登山したことありやすか?
登山ってその人のレベルによって行ける道が限られる。
初心者は経験者に連れられて1000mくらいの高低差を上って下りるみたいな感じかな。
中級者になれば、地図やアプリを頼りに1人で冒険できる。
上級者というか、拙者の山の師匠は登山地図に載ってないルートを発掘して楽しんでいたりする。
たまに、誰も歩いた跡のない荒れた地に連れて行かれるので、「道ないじゃないっすか! こんなん猿の道や!」と文句を言います(笑)
まぁ、それ以上の超上級者もいることでしょう。

要するに、レベルによって行ける道が限られるし、レベルが低いと道の存在も分からない。
ということが言いたいのだ。
実社会においても……


一昨日、創業を志す人々の飲み会があった。勉強会とも言えたし、懇親会でもあった。
なぜ拙者がそんなグループに所属しているのかは省略。
(なんせ、あんまし創業など志してないからなぁ)

拙者は飲み会ガチ勢なので、飲み会を全力で楽しむことに集中する。
開始2時間前に会場近くの銭湯に行き、荷物を預ける。
身軽な体でランニングする。鴨川沿いを11km。
走り終えたら風呂に入って汗を流す。
この状態で、飲み会に突入。
なんとビールの旨いこと!
この甲斐あって、創業の志は低いのに、テンションだけは最も高いヤツになれた(笑)

上記の通り、飲み会を楽しむために行ったのだが、創業経験者のお話を聞くと、「それってすごいよね」と、思いの外に学びと気付きがあった。
「拙者の知らない道を知ってる」てな感じ。

1人は、カフェバーのオーナー、のみならず、食品販売や観光関連の事業もやっているとのことで、それだけでもすごいが、社会問題へのアプローチも同時に行っておられるようで、「ひょえぇぇ」と感心だった。

もう1人は、ネットのニュースで読んだことがあるお店だが、完全量り売りのスーパーのオーナー。
「ゴミを出さない!」そのためにどうするか?
取引先などにも協力してもらって、物流資材などは返却したりして、システムを構築しているそうだ。
自分の価値観を元に、既存の価値観に抗うのが、めちゃめちゃカッコよい。
ご本人もほとんどゴミの出ない生活をされてるとのことで、ガチ勢。

お二人の話を聞いて、価値観を元に展開するビジネスの事例が身近にあって、ときめいた。
かっこいいビジネスが存在するんだ!

周りを見渡すと、働けば働くほど、金を儲けようとすればするほど、環境に負荷がかかるビジネスが多すぎる。
金持ち=簒奪者 とするのは、強引すぎるけれど、さほど役に立たない・本質的ではない・マーケティングやなんかで無理やり売りつける、そういうのが多くて、拙者は創業なんてぜんぜんやりたくなくなっておった。
小説家は無理だし農家になるか~、などと考える日々だった。

だが今回「自分の知らない道があるかもしれない」と気づいた。

「やりたいことをやろう」と声高にプッシュされる時代だが、知らないことはやりたがれない。
コントラダンスがめちゃめちゃ楽しかったとしても、多くの人はその存在を知らないし、やりたがれない。
同じように、価値観をのっけるビジネスの手法を拙者は知らない。
これは、勉強が足りないのかもしれない。
勉強というか、実学?
カッコいい人に会って、直接質問したりする勉強は何と言う?
ソクラテスメソッド?
徒弟制度?
とにかく、そういうタイプのラーニングが足りない。


それを知った今、拙者は、
その道行けんの?
多くの人が歩いてない道やけど、行けんの?
と、思ってて、
世界が広がるかもしれんので、ちょっとワクワクしている。

山道を歩むように実社会を踏破できるかな?
分からんけど、道があるなら歩いてみたいと思う。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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