こんにちは、グロワラクリよりお送りしますのは2020年3月2日あたりの話。

小屋と甘い暮らし

私は自分が作った小屋で暮らしていたのですが、恋をしたので記事が甘くなりました。

恋愛のゴールは意中の人の思い出にのこること。手作り料理で胃袋にダイレクトアタック。そういう戦略。

これできっとうまくいく。

ハンバーグ

好きな人のハートを射止めるにはハンバーグを作るべきだと思うのです。捏ねるめんどくささがちょうど良い。

そう考えつつ「何を作ろっか?」ってメッセージを送ると「ハンバーグ」という答えが返ってきた。これはとても相性がいい。

仕事を終えて彼女の住まいに向かう、食材を途中で買ってから行く。家に着くと手際よくタマネギをみじん切りにし、なんやかんややってハンバーグ完成。

もっと沢山作りたかったが、彼女の家には小さいボールしかなく、多くは仕込めないんだよな。広いキッチンで悠々と作りたいところだ。でも、こじんまりした場所で作ると恋人のための料理って感じがして甘い。

ハンバーグの味はもう少し上を目指せるはずだが、彼女は喜んでくれた。

夜桜

夕食後はそのまま室内で過ごし、濃密接触にチャレンジしても良いのだが、思い出にのこるのがゴールだから別のチャレンジをする。夜の散歩に誘った。

近くの公園へと足を進める。彼女は初めて歩く場所らしくワクワクしている様子。少年っぽい感じ。手をつなごうと試みるも拒否されるから恋人のような雰囲気は出ない。

花が咲いている。梅かと思ったが桜だ。早咲きの桜。

ロマンチックなムードになるべきところだが、彼女はサバサバしておられる。夜桜の下なのにハグはおろか手も握らせてもらえない。

夜桜よ、君達のパワーを活かしきれなくてゴメン。

告白

静かな夜を二人で歩く。ちょっと高台の公園だから夜景とまではいかないけれど、マンションの明かりが木々の間からキラキラ光る。

私は思った、『アニメだったらこういう場所で告白するんだろうな。』って。そのすぐ後に、「好きです、つきあって下さい。」って言っちゃってた。

彼女はときめいている様子だった。頬は桜色に染まっていたはずだ。夜だから見えないけど。

照れ笑いの後に出てきた返答は「グロくんの好きは軽いからなぁ。」って。

そ、その通りです。諸行無常だと実感している私は風の前の塵と同じくらいの軽さで好きって言ってしまいます。

official髭男dismもビックリするくらい好きだとか無責任に言えちゃうのです。

そう言えばすでに何度も好きって言っている。好きだと思った時にそう言っている。そしてこれからも言い続ける。

思い出に

夜桜の公園は君の思い出にのこっただろうか。

ずっと一緒にいたいけど、この世は無常だからな。

別れが来るその日まで、思い出を作り続け、胃袋を攻撃し続けてやろう。

To Be Continued…

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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