カテゴリー: 楽しく走ること

  • 【旅ラン2】奈良の月ヶ瀬。心で梅を咲かせる

    【旅ラン2】奈良の月ヶ瀬。心で梅を咲かせる

    拙者は出不精だけど、飽き性でもあって、こんちくしょうだ。
    ランニングを趣味としているけれど、同じ道を走るのは飽きてしまう。だから旅先でランニングしたいと思うのだが、旅に出るのは面倒だ。

    この面倒くささは、現代病だろうか?
    ネットを開けば娯楽が溢れているから、わざわざ得体の知れない場所に赴くのは合理的ではない。
    動けばガソリンが消費されるし、金も減る。やめとけやめとけ、家にいとけ。近所を走っとけ。
    「はいそうします!」
    と、いつもは思うのであるが、今日は違った。3連休のあと2日は雨予報。今日しか行けないという気持ちが心を駆り立てる。

    2022年10月8日(土)、曇のち晴れ。
    11時を過ぎてから家を出た。ぶらっと宇治茶でも買いに行こうというテンションで。
    知ってる道をバイクで駆ける。ほとんど前回の旅ランと同じルートだ。茶畑も、急な山道も、こないだ通ったばかり。慣れた感じで鼻歌を唄う。江州音頭の一節を。

    少しだけ迷いつつも、概ね正しいルートだった。間違っていたのは服装だ。急に寒くなったせいで、装備が間に合ってない。足が震えだした頃に目的地に着いた。およそ1時間半の行程。

    月ヶ瀬温泉。
    京都府の南山城村を越えてきたのは知ってるが、ここが奈良県か三重県なのかは気にしないでおく。

    直売所があるので、こそっと入る。
    お茶が売っていた。製造者の名前入り。京都府を越えたので、もう宇治茶じゃないようだ。
    拙者は愛国者であるし、エコロジストでもあるので緑茶を飲みます。コーヒーは控えることにした。
    だが悩む、産地らしくたくさんの緑茶が売っていた。どれを選べば良いのかまったく分からない。
    昔、福寿園の方に聞いたのですが、福寿園などの販売者は色んな生産者のお茶を集めて、味を見極めて、それをブレンドして福寿園の味にするそうです。
    だからきっと、どれを買ってもワイルドに近い味なのかな、と推察する。

    買いました

    今からランニングするので、よもぎ餅を食べる。

    柔らかくて、美味しいやつでした。とろりと溶けた。

    さて、ジーパンや上着を脱いで、いざランニング開始。
    観光案内板が豊富なので期待できる。
    まずは梅渓なるものを目指す。

    1.5km走ると、月ヶ瀬のメインコンテンツたる梅渓に行き当たる。
    なかなかすごくて、梅林と渓谷のコラボ。急斜面に梅林があるので、景色の奥行きがスゴイ。

    梅の木がそこかしこにあるし、その奥には山あいを流れる川。名張川というらしい。
    2月か3月あたりに来るべき場所ではあるが、人間には想像力があるからな、心のなかで梅の花を咲かせれば良いのです。ほら、白やピンクの可愛い花が咲いている。

    ここらで、地元のおばあさんと喋ったのですよ。
    「こっちの端っこのほうが、よく見えるで」と、声をかけられた。
    ばあさんのおっしゃる通り、遠くまで見通せた。
    あれは、鈴鹿山脈で、あの山の下にスズキがある、などと聞いたけど、聞き流しておいた。他にも、茅葺屋根は伊勢湾台風で飛ばされたとか、この展望台は200万したとか、NHKが猫の撮影で3日間も取材に来た、などと聞いた。
    最後には、
    「嫁はまだか」と、言われた。
    「ええ、まぁ」と、答えた。
    「今度は女の子を連れてきい」という言葉に、「そうですね」と拙者はヘラヘラ笑って、走り去った。
    絵になる場所の、絵に描いたようなばあさんだった。

    拙者は走る。咲いてない梅林を駆け抜ける。ランニングコースとしてはかなり面白い。古くからの名勝らしく、観光地の面影を感じる。
    梅の頃に来たら、走れないくらいの人出なのだろうか?
    今は人出がなく、一部の道はくっつき虫やクモに阻まれていた。

    坂を下り、一気に高度を下げて、川沿いに出る。
    橋が赤いのは、観光地の色気だろうか。

    これを対岸に渡り、車道を走る。歩道はないけどフラットな道。歩行者専用散策路がなく残念だったが、車通りが多くはないので良いとしよう。なぜかやたらと東屋が多い。梅の頃は花見で賑わうのだろうか。

    これなんか、すごく良さそうに見えるけど、さほど良い景色ではない。枝の剪定が必要だ。
    建物自体が前時代の遺産ってことにしておこう。

    デカさ自慢のカボチャ。持ち上げられない重さ。

    こちらにも直売所があり、ライダーやドライバーの休憩で賑わっていた。

    この旅で、唯一のランドマークだったのは「龍王の滝」だろう。
    龍王ですよ、ドラゴンキングですよ。ドラクエならばかなりラストに近い場所でしょう。
    絶対行かねばならぬ、龍王の滝に飛び込んでこそ真の勇者じゃ。
    と、喜び勇みました。

    老夫婦が杖をついての散策中だった。
    老夫婦でも行ける龍王の滝は、果たして龍王の滝なのだろうか?
    拙者は飛び込むのをやめた。

    そして、折り返す。これが6kmくらいの地点。
    戻りの道は、来た道の対岸。
    「もみじの小路」と題された散策路を通ったが、まだまだ青々としていた。そして東屋ばかりが多く、相変わらずランニングには最適だ、だけど誰ともすれ違わない。
    大会とか実施されたりしないのかな? などと空想する。

    梅干しなどを売るお店、老舗感がすごい

    自分にしか見いだせない地域の魅力ってないかな?
    やはり梅しかないのかな?
    などと考える。
    バスが通った。
    乗客はいなかった。
    JAのミニスーパーは閉業していた。

    メタバースとか仮想空間とか必要ないと思うんだよな。
    だって、現実世界で場所が余ってますよ。
    仮想空間でゲームするより、フィールドを使ってもっと遊べる方法を考えたいよな、と思う。

    元の温泉施設に戻ってきた。足での走行距離は11kmほど。
    周辺にはキャンプ場が整備されていて、多くのテントが張られていた。
    ファッション的なキャンプは好きじゃないけれど、フィールドで遊ぶ点は評価すべきところだな。
    ブームになってるキャンプで人を集めながら、周辺の観光や楽しみ方も伝える施策が必要かと思った。

    ちなみにここの温泉施設はとてもきれいで、泉質も良かったです。
    通常700円ですが、100引きのクーポンなどが出回っているようで、600円で入泉可能。京都市内の銭湯は490円になっているので、お得だ。オススメできる。
    少し冷たさを感じる外気の中、ぬるめの露天風呂で贅沢な時間を味わった。
    よく家を出てくれた、11時の自分、ありがとう。

    以上で旅は終了です。
    もと来た道をそのまま帰りましたとさ。

    季節が激変し、バイクで走るのは寒くなって、家から出る億劫さに拍車がかかるかな。
    出不精な我に、旅立つ勇気を与え給え。
    我らの旅はつづく!

  • 旅すれば、新しい企画を思いつける!

    旅すれば、新しい企画を思いつける!

    旅は人生に効くよね~。
    先日、日帰り旅行の旅ランをしたら、効果てきめん。
    「もう歳だ」とか「気力がなくなってきた」とか言ってたし、「ワシは」と称するくらいだったのに、やりたいことが湧いててきた。

    別に大して遠くには行ってない。40km先にある場所までバイクを走らせて、12kmランニングして、またバイクで帰ってきた程度。使った金額は3000円くらいかな。
    それでも、気持ちに何かが起こった。これは狙い通りだ。

    気力や好奇心って、なかなか数値化できないので、維持したり回復したりが難しい。金みたいにシンプルじゃない。
    だから、この効用を言語化するのは難しいけれど、どうやら何かが回復し、その結果、新しい企画を思いつけた。ピカーン。
    かなり効果があったということだ。

    濃密な時間を過ごしたという実感がある。
    家にいる1時間と、旅先の知らない道をランニングする1時間の密度はまるで違う。
    こんな道行っていいのか?という悩み、非効率なルートを通ったなという後悔、でもその先にあるちょっといい場所、心に残る風景。
    時間の感覚が変わるこういう現象を大事に生きたい。

    いや、別に旅ランを推したい訳じゃない。誰もやらなくてよいよ、こんなことは。
    旅が良いよってことが言いたい。

    知らない場所を彷徨うことによって、普段の生活であるとか、悩みであるとか、好きな子のLINEがそっけないことであるとか、思い通りにならぬ日々が自分ごとじゃないように思えて、たぶんそれが大事。
    ダメになりそうな時、旅が一番大事。

    コロナ前の数年は、知らない人と喋ることや、街の居酒屋を放浪することで旅の気分が味わえてて、不自由してなかったんですけど、(あとダンスもあったし)、コロナからは不自由になって、今は少し世界が変わった。

    大人は自分自身で、数値化できぬ気力や好奇心、メンタルなど回復させるために、自分を喜ばせながら生きていかねばならぬ。拙者のような独身フリーランスならなおさら誰も気遣ってはくれない。
    エーテルか、仙豆が欲しい。

    今は旅に求めようと思う。
    拙者の旅は3000円と安上がりだ。飲みに行ったほうが高く付く。

    そしてさらに「旅を語ろう茶話会」をやってみたい。
    人を集めて旅先の見どころやグルメなどを発表し合う会。
    これは、喋るほうも聞くほうも有意義だと思う。
    旅のスタイルに個性が出るのも面白そうだ。

    その他にも企画を思いついている。
    それってつまりは、「あっ、気力が回復してる!」ということだ。
    とにかく、旅はいいし、旅を語るのもきっといい。
    絶対いい。

    旅をする → 話す・聞く → また旅をしたくなる → 旅をする

    インターネットのコンテンツに満足せず、自分の足で出かけよう!

  • 【旅ラン1】三重の島ヶ原。ランと温泉と人生

    【旅ラン1】三重の島ヶ原。ランと温泉と人生

    どうもイライラが抑えきれなくて、「これって鬱病寸前なんじゃないか?」と危惧した。
    拙者はそこそこ手負いの獣で、心には大きな傷を負っている。
    傷口が開かぬように生きなければならん。
    だから急遽仕事を休むことにした。

    家でダラダラしたいとも思うのだが、行きたいところリストを作ったばっかりなので、せっかくだから出かけることにした。
    目指すは、島ヶ原温泉やぶっちゃの湯。三重県にあるのだけど、京都府を越えたすぐのところ。

    旅って人生に似ている。人生を例えるなら旅が一番分かりやすい。
    あなたはどんな旅がしたい?
    贅沢したい、遠くに行きたい、出会いたい、自力で行きたい、他者にお任せでいい。
    やりたい旅によって準備物が変わる。何泊もしたり、色々やろうとすると準備が増える。

    拙者は最小限にしよう、やりたいことはランニングして風呂に入ることだけだ、と準備して、ランニングの装備と風呂のセット(Tシャツ、パンツ、靴下、手ぬぐい、タオル)をリュックにつめる。現金は1500円くらいにして、クレジットカードとスマホだけを持ち出した。
    バイクに乗るからグローブとヘルメット、あと念のため風よけ服もいる。
    そして文庫本。時間が空いたら読むかと思って。
    できる限り軽量化するのが拙者のスタイルです。
    だが、大事なものを忘れていたし、現金に関しては後悔。

    拙者は「バイクを維持できてるだけで充分だよな」と思う時がたまにある。本気出せば行きたいところに行ける、という選択肢があるのは、無乗車の季節があるのに維持費を支払う理由となっている。
    (車はすごく嫌い。匂いとか渋滞とか閉じられた空間とか)
    午前10時を過ぎた頃、「ジグさん」と呼ぶ相棒を走らせ、京都伏見から、宇治、和束、笠置、南山城へと移動する。
    ちなみに運転はテクニカルじゃないけれど、事故ったことはないので上手いとも言える。
    秋めいていて涼しいくらい。茶畑の緑と青空が映えた。

    12時、南山城の道の駅で昼食。
    マスクを忘れていて購入。350円ほどの現金を消失。
    昼食はカードで払えた。

    やたらと音頭が流れていて、盆踊らースピリットが燃える。
    南山城村には田山花踊りなるものがあるらしい。興味!

    13時、目的地である島ヶ原温泉やぶっちゃの湯に到着。
    ここにバイクを停めて、ランニング開始。

    やぶっちゃ敷地内の動物園みたいな水遊び場

    ぜんぜん知らない場所なので、どこを目指して走れば良いのか分からず、かなり迷走。地図上の神社とか、道しるべに書いてある場所をとりあえず目指してみる。

    異世界に通じてそうなトンネル
    高坂神社

    さほど見どころのないランドマークもある。

    お醤油屋さん、焼きたての煎餅みたいないい香りが漂う。
    正月堂

    こちらの正月堂はなかなか見ごたえがありました。
    33年に1度しか開かれない秘仏があるとか。
    裏の疑似西国33ヶ所巡りトレイルも楽しかったです。

    昭和のなごり
    石に仏像が彫ってある名所

    「要するに今、スポーツツーリズムをしているんだな」と汗をかきながら思っていた。

    岩屋山

    西遊記の孫悟空を彷彿をさせる。

    うの宮神社

    こんなに田舎でも立派な神社が建つほどの富があったんだよなぁと思う。
    現代はどこかに富が集中しすぎだよなぁ。過剰だよ、偏在だよ、まったく!

    走ったあとのビールはすぐ分解されるから1缶ならセーフ

    富はないけど、豊かさはここにある。

    と、まぁ、無計画な割には、旅ランを楽しめた。12kmほど。
    人の営みや歴史が感じられるのは大自然onlyより好き。

    ちょっと、新しい企画を思いついて、「旅」をテーマにした飲み会を開いたらどうだろうか?
    旅の話しかしてはいけない飲み会。参加者は写真などを用意して、ゆるくプレゼンするようなスタイル。
    しょうもない思い出話を聞くのはしんどいけれど、旅の話は面白くて有意義かもしれん。

    走った後に入ったやぶっちゃ温泉はぬるい上に、ヌルヌルしてて、平日なので空いてて良い湯でした。
    特に、露天風呂の寝湯は最高で、空とそれを渡る鳥を見ながら温泉につかれて、なんかもう、いわゆる、「極楽極楽」
    脱衣所の鏡はダンスホールみたいだったし、なんだか背筋を伸ばさねばって思った。
    危うく入泉料の700円もギリギリで、風呂上がりに瓶のコーラを買う金もなくなってしまったので、現金は潤沢に持っていくべきだった。

    ポカポカになって、拙者は伏見に帰るのですけど、「なぜキャンプしないのか?」とは思う。
    その答えは「準備がめんどくさいから」なのですが、いちいち帰る方がめんどくさいという考え方もある。

    旅って、選択肢があって難しい。
    どこへ行くか?
    何を求めるか?
    人生みたい。

    例えば自転車で行っても日帰りできる距離だなって思う、修行にはぴったり。
    しかし、温泉に入った後に、また汗だくになるのはやりたくないな。
    キャンプした方が、より楽しめる気がするけど、準備がめんどくさくなるな。

    拙者には「戦闘力を上げる」という考え方が根底にあるようだ。
    これは世代によると思うが、ドラゴンボールやドラクエの影響をもろに受けている。
    中二病を患ったまま生きていて、最強を目指しているんだろうな。
    いつまでも天下一武道会。
    旅行には癒やしより修行を求めてしまうんだよな……、
    旅先でランニングするのは、こういう志向があるからだろうな。

    以上。
    第1回の旅ランはこんな感じ。
    天候に恵まれたし、観光っぽいこともできたし、泉質は良かった。
    「キャンプをすべきじゃないのか? しこたま酒を飲めるし」
    という反省を残し、次回へ続く。

    戦闘力を上げて、自由を得ていく、行動範囲を広げていくのが、我々世代の人生かもなー。
    我らの旅はつづく!

  • 旅ランの行き先リスト

    旅ランの行き先リスト

    せっかくの休日は非日常体験がしたい。
    映画とかゲームとかフェスとか娯楽にゃ色々とあるけれど、拙者は体を使って遊ぶと心に決めた。
    ダンスや登山や遠泳もするけれど、秋は旅ランがしたい。

    旅ランというのは、いつも走っている場所じゃなくてどこか旅情を味わえるランニングのこと。伏見稲荷は異世界だけど、しょっちゅう行くと日常になる。
    ラン旅なのか、旅ランなのかと考えたのだが、
    ラン旅だと、ランニングで旅をする、
    旅ランだと、旅先でランニングする、
    だから、旅ランが正解かなー。

    ゆくゆくは、旅先でランニングしてキャンプするという、旅ラキャンというカオスな活動に進化すると思うのだが、現時点では旅とランニングだけで考えている。
    バイクで1時間ほど移動し、入浴施設の近くに停めて、ランニングして、風呂に入って、そして帰る。
    おそらくこれだけで、1週間分の気力チャージが可能だと考えている。

    さて、どこへ行こうか?
    と、真剣に考えた昨日の深夜。
    4年前のツーリングマップルをペラペラとめくってみた。
    どんな道を走りたいかというよりも、入浴施設を調べるのが良いとわかった。

    10ヶ所の候補地が上がった。

    行き先候補地リスト

    スプリングひよし

    京都府南丹市。ダムのほとりに道の駅やキャンプ場などもあるので、よく知っている名前。道の駅にだけ行ったことがある。
    たしか、ハーフマラソンの大会もあったような記憶。10kmかな?
    ダム湖沿いをランニングしたら気分良さそう。
    プールもある。

    るり渓温泉

    京都府南丹市。アウトドアレジャーの拠点として最近よく聞く名前。
    人が多いのかな?
    プールもある。

    明和温泉

    大阪府寝屋川市の銭湯。
    近くに大きな公園があるので、拠点に使えそうだと思った。
    旅情を味わえるかは疑問。

    笠置いこいの館

    京都府笠置町。川沿いにあって何度か通りがかったことはある。
    あまり良い評判を聞いたことはなく、実際に行ったことがない。
    キャンプ場が近い。

    島ヶ原温泉やぶっちゃの湯

    三重県伊賀市。
    近くにキャンプ場がある。

    梅の郷月ヶ瀬温泉

    奈良県奈良市。
    近くにキャンプ場がある。

    一乃湯

    三重県伊賀市上野の銭湯。
    同じエリアに、ヒルホテル サンピア伊賀 天然温泉 芭蕉の湯というのもあるけど、拙者は銭湯でいいかなー。

    名張の湯or新町温泉

    三重県名張市。
    全く行ったことがない名張市、「赤目四十八滝」は聞いたことがあるので、そこまでランニングできそう。
    トレランには楽しいかもしれん。

    アクアイグニス

    三重県の湯の山温泉エリア。
    御在所岳に近いので、駆け上がれるかもしれん。


    以上10ヶ所の候補地が上がりました。
    毎週末行ったとしても、3ヶ月近く楽しめる上に、ランニングのコースを変えれば、各場所で3回は遊べるんじゃなかろうか? 9ヶ月は遊べるぞ。

    忍者的に走るか、修験者的に走るか、なかなか楽しめそうだ。

    良い場所の情報があれば、教えてください。
    京都市内からバイクで1時間ほどで行けて、旅情があって、入浴施設がある場所です。
    どうぞよろしくお願いします。

  • 旅ランには準備が必要

    旅ランには準備が必要

    遠くへ行こうと思うと、それだけ準備が必要。
    色々やろうとするのも、それだけ準備が必要。

    準備がめんどくさいから、近場でシンプルに愉しめば良いのか?
    欲望を刺激されることも少なくなったし。
    だが、非日常にぶっ飛ぶような娯楽を愉しみたい。
    だから遠くへ行きたくもあるし、色々やりたくもある。

    盆踊りの予定を消した休日なので、他に楽しいことを求めようとした。
    さてどうしよう?
    旅ランがしたい。
    バイクに乗って、入浴施設に停めて、ちょっと走って風呂に入る。
    走る道も初めてで、風呂も初めてならば、そこは異世界だ。非日常。
    メシも食って帰ってこよう。

    だけれどどこへ行けばいい?
    どこへ?

    情報収集しておいて、リスト化しとかなきゃならんようだ。
    出発する時刻によっても行ける範囲が限られるし、そもそも1時間以上はバイクに乗りたくないのです。
    はたまた、バイクでどこかに行くと、ビール飲めなくなるぞ、という問題が出てくる。走ったのにビール飲めないの? え? え?
    じゃあ電車で行ける範囲? バイクあるのに?

    と、まぁ、旅ランしようにも、計画が必要みたいだ。
    何も考えずに出かけるのでは、望むものは手に入らない。

    結局のところ、今の自分は何キロ走れるのか? を把握するために、家から出て、東山トレイルなどを走り、鴨川を戻ってきた。
    20kmは走れた。
    次回は旅先で20kmのコースを考えることができる。

    遠くへ行こうとすると、それだけ準備が必要。
    色々やろうとするのも、それだけ準備が必要。

    だからまずは、行きたい場所、走りたい道を妄想しよう。
    そして計画に落とし込もう。

    これってつまりは、人生みたいだ。

  • 求ム!体を動かす遊び!

    求ム!体を動かす遊び!

    あー、暑い。
    暑い暑い、暑くてたまらん。
    暑いと脳の動きが鈍るので、働くべきじゃないと思う。
    寒い時期はというと、体の動きが鈍るので、働くべきじゃないと思う。
    花粉の時期も大人しくすべきだし、雨が多い時期や台風の時期も休むべきだと思う。
    そして、気候の良い時期はお外で遊ぼう。
    かくして、一年中働くべきじゃないという結論に達しましたが、理想と現実はいつも乖離していると、理解しておる。
    この世の悲しさを理解しておる。
    だから、せめて沢山遊ぼう。

    決意したことがある。
    体が動かなくなるまでは体を動かして遊ぼうと。
    歳をとれば体が動かなくなるのは明白だ。
    この悲しさを理解しておる。
    じゃから、ランニング、ダンス、水泳、自転車、登山などで遊びたい。
    球技ができれば楽しく過ごす術が沢山あろうかと思うが、タマを扱うスポーツは苦手じゃ。ワシの動体視力は球体を追うようにできておらぬ。いや、女性の胸元にある半球は意識せずに視線に入ってくるのではあるが、おそらくそれをキャッチするのは苦手とするところだ。

    「自分の体で遠くまで行く」系が大好きで、人に勝つことやチームプレイとかそういうのじゃなくて、とにかく体力の続く限り内蔵するエネルギーによってここじゃない何処かに行きたい。
    長距離系のスポーツが得意というわけではなく、ポテンシャルは高くないのだが、頑張る理由がある。コンプレックスによるこだわりがある。
    幼少期に病弱で喘息で、全然遠くまで行けなかったことが心理的な檻として存在し、それを打ち破ることに快感を覚えるのだろう。
    自力で遠くまで行きたい。乗り物じゃ満足できん。

    こういう志向の私が半年も走れなくなっていた。靭帯が断裂していたからだ。
    鬱々とした日々であった。走れない分は小説の執筆活動にエネルギーを注ぎ、時間も費やしていたけど、特段成果は出なかったなぁ。
    「ああ、走りに出かけたい、くそう!」
    と思っておった。
    痛みがとれだしてからは、水泳に注力し、かなり肩幅が広くなったけど、やはり本来やりたいランニングやアウトドア活動を停止せざる負えなかった。
    こうして老化を実感し、今までは私と称していたのに、ワシというのが似合うようになってしまった。あごひげも伸びてきた。

    だが、ようやくだ。
    ようやく、靭帯が正常に戻ってきた。
    走れそう。
    先週末からランニングを再開した。靭帯的な痛みはまだちょっとあるし、6km走っただけでハーフを走った時くらいの筋肉痛に苛まれるが、復活は目に見えている。
    半年も抑圧されていたので、今はひたすら体を動かす遊びをしたい。
    旅ランがしたい。

    旅ランというのは、バイクでちょっと遠くまで行く。入浴施設の近くに停める。10km前後走る。泳げる場所があるなら泳ぐ。そして風呂に入って帰宅。そういう行程。
    トレイルでもいいし、町中でもいい、やっぱ夏は海沿いがいいかな。
    旅ランがしたい。
    ゲームとか飲み会とか音楽とかは体が衰えてもできそうなので、今は体を動かす遊びをやり尽くしたい。

    そういった遊びにお誘いいただける方はよろしくお願いします。

    旅ランに備えて、新しいランニング用シューズを買いました。

    足袋型のランニングシューズです。

    「旅ランやなくて、足袋ランやないか!」

    以上です。

  • デートラン♡真っ赤に染まる君の顔

    デートラン♡真っ赤に染まる君の顔

    いや、特にね、ロマンティックなことなんてなかったんですよ。
    それでもロマンティックなこととして捉えられたならば、幸せな気分になれるかも。

    だからある日のデートランについて、なるべくポエミーにいきます。

    日曜日、快晴、ちょっと暑いくらい。
    最近ではたまにしか乗らない京阪電車に乗る。七条まで行くんだけど、普段ならこの距離は自力でいける距離だ。自転車でも行けるし、走っても行ける。
    今日はそれをしない。待ち合わせだから。

    待ち合わせこそ、デートのデートらしい点だ。
    10分前には着いてた方が良いのだろうかと考えたり、本当に来るのだろうかと心配になったり、やや人目が気になったり、今のうちにやっておくべきことはないかと思考を巡らせたり、それこそがデートであり、やはり10分間くらいはそれを味わったほうが良い。
    日差しがテカテカして、少しでも肌を日に晒すと、ジリジリくるような快晴。日陰に入っていれば心地よい気温。できるだけ日差しの当たらぬコースを走らねばなぁと思う。

    川端通りの向こうから、スポーティーな服を着た女性が小走りでやってくる。まるで待ってる人がいるかのように。
    あぁ、いるんだった。それは僕だった。
    青空の下、シックだけれど女の子らしいランニングウェアを着ているその人は「お待たせしました」とかって言ったと思うけれど、僕はその人の瞳の輝きに見とれて、彼女が何と言ったか、自分が何と返したか、蒸発してしまったように記憶にない。

    すぐさま僕は七条通りの高い方へ向かって歩き出した。
    対面して話すと緊張しそうだからかな。
    「どこを走るんですか?」とか、そんな質問があった気がする。
    何と答えたか本当に覚えていない。
    緊張しないように、ただ歩いた。
    だけど、ちょっとくらい、緊張した方が良かったのになって、今なら思う。

    こんなことを書いてね、自分の物語世界に入り込めたら、ちょっといいなぁと思うけれど、そういうのを失いつつあるのかもしれません。

    「三十三間堂には中学の遠足で来たことがあります」
    歩きながら聞いた言葉。この時間が最もデートっぽかったかもしれない。走り出したら、コーチと選手みたいになってしまった。道案内する人とそれに従う人の二人。
    でもそれは、独りで走っている時にいつも憧れる場面だ。誰かと一緒に走れたら楽しいだろうなぁと思っていて、それが叶って、自分の理想の中にいるような1時間だった。
    特に泉涌寺の参道の林間なんかは、二人で別世界に迷い込んだようであったし、伏見稲荷のトレイルは子どもの遊び場のようだった。
    「こういう道が大好きなんですよ」
    と、僕は落ち葉を踏みしめた。

    ときおり君は息を切らせ、真っ赤な顔をしていた。
    それが恋するときにポッ、となる赤い顔ならとても嬉しいけれど、それはただ運動による血行促進だと僕は知っている。
    「しんどくないですか」「どこか痛くないですか」
    こんな風に、尋ねるだけ。
    彼女が酔った時にはこんな風に赤くなるのかな。キザなセリフを言った時はどうかな。風呂上りはどうかな。
    そんな風に、想像するだけ。

    彼女はもう住まいを引き払うらしい。
    どこかで泊まり込みの仕事をしたり、どこか外国に行くらしい。
    僕と君は今後も繋がっていられるほどの関係性を構築できていないと思う。
    すでに終わっているようだ、始まってもいないのに。

    ロマンティックなことなんて何もなかったんですよ。
    爽やかさが、ただ通り抜けたような日でした。

    おしまい