ランニングをしているとシューズはどんなのがいいか? ウェアはどんなのがいいか? と考えることになる。
なんでもいいのが基本だが、Tシャツはすぐ乾くやつじゃないとズクズクになるし、靴は合ったものじゃないと足が痛くなる。季節によっても装備が変わる。
そこそこ悩ましいのである。

しかし拙者は何を血迷ったのか、飛脚に寄せにいっている。
足袋で走るとメリットがあると分かったし、飛脚棒で走るのもメリットがあると分かった。

次なるアイテムは、腹掛けである。

飛脚、あるいは太鼓を叩く人、あるいはお神輿を担ぐどちらかというと若い女の子、を想像していただいて、それらの人が着ているエプロン的なものが腹掛けである。
拙者には必殺仕事人における三田村邦彦氏が着用しているイメージがある。(例示がオッサンだなぁ)

飛脚が着るわけだから、走るのにちょうどいいんじゃないかと思って、どうしも試してみたくて、購入した。
幼少期にお祭りアイテムとして着せられたかも知れないが、自分で買ってまで着るのは初めてである。

まず、Tシャツを着ずにダイレクトで腹掛けを着てみた。
どことなくT.M.Revolutionっぽくなる。紐の感じが。
あと、乳首がちょうど出るか出ないかギリギリのところになって、セクシーすぎる。
だから、ダイレクト腹掛けは特別な夜しか着ないことにした。

Tシャツを着てから腹掛けにしてみる。
着てみて初めて知ったのだが、腹掛けはポケットが広々としている。そこそこドラえもんの四次元ポケット、は言い過ぎなので三次元ポケットくらいのレベルではある。一次元はセンターにあって、二次元は右に入り口があってセンターまで広がっていて、三次元は左に棒状のものを収納できるポケットがついている(太鼓のバチ用か?)
すごくややこしい書き方をしてしまったが、とにかく衣服なのにも関わらず収納が豊富。(今回買ったやつがたまたまかも?)
普段はウエストポーチを装備して走っているのだが、必要がなくなり、腹掛けにスマホも電車のICカードも家の鍵も納めることができた。
し、か、も、小物を収納した上から腰紐で縛るので、ウエストポーチよりも揺れない。
というわけで、ウエストポーチが不要になる点で合理的だ。

また、走りに出かけてみると防寒の面でも優れていた。
走るとそこそこ前方から風がくるので、肌寒い日もあり、腹巻きを装備する時がある。
腹掛けなら前方からの防御力が強く、背中はスッキリとしているので、走るにはめちゃめちゃ合理的だ。

あと、紐をギュッと縛ると、姿勢が良くなる気がするので、フォームが乱れにくくなり、合理的だ。

走ることにおいては、かなりメリットがある。

しかし、腹掛けで走っている人は、嵐山や東山に多くて、それは人力車の人達で、ランナーではなく人足のイメージがついている。日本人の前に出るのは恥ずかしい。
実際に、お隣の奥さんに挨拶もせずコソコソと逃げた。
ただ、外国人の前に出る時は、「Japanese runner style!」と言いたくなるので、観光地を中心に走ればいいかって思った。

というわけで、皆さんも腹掛けランナーになって下さい。
みんなでやれば恥ずかしくない!
お腹の収納力と背中のスッキリ感に驚いて下さい!

以上。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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