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  • 立ち入り禁止になっていた大文字サイレント盆踊りのこと

    立ち入り禁止になっていた大文字サイレント盆踊りのこと

    自分が死んだとして、お盆にはあの世からこの世にちょこっと顔を出せるとして、そんな日に人々が輪になって踊ってくれていたら、めちゃめちゃ嬉しいだろうな。特に参加したことのある盆踊り会が脈々と続いてて、それを空から見下ろせたら、思い出に浸れて良いなぁ。

    2023年8月16日(水)、大文字サイレント盆踊りを実施した。
    ちょっと思い通りにいかないことがあって、当日は不満を抱いていたけれど、振り返ってみると良いことはたくさんあった。偶然の出会いや思いつきで前進した。
    この活動は続けるべきだ。
    台風とことなかれ主義に振り回されたとしても、頑張ろう。

    京都が暴風に襲われたのは15日で、その翌日の話である。
    拙者は踊り会場としている鴨川三角州は増水のため使えないのではないかと心配した。
    しかし、親切な友人が朝から現地の写真を撮って送ってくれた。
    飛び石は浸かっているが、デルタが沈没しているほどではない。
    天気予報を見ると台風一過で雨の心配はなく、去年と比べると条件は良いと思われた。
    旅の直後なので準備には手間取ったが、夕方になると出町柳駅に向かった。

    しかし電車内でスマホの通知がくる。
    仲間から写真が送られてきたところ、三角州への立ち入りはご遠慮ください、と書いてあるらしい。
    ムムム、とひるんだが、すぐに別の場所に切り替える判断が必要で。その判断をするのは拙者である。

    悩みを抱えながら駅に到着すると、すでに駅は臨戦態勢で、駅員さんが誘導し始めていたし、地上に出ると警官が警備を始めるところであった。
    祭りの前のあの物々しさが漂ってきていた。

    すでに仲間が視察し、代わりの会場の候補地を見繕ってくれていた。
    広々とした場所はいくつかあって、一方は少し段が高くなっていたり、もう一方は警官に近かったりする。
    むろん、警官に近い方を選んだ。

    準備は遅れ気味だった。急いで浴衣を着て、急いで灯籠を立て、とにかく音楽を流し、踊る。
    警官が近いので踊り手は萎縮気味だが、警備に忙しい人達がわざわざ取り締まったりしないことは明白であったし、もし取り締まられるのであれば、逆にテロリズムに走る覚悟であった。
    いや、ここはエロリズムにしておこう。

    エロく腰をふって踊りたいところであるが、残念ながら拙者は偏屈なので心に引っかかることがある。
    どうしても三角州で踊りたかった。
    彼の地を封鎖する法的根拠はないはずだ。
    もし河川敷が危ないのであれば、朝から封鎖すべきであって、送り火の実施時間だけ封鎖するのは、警察の怠慢ではあるまいか? 警備の楽さを動機として、河川敷を立ち入り禁止にしたのではないのか?
    くそう。
    などと考えると、踊りが楽しくなくなってしまう。
    彼の地ならもっと注目を浴びれるのに。飛び入り参加も増えるのに。灯籠が灯台みたいになってカッコいいのに。
    などと考えながら踊るので、いつもの調子が出ない。
    その場を全力で楽しめば良いのにな。

    こうして8時前になり、前半を終える。
    そして大文字が点火される。木の間から見る。あまり良い場所ではないが、それは重要ではない。こういうのをネタに仲間と集まれるのが重要。
    仲間の差し入れてくれた日本酒を飲む。
    祝という酒米を使った割には飲みやすく上品で美味い酒だった。
    今年も平穏に送り火が見れて良かった。

    と、記事を締めそうになっているが、実は踊りは後半もある。

    灯籠に興味を持った女性がカメラを向けてきた。
    「こんなものあったっけ?」と驚いたらしい。
    ご夫婦と3歳の子連れであったので、なにか子どもが喜びそうな曲をかけてみた。
    ジャンボリミッキー。
    これが子どもにかなりウケてこちらも楽しくなる。

    その後も色々とポップな曲を流して、おジャ魔女カーニバルが流れるとスペイン人の集団が来たんだっけ。
    たしか6人くらい。濃い顔の男たちが輪になったり列になったりで大盛りあがり。
    「おジャ魔女カーニバルは子どもの頃に聞いていた」
    と言ってたらしいが、いま何歳? どういうタイミングでスペインにおジャ魔女どれみが放送されていたんだ?
    謎は深まるばかりだった。

    その後、炭坑節を踊っていると、また外国人が来たんだったかな。
    ハーフの女性とアメリカ人のカップルだった。
    炭坑節はアメリカ人にもわかりやすくて、
    「Dig Dig Dig Dig! Carry Carry!」
    などと、動きを言うと、わかりやすいようだ。
    月を見るのは、Watch the moon、かなと思ったり、「Push Push! open!」と言ったりした。
    炭坑節はよい盆踊りである。

    また逆に、アメリカ人のお国のダンスを教えてくれと言ってみた。
    彼はそれを引き受けてくれて、「All My Ex’s Live in Texas」という曲をリクエストし、カウボーイっぽいダンスを披露してくれ、それを拙者たちも踊った。
    肩を組んだりして、宴っぽかったな。踊りは最高潮。

    Dance is no border.

    彼らが去った後は、しっぽりとナイトピクニックタイム。
    盆踊りとか、山本英さんについて熱弁したりした。
    結局のところ、拙者たちの仲間として集まったのは5人で、あとはゲストとして10人前後の人たちと踊ったわけで、3年目にも関わらず参加する人は増えていなくて、活動が伸びていない。
    このあたりを分析すると、別に人を多く集めたいわけじゃなくて、尖ったことがしたいという想いがあり、それって付いてこれる人は少ないよな、というのが結論。
    常人の範疇にいてたまるか! 一般人に合わせてたまるか! とさらにクレイジーさを磨く決意をした。

    後片付けをして「一本締めしようか」との意見があって、しかし、郡上帰りの拙者には、締めといえばまつさかである。体が自然に動いたし、歌詞は分からないまま掛け声だけで踊ってみた。それでも飽き足らず、江州音頭の締めの伊勢音頭っぽいものも唄ってみた。
    このなんだかよく分からない思いつきの踊りだが、変に高揚感があって心に響いた。他の4人にも伝わるものがあったようだ。
    この高揚感の正体はちゃんと把握してから書こうと思う。とにかく、これが活動の転機になるのである。
    後日譚ではあるが、唄いながら踊る集団になろうかなと思っているところ。

    家に帰って、スマホを操作し、一緒に踊ったアメリカ人のInstagramを見てみる。
    拙者達と踊ったショート動画がアップされていた。
    旅先で現地人と踊れるなんてめちゃめちゃオモロイもんな。印象的な出来事になっているに違いない。
    ずっと彼の記憶に残って欲しい。拙者達も彼から教わった曲と踊りを盆踊りラインナップに入れて踊り伝えていくよ。

    送り火の日に出町柳の三角州で踊る文化が脈々と続いて欲しいなぁ。
    それを空から見て、くすっと笑って、あの世に帰ろうと思う。

    以上。

  • 郡上の徹夜おどりに行ったけど、台風のせいで…【3.名古屋駅足止め編】

    郡上の徹夜おどりに行ったけど、台風のせいで…【3.名古屋駅足止め編】

    情報が出揃った後ならば最適な決断ができるが、情報は生ものであり刻々と変わるし、伏せられている情報も多い中で、決断せねばならない。
    台風による名古屋駅での足止めは、そういう修行のようだった。

    これは、郡上の徹夜おどりに行ったけど、台風のせいで…【1.拝殿おどり・白鳥おどり編】【2.郡上おどり編】の続きである。

    台風が接近する中で名古屋駅には滑り込めたが、そこから京都に帰るあらゆる公共交通機関が運休していた。また、周辺の大型商業施設も臨時休業だった。

    すべての情報を知っていたならば、まずはネットカフェに直行し、24時間滞在コースを申し込み、休める場所とコンセントといつでも使えるシャワーを確保し、それから町をぶらついたであろう。
    だが、あらゆる情報をこの時の拙者は知らない。
    また、問題も抱えていた。
    ・徹夜おどりの後で汗をかいたままだ
    ・スマホの充電がどんどん消費され、充電器も持ってきていない
    ・夜を明かすことになるなら、どこを寝床にするか?
    ・夜を明かして何で帰るのか?
    ・旅費が潤沢というわけでもない
    ・大文字サイレント盆踊りには間に合うのか?
    さてどうするか?

    名鉄の名古屋駅を降り立ったのは7:30頃だったが、拙者は名古屋駅の構造についてまったく知らないし、とりあえず周辺を歩いて情報を得てみた。街は緊急事態の様相で、高速バスも各鉄道も運休しているのが分かった。
    駅のキヨスクは開いていた、ありがたい。とりあえずおにぎりを買った。飢えることはないと知って安心した。

    拙者はとにかく歩いた。ちょっと座っておにぎりを食べ、思考できる場所を探した。
    地べたに座っている人をちらほら見かけたが、拙者はすぐに座り込みたいほど疲れてはいないし、好奇心は存分にあった。
    JPタワーの周囲は何かとキレイで、ゆったり座れるシートを見つけた。この後この場所には何度かお世話になる。

    おにぎりを食べた。
    こうすることで気持ちが場に馴染む。
    近くにいたオジサンに声をかけた。
    「足止めされてますか?」
    「はい、大阪に帰りたかったけど、とまってるね」
    「動きますかねぇ」
    「今日は泊まりかな」
    などという会話で現実感が湧いて、問題に対処する気持ちになった。

    雨脚は強まっている。
    スマホで周辺のネットカフェを検索した。
    なにぶん土地勘がないので、現在地・方角の感覚が分からない。
    最も駅から近いネットカフェは駅の反対側のようだった。
    名古屋駅はおおむね南北に線路が走っており、街は西側と東側に分かれている。
    東側から西側へと歩いた。
    東側も閑散としていたが、西側のエスカ地下街もシャッターばかり。唯一ドラックストアだけは開いており、歯ブラシと歯磨き粉を買った。地下街共通クジの補助券を渡されたが、店員さんも「意味ないかもしれませんが……」と恐縮そうだった。

    ネットカフェにたどり着くと、すでに多くの待ち人がいた。
    店員の女の子が言う。
    「現在、満室でお待ちいただいております。どのくらいお待ちいただくかは分かりません」
    拙者はこういう時に待てないタイプである。こうして不正解を選ぶのである。
    シャワーを浴びたいんやけどな、と呟くと、
    「シャワーはすぐにご案内できます」
    とのこと。
    30分300円で貸してもらった。
    こういうサービスがあるなら、都心部でランニングしてもさっぱりできるなー、と新たな知見を得た。

    シャワーから出て、店員さんに
    「たとえば、今日の夜8時からって予約できますか?」
    と聞いたら、なんだか手書きの表を見て、ムムムと表情を変えて、アカンのかな? と思ったが、控室に入って、戻ってくると、
    「受付できます」
    できんのかい。
    これで、寝床の心配はなくなったし、キャンセルも簡単そうだし、シャワーでさっぱりしたし、元気になった。そんな気がした。

    そのテンションで、また名古屋駅を徘徊する。
    駅は閑散としてるから鬼ごっことかしたらオモロイかなー、足止めされてる人を集めて人狼ゲームとかやってもいいなー、などと考えたが、そこまでの体力はなかった。
    本当に欲していたのは居眠りできる場所だった。

    足止めされても楽しみたいと思って、喫茶店に入ったり、持ってきた文庫本を読んだり、雨脚が弱まったタイミングで外に出てみてサイゼリヤに入ってみたり、食事をした後ウトウトしたり。
    そんなことをしているうちに時間は午後になり、スマホの充電が僅かになってしまって、危機感が募った。
    右も左の分からぬ場所でスマホが使えなくなるのはキツイ。情報戦の最中なのに。

    再び歩き、ドラックストアでケーブルを買って、レンタル型のバッテリーを借りてみたりもした。
    あまり急速充電はできないようで、10%だったのが30分で22%くらいになった感じだったかな。

    勢いよく流れる雲を見ながら閑散とした街を歩いてみると、足止めされているのは日本人より外国人が多かった印象。これは日本人は移動を取りやめたけど、旅行中の外国人は移動を取りやめたからといって帰る場所がないからだと思う。
    周辺は海外のターミナル駅みたいだった。

    すえすけさんから電話をいただいた。
    車で無事に帰宅したことや、その後にあったことなどを聞き、良ければ迎えに行くので我が家でシャワーやスマホの充電をしては? とご提案いただいた。親切な人である。
    しかし、だいたいは解決済みであったし、もしかしたら交通が復活するかもしれんと一縷の望みを抱いていたし、それは辞退した。

    夕方が近づいてくる。台風は遠いようで風雨の心配は無くなり、拙者は範囲を広げてぶらついてみる。もともと街への好奇心が強く、体力もあるので、こういう行動をよくとる。
    かなり名古屋駅への理解が深まってきて、東側は高層ビルが多く整ったイメージだが、西側はやや雑多なイメージ。
    雑多な方をぶらぶらすると、立ち飲み屋が開いていて、入りそうになったが、今はダメだと自分を律した。座るべきだと思った。
    小さなホテルのロビーにあるカフェスペースはコンセント使用可なのが外からでも分かったので、そこに入って値段のはる缶ビールを飲んだ。充電は進んだ。

    こういう時でも仕事のメールが入ってきて、面倒くさいと思いつつ、暇だから良いかと対応したりする。
    充電も満ちてきたので交通の情報を得てみる。
    近鉄の一部路線が動き出したようであった。
    高速バスの情報も見てみると、翌日の便は予約可能になっていた。しかし、席数は僅か。近鉄で帰れる可能性もあったが、高速バスは争奪戦だろうと思ったので、予約を入れた。

    動いているかもしれない近鉄の改札に行ってみる。
    たしかに途中までは復活していた。しかし京都まではまだだった。
    早めの夕食を食べ終わった後に、再び近鉄の改札に行ってみると、どうやら京都まで帰れそうなルートがあった。
    ここで、エイ! と決断すればこの日に帰れた訳だが、初めての路線で、居眠りして乗り換えをミスる可能性もあるし、高速バスもネットカフェも予約済みだし、この線はやめておいた。
    とにかく、高速バスの予約再開も近鉄電車の路線復活も何の通知もしてくれないし、情報戦を実感した。緊急時は色んなものが野性味を増す。

    夜の8時、ネットカフェに行きようやく小さな安住の地を得た。
    リュックの中に入れていた浴衣や手ぬぐいや靴下が、汗臭いまま湿っていて、旅先の不自由さを実感した。帰れていたらこんなことにはならないのにな。
    漫画もネットも見ず、緑茶だけをいただいて、リラックスして、横になった。
    ちゃんと眠る場所でもないし眠りは浅いが、くつろげてはいた。
    途中でめちゃめちゃ寒くなって、空調のコントロールを覚えたり、ブランケットを追加で借りて、また眠ったりした。

    しかし深夜、めちゃめちゃうるさくするヤツがどこかに来た。電話で喋ってやがって、こっちの部屋にまでかなり響く。
    男の声、おそらく20代。
    どこから聞こえてくるのか特定できなくて、横か、ドアを挟んだ前か、それとも上の階か?
    でも、いい機会だと思って、とりあえずはシャワーを浴びに行った。
    その段階で、隣の部屋から聞こえてくることがわかった。

    シャワーから戻っても、まだ喋っていて、拙者はやや不機嫌になって、どうしよかなと、ロビーに通話して隣の人がうるさいので注意してくれと言うのが正攻法だろうな、しかし店員さんも仕事が増えて面倒くさいだろうな、不愉快なのは拙者だけかもしれんし、正攻法だけど最短ではないよな、と思っていたが、急な足止めで疲れてもいたし、体調が万全でもなくて、急にブチギレスイッチが入ってしまった。
    まずは自室の壁をドンドンドンと勢いよく叩く。
    それでも怒りは収まらないどころか、怒りのダムは堰を切った。
    ドアを出て、隣の部屋をノックする。
    コンコンコン。コンコンコン。
    「はい」などと、部屋から声がする。
    それでもしつこくノックする。
    コンコンコン。
    そして、鍵を開けさせ、扉も開けさせた。
    拙者は怒鳴らない。周りに迷惑になるからだ。あくまでも静かに低い声で言う。空調のせいで喉はガレガレになっている。
    「分かるか、うるさよ」
    相手は、すいません、と言う。
    小太りの売れない若手芸人みたいな見目だった。
    「電話したいんやったら、階段の方に行ったらいいんちゃうか」
    拙者はすごく紳士的である。代替案まで提示する大人の対応である。
    相手は、すいません、すいません、と言う。
    相手の目には恐怖の色が宿っていたので、それ以上は必要なかった。拙者はそのまま部屋に引き換えした。
    当然のごとく、すぐに静かになった。
    部屋の鍵を開ける時点で恐怖だっただろうな。ネットカフェの逃げ場のない小さな部屋に押し入られたら、どうしょうもないもんな。
    こうして、コミュニケーションによって問題は解決されたし、不躾な若者は周りに配慮する心が宿ったことを期待する。

    ちなみに拙者はカラオケ屋でバイトしたことがあって、ノックは3回と教えられた。こういう時においてもその教えを守ってしまうのが、けなげで、少し悲しくなった。

    朝の7時、アラームがなる前に起き、チェックアウトして、牛丼屋に入り、素早く牛丼を食べる。朝の牛丼は上手いんだよなぁ。
    7:45発の高速バスに乗り込み、そのまま京都に運んでもらった。
    停留所への到着は朝の10:00前、そこからてくてく歩いて家まで帰った。
    台風の被害はどの程度かと、色んなものが吹き飛んでやしないかと心配したが、無傷。一つだけ窓が開けっ放しだったのにも関わらず、平気だった。

    こうして無事に帰宅でき、当日の大文字サイレント盆踊りは無事に開催できたし、送り火も木の間から見ることができた。これは別の記事で詳しく述べたい。

    郡上からの高速バスで帰れていたのなら3800円ほどで済んだのであるが、名古屋で足止めされたので、交通費、ネットカフェ代、カフェ代、食事代など、旅費を積み上げてしまった。
    都心部で楽しく過ごすには金が必要だと実感した。
    予定外の出費であり、後ろ向きな出費なので残念ではあるが、学費として捉えようと思う。貴重な実体験による学びである。

    これが2023年8月のお盆、14、15、16と3日に渡る、徹夜おどりと名古屋足止めの旅だった。
    お世話になった皆様には感謝。
    一緒に思い出を振り返れる人がいる今回の旅は、とても豊かだった。
    どうもありがとうございました。

    台風が接近しているのに旅行を決行するのは不正解である。どうかしている。
    だが、いくつかの困難を経て拙者は経験値を得たし、友情が育まれたし、盆踊りへの考え方が少し変わったし、印象的な風景が心に残ったし、ブログも書けた。
    予定通り進まない旅は、まさに人生そのものなので、今後も物語性を楽しむよ。

    以上。

  • 郡上の徹夜おどりに行ったけど、台風のせいで…【1.拝殿おどり・白鳥おどり編】

    郡上の徹夜おどりに行ったけど、台風のせいで…【1.拝殿おどり・白鳥おどり編】

    人の行き来が激しくなるお盆に台風が来るなんてどうかしてるし、
    台風が来ると分かっているのに郡上八幡の徹夜おどりに行くと決断するのもどうかしている。台風からは逃げられると信じていたのだが……。

    8月14日、連日の盆踊りで眠たい体を無理やり起こし、朝の8:40に京都駅を出発する高速バスに乗り、だいたい予定通りの12時前に郡上八幡インターに到着した時、空は晴れわたり日差しが暑かった。長良川のダイナミックな流れや小高い山の緑を見ると旅情があふれ、徹夜踊りを味わえる高揚感に足取りが軽くなった。
    しかし、すぐさま不安に苛まれることになる。
    予約していた帰りのバスの運休が決定した。
    こうして、3つほど予期せぬ出来事に出くわした旅が始まったのである。

    日本3大盆踊りをご存知だろうか?
    みなまでは言わないが、一つは岐阜県郡上八幡市の郡上おどりである。
    水が豊かな城下町で、長い日数実施されるし、お盆の4日間は徹夜で踊り明かすことでも有名。音頭と下駄の音が朝まで鳴り響く。

    拙者は郡上おどりin京都を4回ほど体験したし、現地の徹夜おどりも1度だけ体験済みである。
    また行きたいなと思いつつ、コロナ禍に阻まれていた。
    そして今年、ようやく完全復活を遂げる。行かねば、行かねば。

    だが、どうやって行こうか?
    バイクで走って、キャンプで1泊するのはどうか? という案も考えていた。これをすれば、白鳥おどりにも参加できる。
    あるいは、前回同様の0泊の高速バス弾丸トラベルはどうか? 徹夜おどりなので、宿泊する必要はないのである。
    考えているうちに、ヒヨコが孵化したり、でもいなくなったり、台風が来たりして、高速バス弾丸トラベルを選択する事になった。
    結果論として選択は失敗であった。撃ち放った弾は途中で失速し、帰れなくなったのである。
    バス会社は復路の対案も示さぬまま運休の連絡をよこした。

    さて、どうやって帰ろうか?
    と深くは考えないことにした。
    まずは踊り用の下駄を買う。遅い時間になると混雑するので早めに買ったほうが良い。

    次に、郡上八幡に来たらやりたいことがあった。
    それは川遊びである。
    町のすぐ近くを流れる川(吉田川)で遊ぶ人が多く、また橋の上から飛び込むのも有名である。
    泳ぐのが苦手であったがこの5年間で拙者は変わった。泳げる場所では泳ぎたい。
    家から水泳用のインナーを身につけてきたので、後は脱ぐだけ。
    暑い日なので川遊びする若者は多かった。まずは恐る恐る川に浸かってみる。
    冷たい。ひえひえだ。琵琶湖や温水プールに慣れた体には、想定外の冷たさだ。水は濁っていて清流とは言えない。どんな深さなのか全く分からない。
    初体験の拙者を横に、勝手知ったる人たちは岩場や橋から飛び込んでいる。
    自分もチャレンジしてみるべきだと思った。

    拙者は度胸も無鉄砲さもあるので、落ちるのはできる。
    しかしながら、飛んだ後は恐怖で身がすくむし、おっさんなのに「キャア」と声が出てしまう、入水時のフォームも悪くてめちゃめちゃ衝撃を受けてしまう。
    そこそこ町中で育ったから苦手なのはしょうがないよな、と自分を慰めたけれど、田舎で育ったとしても苦手だっただろうな。

    この川の冷たさに味をしめて、気温が暑くてもランニングができると確信した。
    周囲をぐるりと走り、町を体感した。特徴的なのはやはり水の豊かさ。鮎釣りの人をよく見かけるし、水を引いた場所をそこかしこで見かける。
    城山にもアタックし、満足感を得た。トータル7km。
    そして、再び川岸に行き、汗びしょびしょのウェアを脱ぎ、岩場から川に飛び込む。
    やはり怖くて「キャア」と声が出てしまうし、入水が下手でキンタマに衝撃を食らった。
    町中育ちなのでしょうがない。

    その後の時間は、旅先の暇時間になり、本来であれば夕食を食べて、夜8時の踊りスタートを待つだけだが、意外なエピソードを挟まねばならない。
    7月の高島おどりにてご縁をいただいたのだが、郡上おどりを含む奥美濃の踊りに詳しい方と連絡をやり取りする関係になり、「白鳥の拝殿おどりの練習会に行ってみませんか?」とお誘いをいただいた。「足がないので今回は厳しい」とお答えしたところ、「送迎しますよ」とのこと。最近は他力本願を念頭においているので、こういうお誘いは極力受けることにしており、「折角なので行きます」とお答えした。
    この答えにより、かなり旅の運命が変わる、一般的には悪い方に。

    午後6時半、日が暮れかかり、観光客がわさわさと町に出てきて、ちょっと温泉街の趣を見せる郡上八幡の通りを、拙者は逆に去る。国道に出て車に乗せてもらうためである。
    高速を飛ばしてやってきてくれたその人の名をここでは、すえすけさんとお呼びしよう。
    お会いするのは2回目であるので、いささか正体不明である。
    持っている情報としては、盆踊り好き、学生時代は京都にいた、2つくらい。
    車内でお喋りした結果、お仕事のことや、踊りよりも音頭や民謡に興味・造詣が深いことが判明した。
    山々に霞みがかった田舎道を軽自動車は走り抜け、白鳥の前谷白山神社に連れて行ってもらったのである。

    拝殿おどりというものを拙者はよく知らない。
    だが、Twitterに流れてきた動画を見た記憶がある。儀式感があって好きな感じだった。
    現場に行くと、おっちゃん方が集まっていて6・7人。すでに拝殿おどりの練習その1が実施された後で、女性陣は別の盆踊り会に出掛けたらしい。郡上おどり、白鳥おどりをはじめ、色んな場所で盆踊り会があるとのこと。

    少人数で踊られた拝殿おどりはどんな感じだったか?
    一言でいうと、大人のかごめかごめ。
    まず、拝殿というのはこんな感じ。

    京都の神社にも拝殿はあるけれど、神輿が置かれたり、献酒が置かれたり、太鼓の演奏があるようなイメージ。一般人が上って踊るイメージは全くない。
    拝殿おどりの本番は踊り子全員が拝殿に上って踊れる人数で行われるらしい。
    拙者も体験したが、踊りよりも唄が重要らしく、リーダーが歌い、フォロワーが返すパターン。七五調で、都々逸というのが似たものとして挙げられるだろうか。歌い手は歌える人が順番に回すらしく、その歌詞を手持ちカードのように繰り出すようだ。踊りはさほど難しくはなかったはず。
    下駄のリズムと生唄だけのかなり原始的な踊りだが、唄や踊りは流行に合わせて補充され、踊りの種類も歌詞も豊富らしい。
    すえすけさんは良い声で歌っておられたし、拙者も合いの手を多少頑張った。
    拙者はフレンチフォークダンス会にも参加するのだが、同じようにシンプルなステップと生唄だけの踊りがあり、原始的な踊りは世界共通だなと感心した。
    派手な楽しさはないものの、盆踊りの歴史が感じられ、脈々と受け継がれている流れに身を委ねる安心感があった。盆踊りの奥深さを感じたところである。

    とにかく、よそ者を受け入れてくださり、保存会の三島さまを筆頭に皆様に感謝を申し上げたい。
    ありがとうございました。

    拝殿踊りは夜の10時半頃に失礼し、白鳥おどりに向かった。
    白鳥おどりは噂に聞いていた。郡上おどりよりも速くて激しいと。石黒さんならそっちの方が好きじゃないかと言われていた。若者は白鳥おどりを好むとも聞いていた。
    ゆえに、いつか来ようと思っていた盆踊りであり、すえすけさんの計らいで体験できる事になった。感謝である。

    会場に到着すると、噂に聞いていたとおり若者たちが多い。どっから出てきたん?と思うほどに多い。
    さっそく踊りの輪の中に入ってみる。速い、ムズい。
    それなのに、なんでみんな悠々と踊れているのか? 郡上おどりには踊り初心者みたいな人も多いのに、白鳥ではそういう人をあまり見かけない。
    自分の踊れなさに唖然とする。
    ちょっといけそうな時もあるのだが、集中力を切らすと急に踊れなくなる。盆力が足りない。
    それでもなんとか輪の中には入っていたが、神代(じんだい)という曲はダメだった。輪から出ざる負えなかった。
    若者たちは余裕で踊ったり、駆け回るように踊ったり、ただの行進やないか!と思うレベルで踊ったりしていて、衝撃的だった。


    次回は、頭のフレッシュな序盤から参加して、踊りをマスターすべきだと思った。
    この地ですえすけさんは色んな人に声をかけられ、親しくし、この界隈の売れっ子なんだな、と思い知る事になった。

    ちなみに、なぜみんなあんなに踊れるのか? とすえすけさんに言ってみると、初心者は諦めて早々に輪から出るから、という答えだった。ガチ勢時間になっていたもんな。

    日付が変わってしばらくした後、本命だった郡上八幡へ向かうのであるが、想定外の出来事に見舞われるのである……。

    つづく

  • 灼熱のリレーマラソンで戦ってきた、嵐山耐熱マラソンのこと

    灼熱のリレーマラソンで戦ってきた、嵐山耐熱マラソンのこと

    正気の沙汰ではないのに、参加する人々が沢山いた。
    嵐山耐熱マラソンという大会があって、8月の暑い最中に42.195kmをリレー方式で走る。
    クレイジーだけれど、どのチームも楽しそうだった。
    みんな、頭のネジが溶けてるのかもしれん。
    拙者は女性と同じチームになって、タスキを渡したり受け取ったりしたかった。それなのに……。

    今年に入ってからゆるくランニングクラブに参加している。
    会費は特にないし、入会届も出していない、行っても行かなくてもいい。その名も京都ビアラボ ランニングクラブで、クラフトビールのお店のサークルである。
    拙者は2月から毎月参加していて、第三土曜日16時にお店に行って、1時間で8kmくらい走って、銭湯に浸かって、ビールを飲みながらのお喋りを繰り広げていた。すると、嵐山耐熱マラソンの話題が出てきて、周りのみなさんが、出るよ出るよ、と言っているので、拙者もそのノリで申し込んだ。さほど興味はなかったけど。

    リレーマラソンにはあまり興味がない。
    マラソンは個人戦だからなぁ。自分との戦いだからなぁ。
    1度グルメリレーマラソンに呼んでもらったことがあったけど、ご家族チームの助っ人みたいな感じで、数人しか知り合いがおらず楽しさは味わえなかった印象。
    また、ハーフマラソン(21km)は6000円くらいで、リレーマラソンは1人4000円くらいで、5km程度しか走らないのに値段が高い、という勘定もしていた。

    そんな気持ちで参加申込すると、京都ビアラボは3チーム作るぐらいの勢力になっており、拙者は真ん中のゆるふわチームに配属されていた。女性も含むチームだったので、変なコスプレとか着てワッキャしながら走ろうと思っていた。
    だが日が経つと、参加人数がさらに増え、なぜだか拙者はエリートチームに繰り上がり、全然ゆるふわじゃなくなった。
    1kmあたり5分とか4分とか平然と走る奴らの中に入れられて、プレッシャーを背負うことになる。

    1周1kmなので短距離用のトレーニングを積もうと思ったが、この夏の暑さにやられ、むしろ走力は落ちてくる。
    不安は募るばかり。
    なおかつ本番前日は瀧尾神社の盆踊りがあり、調子にノリすぎ、場を荒らしすぎ、体力も使いすぎた。行くべきじゃなかった。
    本番当日は足の張りをかかえて、嵯峨嵐山駅に向かった。

    会場の公園に着くと、すでにアップしているランナーがいる。こんな暑いのによく走るなぁ、ガチな人怖い、と思った。
    ほどなく京都ビアラボチームの待機場所を見つけた。ビアラボ関係者は40人くらいになっており、おそらく参加チームの中では最大勢力だったのではなかろうか。同時に知らない人が多いということでもある。同じチームのメンバーにゼッケンを配ろうと思ったが8人中4人は知らないし、1人は集合時間に来てないし連絡先も知らないし、かなり困惑。
    最初は9人と聞いていたが前々日に1名欠席になり、当日は1人来なくて、7人でのスタートになった。42÷7なので1人6周ということになる。まぁこれはこれで平等。

    謎の開会式を経て、スタートの号砲が鳴ると、全チームめちゃめちゃ飛ばす。
    我がチームのメンバーも普段よりハイペース。
    そして、普段は絶対に見せないであろう満身創痍の顔で帰ってくる。
    拙者も1週目を走ったが、めちゃめちゃしんどい。まず路面がジャリジャリで走りにくい。声援がいつまでも聞こえて気を抜けない。タスキを回さないといけないのでマイペースでは走れない。
    また、7人で回すと、休憩時間が24分ほどあるが、これによりどの程度回復が見込めるかが分からない。
    ヤバい戦いに足を突っ込んだと思いつつ、周りの盛り上がりに当てられてなんだか楽しい。周りのみんなもしんどがりつつ楽しそうなのである。本当に正気の沙汰ではない大会だ。

    競技会場は河川敷の運動公園をイメージしてもらえば、だいたい合ってる。
    運動場エリアや林エリアがあって、中途半端な生け垣エリアもある。
    暑さの方は風があったり曇る時もありつつピーカンの時もあって、まだマシな方だった。
    それより自分が思い描くイメージよりも全然速くは走れなくて、なんつう鈍い足なんだと苦々しい。
    魔神のように走りたいのだけどな。特に声援を受けるエリアでは。

    レースが中盤に差し掛かったあたりで、我がチームの来なかったメンバーが急に来た。彼によると色々と連絡の不具合があり寝耳に水だったそうだが、仕事中にも関わらず駆けつけてくれたらしい。ゼッケンを渡し、参戦してもらった。
    これにより、あと何周すれば良いのかという計算に戸惑ったが、何度か計算ミスして正しい答えが導き出された。3人だけあと2周で、4人はあと3周という計算。
    ちなみに拙者はあと2周組で、めちゃめちゃ気持ちが軽くなった。3周と2周の差はでかい。

    死ぬ気で走ろうと思ったが、流石に死ねなかった。

    自分の出番が終わった後は、ゴール後の手配に勤しんで、みんなでゴールする手はずを整えたり、写真撮影を頼んだりしてクライマックスを待つ。我らのアンカーが最終コーナーを回って、広々とした中央のコースに進み出ると、チームのみんなで並んで、ゲートをめがけて走って、ゴールテープを切って、ワッと盛り上がって、
    「チームで走るのって、めちゃめちゃ楽しいやん」
    と、思った。

    2:42:20というタイムは、総合21位で、132チームあった中で、そこそこ上位で誇らしかった。
    他の人達が走っている最中にビールで乾杯して飲んで、とても美味しく、気持ちよかった。優越感。

    その後、銭湯で汗を流し、祇園の酒場(山根子)を貸し切りにした完走パーティーが行われた。
    同じ経験を分かち合った仲間との飲み会は心地よくて盛り上がった。
    あんまり気心は知れてないのだが、2月から計6回参加しているのでそこそこ顔は売れてるし、走るのが好きでビールも好きという同じ嗜好を持っている安心感がある。変な奴は紛れ込まないというか、暑い最中に参加費を払ってまで走るクレイジーな奴らしかいない。これは安心できる。何の躊躇もなくはっちゃけられる。バンザーイ!

    結論としてはクレイジーなことは買ってでもしろ、ってことだな。

    まぁ、ガチチームに配属されて、女性とのタスキの受け渡しは味わえなかったのは心残り。
    来年はゆるふわチームに入れてもらおう。

    以上。

  • 高島おどり必勝法

    高島おどり必勝法

    「お風呂に入るの面倒くさいなぁ」とおっくうがったのに、いざ入ったらめちゃめちゃ気持ちええ、という時はある?
    拙者はない。お風呂は面倒くさくない。
    しかし、1年ぶりの盆踊り会はちょっとおっくう。なんせ住まいから70kmの道のりに隔てられているから。
    それでもバイクを走らせて、滋賀県高島市に向かうと田園風景に癒やされ、人々の輪に入り高島おどりを踊るとエネルギーがチャージされた。充実。
    2度目の参加で分かった事がある。
    高島おどりは難しい。
    だが、成長期にある盆踊り会なのだと、若者が教えてくれた。
    来年はおっくうがらないように、文章を残しておく。

    拙者が高島おどりに参加すると関係者の方から「ブログの人ですか?」と言われる。「ああ、はい、すいません」と答える。
    昨年初参加した感想をこんな風に(高島おどりを称賛せざる負えない)書いたら、関係者の皆様に回覧していただいたらしい。
    拙者もやる気を出すために再読したが、何たる悪文かと思って消したくなった。かたや狂人らしさはにじみ出ているので表現としては正解かもしれんと、自分を慰めた。
    とにかく、今回の記事は悪文を修正するとともに、関係者に好かれようとする思いを自制し、自分のための高島おどり必勝法というテイストで書きたい。

    必勝法1、アクセス良いのでおっくうがるな

    高島おどりが実施されるのは、近江今津駅からすぐ近くの商店街なので、アクセスが良い。新快速がとまる。
    また、バイクでも1時間ちょい(渋滞を避けられれば)なので早い。

    どれだけ濃密な時間を過ごせるか? という観点で捉えれば、往復2時間くらい使う価値はある。

    必勝法2、なかなか憶えられない

    2回目ってことで動画を見て予習したのだが、雰囲気しかつかめない。踊りは憶えられず、江頭先生の魅力しか伝わってこない。
    また、本番前の事前練習から参加したが、7種類もあるので、分かってきたと思ったらすぐ終わって、本番でもさっき踊ったはずの踊りが全然出てこない。
    拙者は盆力を高めているので、見本となる人の後ろに付けば動きをコピーできるのだが、それでも途中で集中力が限界に達する。
    1曲あたり30分くらい踊り続けたら体が憶えてくれると思うが、7曲あるので3時間半のトレーニングが必要だ。

    自分向けの必勝法としては、
    ・事前の練習会に一度は参加する
    ・曲と特徴を憶えて、当日の休憩時間に自主トレする
    ・何曲かは諦める
    かな。

    今はまだ踊りに集中せねばならず、掛け声を出したり、周りの人と目を合わす余裕がない。戦力になれていない。

    必勝法3、曲と特徴

    とにかく曲と特徴を覚えよう。

    今津高島音頭

    踊り:これは難しくない。4種類のポーズをキメていく感じ。

    曲:(後日追記します)

    中庄本調子

    踊り:網を引く動作が特徴的。

    曲:(後日)

    朽木やっさ音頭(市場)

    踊り:3拍が連続する。

    曲:(後日)

    新旭高島ふるさと音頭

    踊り:手をくるくるする(毛糸を巻き取るような)動き

    曲:(後日)

    朽木針畑音頭

    踊り:行ったり来たりして位置が変わらない。

    曲:(後日)

    諏訪神社奉納踊り

    踊り:手をハの字に開くのが2回連続なのが特徴(あたりまえ体操の最後の動き)

    曲:(後日)

    椋川音頭

    踊り:右に何かを飛ばすような動きと、足が右左タンタン動くイメージ。

    曲:(後日)

    以上7種類。
    曲を聞けば、あれかぁと思い浮かべられるようにしたい。

    必勝法4、成長を見届けよう

    今年は去年よりも参加者が多かったし、見本になる人用のお立ち台が新たに設置されていた。

    盆踊りに参加していた若者は、成長途上にある盆踊り会を探すと高島おどりに行き着いたと語っていた。
    初参加した時、なんとなしに感じた可能性や躍動を同じように発見した人がいるんだな、と思った。

    また、各地を転戦しているガチの盆おどらーも注目しているようで、郡上おどりの愛好者や、兵庫県からの参加者もいた。あと、あの人と、あの人と……。

    あるいは、地元の人に話を聞くと、音頭の練習を始めたと言っておられた。

    盆踊りは廃れつつもあるし、流行りつつもある。
    地域内で小さく行われる盆踊りは高齢化や子どもの少なさなどで年々縮小しているようだが、かたや賑わっている盆踊りはどんどん賑わいを増している。
    地域行事としての盆踊りから、よそから人を集める集客コンテンツとしての盆踊りへの転換期にあって、その過程を体現しているのが高島おどりなのかもしれない。
    どんな風に成長していくのか、今後も注目せざるおえない。

    なんか、元は神奈川県出身で今は千葉県在住の女性がいて、どういうゆかりで高島おどりと縁ができたのかは聞きそびれたが、どうしても雰囲気を味わいたくてわざわざスタッフとして参加しに来たそうだ。
    それだけの魅力があるんだろうなぁ。

    あとは、我々のようなよそ者が踊り子として成長していけば、次の段階へと上っていくと思うんだよなぁ。
    ああ、もっと楽しくなるなんて、鼻血出そう。

    だから、おっくうがらず参加せよ。

    以上。

  • 無精者だが大原に有精卵を買いに行く。あと無音の滝

    無精者だが大原に有精卵を買いに行く。あと無音の滝

    京都の鴨川沿いを北上し、高野川を遡ると比叡山が接近してくる。その西側を進むと山の気配が漂い、ヒヤッと涼しくなる。そのまま山の中に入っていくかと思いきや、ちょっと開けて田舎っぽい風景が広がる。そこが大原である。
    三千院が有名なあの大原。

    大原に行こうと思ったのは、有精卵が売っているという情報があったからである。
    昨今の玉子不足で売ってないかもしれんけど、その際はランニングでもして、無音の滝なるものを見てみようか、とバイクを走らせた。

    2023年6月21日(水)、平日で夏至だ。
    平日の昼間からぶらぶらと出かけられるのは、現在休職中だから。1年ほど調理の仕事に勤しんでいたが、モチベーションが下がったので辞めた。美味しいものを求めなくなって、料理への探究心がなくなったのが大きいと思う。
    収入については不安を持ちつつ、その不安のせいで変な選択をしないようにと自分を戒める。

    有精卵が売っているというのは、大原里の駅。田舎に行くとよくありそうな直売所。
    平日の正午前だったが、7割くらい駐車場は埋まっていたし、併設のカフェは満席だったようだ。賑わっている。
    直売所の棚を見ると、かなり商品が減っていて一抹の不安を感じた。
    玉子は売り切れているかもしれない……。
    野菜、米、よもぎ餅、パンなどが売っている。それらをスルーし、玉子、玉子と店内を見回すと、見つけた!
    10個入りのプラパック、ちゃんと有精卵と書いてある。お値段は?
    700円!
    まだまだ玉子不足で高騰している。昨年秋の時点では500円ほどで買えたはずなんだよな。でも、あるだけ良かった。
    玉子の他、1000円の味噌、キュウリ、ビーツ、よもぎ餅を購入。
    最近は脱プラごみを意識しているのだが、全部プラやポリ袋に入っているので少しだけ嘆息。

    有精卵を手に入れたので、次は無音の滝を目指す。
    バイクをちょっとした公園に停め、ウェアに着替えてラン開始。
    地下足袋と腹掛けスタイルなので、田舎道によく似合う。大原には庄屋さんの家みたいな屋根が多く残っており荘厳だ。田舎と表現しているが、京都にはかなり近いし、裕福な家が多いと思われる。地名のブランドもあるしね。
    広大な農地はなく、すぐ山に行き当たり、上り坂になり、観光地によくある駐車場や喫茶店が増えると三千院に行き着く。
    三千院には入らずに、沢がある坂道を駆け上っていく。寺院が並んでいるので舗装されている。

    大原には来迎院と勝林院というお寺がある。この2つは声明道場として有名だと京都検定に出てきた。
    声明というのは、節を付けてお経を読むことであり、それって今では念仏として普通のことだが、その源流の道場がここにある、という認識。
    てことは、江州音頭とか〇〇節の源流なのであり、盆踊り愛好家としては感慨深い。
    無音の滝というのも、この声明の修行が行われた滝であることからその名前がついたそうだ。
    白い水流がせらせらと散って、なかなか風情のある滝だと感じた。

    その後は、赤しそ畑を通り抜け、寂光院にも足を伸ばし、ランニングを楽しんだ。
    周辺を一周りすると10kmほどになるので、走って回るには充実した場所だった。田舎道、山道、観光地のバランスが良い。次は山の中にもアタックしてみたい。

    ぶらぶらとランニングをして、平日の昼間に誰の役にも立たぬことをしており、大人としては恥ずかしい限りであるが、今回得た情報が誰かの役に立つ可能性もあるし、恋に疲れた女に大原の地をオススメできるかもしれんし、考えすぎないでおこう。

    仕事に疲れた男がひとり、涼やかな大原を後にして、住宅の建ち並ぶ伏見に帰り、有精卵を温め始めるのである。

    以上。

    ちなみに、山田農園さんでも別の有精卵が買えます。

  • 第3回大文字サイレント盆踊り(2023.8.16)

    第3回大文字サイレント盆踊り(2023.8.16)

    お知らせ

    鴨川増水により鴨川デルタは立入禁止になっております。周辺のどこかで実施しておりますので、お探し下さい。

    あらゆる盆踊りが中止になったコロナ禍で、新たに誕生したのが大文字サイレント盆踊り。
    コロナ禍が収束したので役割を終えたと考えても良いのだが、むしろ疫病を乗り越えたこと・疫病を忘れないことを胸に刻み、踊るべきではなかろうか。
    ゆえに、今年も決行だ。

    昨年は雷雨に見舞われ、神がかったイベントになった。
    今年はどうなるだろうか?
    歴史の目撃者となってくれ。

    実施日:2023年8月16日(水)
    実施場所:出町デルタ
    時間:19:00~20:00
    会費:お賽銭方式
    持ち物:汗かいたときの着替え
    雨天:雷雨決行。鴨川が増水してたら中止。

    踊りに参加する方は、事前に連絡してもらうと色々とフォローができます。(メール
    初心者でも大丈夫。見学OKです。

    踊り曲目:江州音頭、河内音頭(手踊り、マメカチ)、炭坑節、郡上おどり(春駒、かわさき)、ドンパン節、ダンシング・ヒーロー、マイムマイム、マリーゴールド(予定)

    とにかく堂々とやると、周りの人たちが伝統行事だと勘違いしてくれる。なんらかの氏子になったような気分。
    特には布教したい教えはないけれど、踊り自体を布教して争いのない世の中にしていきたい。踊りには資源の奪い合いはないからな。でも視線の奪い合いはあるかもね。
    多くの観客が集まるので、踊っていてめちゃめちゃ気持ち良い。
    最後に送り火を眺められるのもいい。

    20人くらい集まったら楽しいなぁと思っているけど、クレイジーさが必要なので、みんな集まれ! とは言わない。
    選ばれし者たちだけ、ご参集下さい。

    世界は自分たちのためにある、と勘違いできる機会なので、お見逃し無く!

    以上。