小説の感想をネタバレなしで書くのって、難しいですね。

「烏は主を選ばない」は八咫烏シリーズの2作目。
ファンタジー小説で、八咫烏の国の王子様の物語。
分かりやすくて読みやすく、1作目とリンクしているのが嬉しい。

若宮と雪哉の物語

“烏は主を選ばない”は八咫烏シリーズの2作目にあたります。

1作目は若宮の妻の座を争う女たちの戦いで、意外な展開だった。
人の世は意外性だらけだよね。「烏に単は似合わない(by阿部智里)」

そして2作目のこちらは、女の戦いの裏で若宮は何をしていたか?が分かる物語です。
1作目とリンクしていますが、一転して男たちの戦いが繰り広げられる。

若宮の近習になった雪哉が主人公。
頭の良さを隠しぼんくらとして過ごしていたのだが、あることをきっかけに若宮の側近になる。

うつけの若宮

主の若宮も、慣例にとらわれない行動のせいでうつけと称されている。
花街通いしてたりする。

織田信長のイメージが沸く。
また、雪哉の方も機転が利いているので、秀吉っぽさを感じます。

ファンタジーなので何時代ってこともないのですが、時代劇っぽいです。

命を狙われる

若宮は次の王様(金烏)なので誰かから命を狙われています。
誰なんだ、犯人は?
誰が味方なんだ?
やべぇ、刺客キター。

というストーリー展開。
分かりやすいし、面白く読めます。

それぞれの大切なもの

登場人物の主従関係は似ているのですが、想いがそれぞれ違います。

若宮と雪哉の主従関係。
兄宮と路近、兄宮と敦房の主従関係。
何を大切にして、誰を守ろうとするのか。

そういう対比が物語を深くしているし、ただの冒険活劇にならないのが良いです。

まだ序章

八咫烏シリーズは2017年9月の時点で6作が発売され、完結しています。

ですので、2作目はやっと物語が始まったところ。
守勢に回っていて、何かを手に入れたとか、勝ったという感じはありません。
また、1作目ほどの驚きはなく、『これからだなぁ』という感想です。

まとめ

とにかく「つづく」、ですね。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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