良い人たちがいるなー、と思う。
世の中にはコミュニティを作って人生を愉しむ人たちがいて、そんな人たちとお近づきになれるのは幸せなことである。
会に誘ってもらった。何らかの会。1度だけ酒場でテーブルを囲み、ノリで写真をとり、共有のために連絡先を交換しただけの人に。
こういうお誘いは謎めいており、だいたい趣旨が分からない、雰囲気も分からない、困惑だけがあるのだが、最初からすべての情報が開示されてしまうと、想像がついてしまうので物語性に乏しくなる。
痛い目に遭うかも知れないし、孤立するかも知れないし、めちゃめちゃ嫌われるかも知れないが、命までは取られまい。
こんな気持で、祇園に向かった。
秋めいてきた京都の日中は観光客でごった返している。特に祇園四条界隈は日本でも有数の人通りの多さである。しかし昼間の飲み屋街は閑散としている。夜に歩くと眠らない街という印象だが、昼間に眠ってるんだなと思いつつ、目的の場所を探す。
飲食店の看板がタテヨコにならぶ雑居ビルの3階。そこのBarを貸し切りにして会を開くとのこと。
2分だけ遅刻してしまったなと思いながら、店内が全く見えない黒い扉を開く。
その後は、酒池肉林の大騒ぎだったわけではなく、威圧的な人に取り囲まれたわけでもなく、とくに物語性はない。
良い人たちがいる、それだけだ。
主催者グループが3人いて、故郷の食材を使った料理が供されて、そこに無差別に仲間を集めた会。昼の部に集まった客は7人と幼児が1人と中学生が1人。(夜の部もあってそこには20人くらいがくるとのことだった。)
拙者は前日にランニングして、銭湯入って、ビール飲んで、飲んで、飲んで、締めのラーメンまで食べて、若干二日酔い気味だったので、サービス精神に乏しくて、女性たちがワッキャした場に笑顔で佇むばかりだったが、それでも面白みのないオジサンとも会話を交わしてくれる良い人ばかりだったので、誘ってもらえて良かったなとしみじみ感じた。
今度はBBQしたいとか、忘年会の時は寿司を握りたいなどとコミュニティの展望が語られ、いい時期なんだな、と思った。コミュニティの成長期にたまたま出会えたのかもしれない。コミュニティって構成員のライフステージによって、活性化されたり衰えたりするからなぁ。
なんの目的もない集まりかと思いきや、食への関心は高いメンバーなのかもなとは感じた。また後半ではカラオケも始まって、そういう遊び方も好きなメンバーみたい。
彼らと比べれば、拙者はかなりのアウトドア派だな、とは感じたところだ。
遊ぶなら個室でウェイウェイするよりも、野外に撃ち出てはしゃぎたいタイプ。(たぶん、個室でテンション上げるとうるさすぎて嫌われる。)
とはいえ、少人数でじっくり喋るなら個室が良いみたいだな。お喋りで満たされるものがあった。3時間があっという間だったし癒やしがあった。
何事もバランスだな。屋外もいいし屋内もいい、飲み会もいいしお茶会もいい、山間部もいいし街中もいい。
参加してた女性もそれぞれ面白かったんだよな。
トークを引き出すのが上手い女性、テンションの高い芸を持ってる女性、会話に比喩表現を混ぜてくる頭の良い女性、歌の上手い女性など、それぞれハッとさせられるくらいキャラが立っていたことを憶えておきたい。
こんな風に良い人たちと仲良くしたいんだよな。
めんどくせえオッサンだとは思われたくないんだよな。
だからこうしてめんどくせえ部分をブログに吐き出して、対面コミュニケーションではキレイな石黒でいたい。思考も明瞭でいたい。
世の中には良い人たちがいる。
そんな人達とお近づきになりたいんだよ。
以上。
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