こんにちは、グロワラクリよりお送りしますのは、2020年3月29日あたりの話。

小屋と甘い暮らし

私は自分が作った小屋で暮らしていたのですが、恋をしたので記事が甘くなりました。

これはデートの話です。桜が咲き始めた頃。だからデートは桜を見に行きたい。

春の醍醐寺

ある春の日曜日。私と私の好きな人は当たり前のようにデートの約束を入れる。京都伏見の醍醐寺に向かうことにした。理由は桜が満開でアクセスも良いから。

地下鉄の駅から目的の場所へ歩くと、情報の通りに桜が咲いていた。

君はミラーレスで写真を撮ろうとする。でも、バッテリーが少ないらしい。どんくさいなぁ。

折角来たので仁王門からの境内に入りたかったのだが、拝観料が必要だ。これが3つのエリアのセットでしか販売していなくて1500円。ハイシーズンなので料金が高くなっている。

1エリア600円だったら払ったんだけどなぁ。コロナな昨今に金を払ってまで庭や宝物館などの密集した場所には行きたくない。だから、春の醍醐寺の一番いい場所はスルーして上醍醐に行くことにした。

山登り

上醍醐への入山料600円を納め、山登り開始。

木々に囲まれ潤いを秘めた山道を君と2人で歩く。いい時間なのだが想定外の速度で君は上る、私の息が上がる。ちょっと体調不良だったのかもしれない。いつもなら他の人が黙って私が喋りまくるはずなのに、今回は君の方が口数が多い。楽しそうで良いけどね。

石碑に1丁とか5丁とか刻まれている。5丁で半分来たかと思いきやまだまだ続く。結局は23丁くらいまであった。私たちがイメージしていたのは合だった。

五大堂でお昼ご飯

上醍醐にまでたどり着き、社を巡った。

そして今回のゴールたる五大堂でお昼ご飯。助六やおにぎりを食べる。ごはんとともに平和な時間を噛みしめる。

このまま縦走して音羽山に行こうかと考えていたけど、立ち入り禁止の表示で断念した。さすがに女の子と一緒には行けないし、君は規律を守るタイプの人だから。でもこれは逆側から来た人に対しての表示だったのではなかろうか?特に山道が荒れているとかではない気がする。今度検証してみたい。

散歩

同じ道を下山する。膝が笑うと君は言う。ハイペースで登ったからね。

再び醍醐寺に戻り、そのまま北へと歩くことにした。いい気候だったしお互い散歩が好きだから。

醍醐天皇陵、随心院と歩き、小野駅を過ぎて山科川に出た。

河川敷のベンチで少し休憩すると、スズメがたくさん寄ってきて囲まれた。2人で食べたアップルパイを狙ってきたようだ。

河川敷に桜が咲いている。テンションが上がってスキップをする。大人なのになかなか恥ずかしい。

長距離を歩きすぎて足が痛くなってきた頃、掛け声の話をした。
江州音頭の掛け声は「よいとよいやまっかどっこいさのせ。」って言って、そして私は掛け声マスターだなんて。すると君は「その掛け声を知っている。」という。去年近江神宮で聞いた、と。
ちょっと待った、その盆踊りには私も行ったぞ。令和元年5月、君と同じ場所に行ったようだ。ニアミスでしたね。ご縁があるね。まるで会いたがっているような気がするよ。

山科駅でゴール

本願寺山科別院などに寄りつつ山科駅に辿り着いた。歩いた距離は12.6㎞。

歩く用の靴じゃなかったので私の足は痛くなった。君の靴は安く買ったものらしく中敷きがボロボロ。でも、スッキリした顔をしておられた。

たくさん歩いたし、たくさん喋った。そして君はずっと楽しそうだった。

ブリの照り焼き

歩いて疲れたけれど、夕食を作った。

ブリの照り焼き。「ほわほわで美味しい」って食べてくれた。

1日中一緒に過ごしたのは初めてだったかも。一緒にいることに何も違和感がない。君もそう思ってくれてるといいんだけど。

To Be Continued…

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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