊り情報も入らず、休みもうまく合ったので、郡上八幡に行ってきました。

高速バス

京都から岐阜県郡上八幡までは、自家用車なら3時間、電車を乗り継ぐと4時間、チャリなら2日かかりそう。

電車で行こか?原付きバイクでツーリングがてら行こか?って考えましたが、高速バスが早くて安いのでこれを選択。
京都駅八条口から郡上八幡まで2回のサービスエリアをはさみ、寝たり読書したりしながら移動できます。
サービスエリアにはビールが売ってないので、軽いショックを受けましたが、それ以外は問題なしです。
特に、たまたま京都の盆踊りで顔を知ってる人が同じバスに乗っていたこともあり、心強かったです。

デメリットとしては旅情はあまりない。旅行のドキドキ感がないです。玄人向きの移動手段だと思います。
あと、到着時間の選択肢が限られることですね。
私は、15:30頃に郡上八幡に到着してました。

郡上八幡城

徹夜おどりスタート

話をはしょりますけど、ちょっと観光っぽいことをして、下駄を買って、郷土料理を食べると、もう20時。踊りがスタート。
急いで浴衣に着替える。路地の暗がりで着替えました。
荷物をコインロッカーに預けて、20時15分頃からは踊りに参加しました。

郡上おどりの中心

しんどい

郡上徹夜おどりの感想を上手く書きたいのですが、もはや「しんどい」というトラウマレベルの強烈な印象を植え付けられています。

スタートから2時間くらいはすごく楽しく過ごしたのです。
いつものブログの調子なら、モデルでタレントの「梨花」に似たハスキーボイスの女の子に喋りかけて、一緒に踊って心地よかったとか、「元彼が踊りの対面の列にいたら気まずい。」とか言ってたエピソードをふくらまして、面白おかしく書くのですが、すべての記憶がしんどさに塗り替えられてしまって、「もうええわ」ってなってます。

『あぁ、疲れてきたなぁ』って思って、周り人に時間を聞いたら「今は23時」って答えが帰ってきて、『うそぉ、あと6時間もあるん?』って絶望したことを覚えています。

テクニックが必要

京都の盆踊りは1時間半とか長くても3時間くらいで終わりますが、徹夜おどりはなんと9時間!
京都と同じように踊ってはいけませんね。
色んなテクニックが必要だと身にしみました。

まず、いかに休憩を取るかが大事です。どこでどうやって何分くらい休憩するか。
昔ファミコンをやって時に「1時間やったら15分は休憩しなさい。」なんて言われましたけど、そういうルールが必要。
アウェイやしどこに行けばくつろげるのか分からない、単独行動やしじっとしてるのも落ち着かない。そんな感じでしたので、踊りの輪から外れてビールを飲むことはありましたが、しっかり休憩することはできませんでした。

踊りも長時間用の踊りが必要で、テンションに頼ったオーバーアクションな踊りでは持ちません。
疲れない慣れた動きが必要。

水分補給や栄養補給も大事。
喉乾いたからといってビールばかりを飲んでいては踊れなくなります。

疲れ果てて亡者になる

だから、本当に疲れ果てて、亡者のような踊りになりました。
いつもなら周りにどんな人がどんな表情で踊っているのか見ながら自分も踊るのですが、他人を視界に入れてる余裕がない。
ニコニコと楽しそうに踊るって定評があるのに、無表情になる。
後ろや前の女性に話しかけて一緒に踊ってる感覚を味わいたいのだが、喋る気力がない。
キリリと手を振り上げたいし、足も跳ね上げたいのですが、手足が上がらない。
浴衣が乱れてもどうでもいい。

汗ビショビショで、体はフラフラになって、「三途の川を泳いで渡りそこねたん?」って感じの亡者のような踊りになってしまった。

『修行なのか?これは何かの修行なのか?』という気持ちになり、「楽しい」という気持ちは消え失せた。
『まだ続くのか?』『早く終わって欲しい。』とばかり思う始末。
クラフトビールを飲んだことも、郡上八幡城を観光したことも、郷土料理を食べたことも、郡上八幡のすべての出来事が黒く塗りつぶされていくような感覚になった。

郡上おどりの亡者

もう行かない。

向いてない

おそらく私は徹夜おどりに向いてないのだと思います。

そもそも1日ガツンと遊ぶよりも程々に働いてに每日遊びたいと思っているし、徹夜でカラオケとかボードゲームとかやったことはありますが、疲れてグダグダになる上に翌日が無駄になる。

そして何より、徹夜に耐えれるほど若くもないのだ。

郡上おどりスゴい

マジ本音の感想は上記になります。

が、やっぱ郡上徹夜おどりはすごかったです。
昼間はあまり人のいないストリートが驚きの賑わいになります。
町を舞台にしたフェスやからねぇ、こんな真夜中にこんなボリュームでスゲェって。
みんな同じフリでビシャっと踊っているし、こんなにも大勢が郡上おどりを踊れること自体がスゴい。
盆踊りはおばちゃんが踊るというイメージがありますが、若い世代が集まって踊っている。
それが9時間にわたって続く。

また、京都の盆踊りで顔見知りになっている人が6人も参加していました。
異郷の地で同郷の人に合う喜び。

そして余談ですが、ナンパがしやすいんだろうなぁと推測されます。
9時間同じエリアにとどまることになるので、休憩のタイミングで声かけたりしやすいと思いますよ。
あの「梨花」似の女の子もそういった経緯で交際まで行ったのだろうか?もうちょい突っ込んで聞いとけば良かった(笑)

まとめ

というわけで、スゴい体験をしたはずなのですが、これは今後失敗談として語ることになるのだろうと思います。

郡上徹夜おどりに参加される方は、色々気をつけて下さい。テクニックが必要です。
『踊るの楽しいなー、わーい。』なんてやってたら、最後には亡者のようになりますよ。

精神がぐじょぐじょになります。
郡上だけに。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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