あるぅひ もりのなか くまさんに であぁた

こんにちは、グロワラクリよりお送りしますのは、2020年6月7日(日)の話。

山に向かって走る

私は健康維持のために定期的に走っています。最近はレースがないので1週間に1回か2回の頻度。

飽き性なのでいつも違う道を走っていたい。知らない道はとてもワクワクできる。

そういう性質なので、行けそうな山道を見つけるとそのまま走って突撃してしまうのです。

危ない性格だ。

逢坂山

最近は大津にいることが多い。大津というのは港町で神戸や横浜に似ている。市街地から山への距離が近い。

オーソドックスに琵琶湖の湖岸を走っていたのだが、ふと山の方へと足を向けると、山道に続く道を見つけた。「自然観察の森」とか古びた看板がある。

地図を見ると、「兜大明神」や「長等山不動明王」というのがある一帯です。

ここがちょっと京都伏見の稲荷山に似た雰囲気で山道が迷路のように続いていてめちゃめちゃ面白い。山の全貌を明らかにしたくなってくる。

山の名は、逢坂山ということになろうかと思う。

百人一首の蝉丸のあれだ。逢坂の関の逢坂山だ。

山道が続いていて面白い

テンションが上がるのです。知らない道を走ると。

実は午後5時30分くらいに出発したので、日暮れに知らない山道を走るのは危ないと思いつつ、どこまで続いているのが気になって進んでしまう。

道はとても分かりやすく一本道に見えた。女性のトレイルランナーともすれ違った。

ただただワクワク感を得ながら山の奥へと進んでしまうのです。

鉄塔とかの人工物が見えるので、危険性は低いと思われた。

大スズメバチ

しかし、危ない。めちゃめちゃデカいスズメバチがいた。

ヤクルトくらいの大きさ。橙と黒の縞々が危険性を物語っている。怖い。

刺激しないようにこっそりと通過する。

半袖に短パンで山道に挑んだことを後悔。

景色

しかし勇気をもって進めば良いこともあって、景色がひらける場所があった。

高くても300m程度の低山なので、景観は望めないと思ったが山科方面を見渡せる場所があった。

まだ明るいので安心。

熊との遭遇

良い景色が見れたと思った矢先、下りだったのでゆっくりと進んでいると。木々がガサガサ揺れた。

『人がいるのかな?』って思って止まって観察していたら、出てきたのは黒い獣だった。

熊だった。

とりあえず、音を立てず後ずさり。

『スマホで写真を撮った方が良いかな?』って一瞬考えたけど、シャッター音に気付かれて、猛然と近づいて来られたら成すすべがない。平地なら逃げられるかもしれないが山道では絶望的だ。

熊のサイズですが、大型犬くらいの大きさだと思う。だから互角の戦いはできるとは思うが、無事では済まないだろうな。

後ずさりして、そのまま来た道を戻ろうかとも考えたがそれは嫌いだ。

熊が前方の道を横切ったことを確認し、手拍子を打つことにした。存在をアピールして距離を取ってもらう作戦。

ちなみに、パン、パン、パパン、パン。という盆踊り的なリズムです。

そして、その手拍子を続けながら走り抜けました。後ろを振り返ることなく。

険しい道

熊からは逃げられたのですが、その後は急坂を下ったので険しかったです。

普通のランニングシューズなので、ズルズル滑って2回ほど手をついた。少し痛かった。

おそらく普通の人が通ってはいけない道だったと思う。めちゃめちゃ急だった。低山をなめてはいけない。道も分かりにくいし遭難の危険性があった。

幹線道路に出たかと思うと、そこは京阪大津線追分駅の近くだったようだ。思ったところと違う場所に出た。ビックリ。

生還

ヘトヘトになりましたが、国道1号線を通り大津まで戻った。無事に生還した。

もう2度とこのルートは通らないだろう。

熊とも会いたくない。

帰れたので、豚の生姜焼きを作って食べた。

豚の生姜焼き

生きているって素晴らしい。

生きていたかったら、低山をなめてはいけない。

To Be Continued…

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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