最近は歩き飲みが一番楽しい。
一番というのは、たぶん言い過ぎ、あるいは一番が何個もあるパターンなのだが、とにかく拙者は亡者のごとく歩き飲みを求めている。
歩き飲みは飲み歩きとは違って、文字どおり歩きながらアルコールを摂取することを言う。ハシゴ酒を愉しんでいたときもあったが、それとは違うのだ、お店では飲まない。
拙者の歩き飲みはこうだ。
まずはランニングをする。5km~10km程度走る。そしてビールを飲んで、そのままのテンションで買い食いし、歩きながら飲む。
そもそも走った後にビールを飲むと世界が自分のものになったような気がするし、そういう天下人のままで、唐揚げを買ったり、焼き鳥を買ったり、フランスパンを買ったりして、食ったり飲んだりしながら歩くのだ。心の中は大名行列である。
青空も街も川も風も全部自分のものであるかのようだ。月の満ち欠けでさえも自分のためにあるような気がして、藤原道長を超えていける。
この楽しさを誰かと分かち合いたいと思うのだが、いかんせん走れる人、ビールを飲む人、さらに歩く人、を探し出すのはどんどん数が少なくなっていくだろうと思われる。しかも、汗ビッショビショで歩くので、そういう不快さを気にしないことも必要なのである。
参戦者求む!

歩き飲みをさらに楽しくしてくれるのが商店街である。コンビニでもスーパーでも小売してくれるところなら買い食いが許されるが、買うものがワンパターンになってつまらなくなる。商店街での歩き飲みこそ至高である。
拙者にとってちょうどよいのが出町柳の桝形町商店街だ。距離がちょうど10kmでうれしい。
アイハートにはやや珍しいビールがラインナップされているし、鳥扇は店頭で唐揚げや焼き鳥を売ってくれている。たこ焼きも餃子も有名店がある。他にも開拓すべき食べ物が沢山あるぞ。
そのまま、河原町を下っても面白い。薪で焼いてるパン屋さんがある。フランスパン美味かった。
伏見で言うと、深草商店街なんかはそういった楽しみが許されそうだが、拙者にとっては近すぎるので、ココキラリでパンを買って終わりになることが多い。
大手筋商店街の場合は、実家に飛び込んでしまうので歩き飲みはしないだろうな。
他に良い商店街があったら教えて欲しい。買い食いが許される場所が点在してくれていると嬉しい。

歩き飲みは安上がりな上に健康効果も高いし、深酒防止にもなる。一石三鳥である。
まず缶ビールを飲むのでお店で飲むより安い。3分の1の価格だ。
歩きながら飲めば運動していることになるので健康だ。座って飲むのは不健康だ。
歩きながら飲むと、どの程度酔いが回ったのか分かりやすい。3缶くらいで大満足になれる。拙者は飲み放題だと中ジョッキ7杯くらい飲んでしまうから、体に悪い。翌日布団にへばりつけられてしまう。
歩き飲みこそ上級者の飲み方なのである。

今後さらに、もっともっと楽しい歩き飲みを求めようと思う。
めちゃめちゃ美味い豆腐屋さんで豆腐を買い食いしたり、飲食店だが実は小売にも対応してくれたり、宝探しを楽しむ。最高の場所、最高のルートを求め続ける所存。
でもまぁ、これができるのは夏場だけだよな。
寒いときは無理なので、今のうちにやっとくよ。

以上。

募集中のイベントはありません

投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です