欲しかったのに手に入らなかったものって、人生には沢山あると思います。
私には「こんな思い出が欲しかった。」って思うことが沢山あって、だいたいいつも悲しい気持ちを抱いている。
2021年5月1日(土)に「裏伏見稲荷トレイル&BBQ」を4人で実施した思い出は、心に残っていくのだろうか。
楽しい裏伏見稲荷
私には冒険心があるので、ランニングをしていると行ったことのない道を走りたくなってしまう。最近は記録向上を目指していないので特にそうだ。
3月から新たに借りた物件のおかげで稲荷山が身近になった。そうです、いわずと知れた伏見稲荷の稲荷山。
私は何度も稲荷山に上っているし、暗くなってから上ったこともあるし、その魅力をよく知っているつもりでいた。
しかし、知らないでいた道が沢山あって、それらは不気味で魅力的。
「ここをみんなでトレッキングしたら、恐怖におののいてくれるだろうなぁ。」と思うと、企画を立てずにはいられなくなった。
この翌日には企画をリリースしていた。
大吉コース
この企画に集まったのは私を含め4名。
セグメントがバラバラで、3人はたぶん初対面。9:30に東福寺駅で落ち合い、雑に紹介してトレッキングスタートです。
曇り空ではあるが、新緑の東福寺周辺は心地よい散歩道。
ここでビックリの事実発覚。
「5人集まってたら帰ろうと思っていました。5人以上が集まる会には参加するなと職場で言われてるんです。」と。
この情報は事前に知っていたのですけど、5人まではOKだと勘違いしていた。もう1人だけ来そうな人がいたけど、自粛してくれててラッキー。
東福寺を抜けて、山道へと入っていきます。
今回はおみくじでルートを決めるギャンブル方式を採用しました。「大吉」と「凶」。私なりのアトラクション。
雨予報なので「大吉ルートの方がいいよなぁ。」とは思いつつ、私は「凶を引いて戦慄せよ。」って心の中では願っていたのでした。
4回くらいくじ引きしましたけど、私の願いは叶わずおおむね大吉ルートでした。ハプニング欲しいよう。
山頂の寸前で別ルートに行かされる驚愕の展開があっても良かったのに。
まぁ、導かれたのかもしれませんね、神様に。雨予報だったのがずっと晴れていたし。
私たちは沢山のお塚を巡り、5月を無事に過ごせることを願ったのでした。
たこ焼き&お好み焼き
稲荷山の後は、住宅地をだらだらと歩きます。
すごくお腹が空いてきました。「あと何分ですか?」って何度も聞かれた。私はやや少なめの時間を答えた。
そして12:00ちょいすぎに屋敷へと帰りつきます。
こっからバーベキューの予定だったのですけど、雨の予報だったので企画を切り替えました。雨でもやろうと思えばできるのですが、楽しさが半減してしまいますからね。
前々日の段階でたこ焼きとお好み焼きに切り替えた。
みんなでワイワイできそうなのはバーベキューにちょっと似ていると思ったから。
ビールを飲んで、粉もんで腹いっぱいにした。
小説
3人は初対面だったのですけど、トレッキングとたこ焼きで良い感じの仲良しになっていました。コミュニケーションがスムーズだった。
「最近は何してるんですか?」という質問には「小説を書いている。」という答えしか出てこない。とにかく新人賞に応募すると心に決めているからだ。
他のみんなも小説には興味があるようで、「書きたい話がある、茶店の話。」とのこと。廃業した茶店の良さを小説にしてアピールしたいとのこと。
これこれ、書きたい動機があるのが一番大事だと思う。
その後、小説のプロットの話になって、「ウーバーイーツの配達員が殺人事件を解決する話」を押し付けられた。映画化された時の配役も勝手に決められた。
しかし私はホラーとかサスペンスとか暗い話は書きたくないのです。書いているうちにしんどくなるから。
恋愛、青春、ファンタジー、児童文学あたりで頑張りたいのです。
あと、冒険とか。
しかし「稲荷山の冒険」とかは書きません。そんなのは実際にやればいい。
2年前
このような感じで、今回の企画は無事に成立いたしました。
緊急事態宣言中ではありますが、2021年初夏には明るい思い出ができた。
そういえば、2年前の5月1日も稲荷山に登ったのです。
ちょうど、平成に上り始めて令和になってから登頂した。
この日もみんなで行く予定だったのだけど、雨に阻まれてしまった。
みんなで上った思い出が欲しかったなぁ。
>>平成最後のお食事会と令和最初の伏見稲荷
私は欲しかった思い出を埋めるために、小説を書くのかもしれません。
ブログは楽しいけれど、小説は少し悲しい。
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