今日は読んだ本の話。
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伊坂幸太郎さんの「チルドレン」を読了しました。
連作短編小説ですね。時系列がちぐはぐですが、すべての話が繋がっています。
読みやすい。1人の人物を追ったような連作になっていますね。よく喋って適当なようで、なぜかしら問題を解決するような豪快な人物です。
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私はこれまで小説を好まずに生きてきました。実用書のほうが好きでした。だから人気作家で名前を知っていても読んだことのない本ばかりです。
伊坂幸太郎さんの作品はよく映画になっているのでお名前は知っておりました。「ゴールデンスランバー」「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」の映画はみました。ですが、小説を読むのは初めてです。
めっちゃ伏線を張り巡らせて、インテリジェンスな文なのかと思いきや、とても読みやすかったです。スラスラと素直な文章でした。
その分ギミック重視、ミステリー重視なのですね。
謎がちらほらと出てきて、なんとなく筋書きは読めるけれど、さらにもう1重の伏線回収が待ってる感じでしょうかね。
なるほど、なるほど。
ささやかな事件が起こって、伏線が張ってあるんだろうなぁって思うので、時間を空けずに読みたくなります。忘れちゃったらどうしようって。
短編集なので印象が散ってしまってますが、盲目の人が出てきたり、「本を渡せば解決する」って言われてその通りにするのですが、その本がどう解決に結びつくのだ? って興味を持って読んだりしました。
家庭裁判所調査官の話が出てきて、私はいつぞや家庭裁判所のお世話になりましたので、ちょっとムカムカくる部分がありました。
あとそう、むかーしむかしに好きだった女性が、家庭裁判所調査官になるって言ってた。
あの人はお元気でしょうかね?
ムカムカしたり、あの人の横顔を思い出したりと私は複雑でしたよ。
そんなところですね。
読みやすくて良かったのですけれど、もっと代表作を読みたいと思いました。
以上です。
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