京都は奥深い。
まち歩きが楽しい。
観光調査の仕事で、京都駅周辺や西本願寺・東本願寺周辺の旅館を訪問した。
旅館にもいろいろあって、規模も工夫も接客も違って、面白かった。
また、それよりも、町並みが面白く、歩くのが楽しい。
西本願寺・東本願寺周辺は、仏具屋さんや、袈裟を売っているお店など、浄土真宗経済圏を形成しているので、他にはない独特の町並みがある。
それらの店先には、数珠や鐘などの仏教アイテムが並んでおり、その装飾の独特な美意識に、感心する。
神社とはまた違った和のテイストだ。
御神輿屋さんとか、お墓の後ろに供える長い木片を扱う業者もあった。
異様に細い道の商店街も面白い。
有名な観光地ではないところでも、独特の町を形成する京都の奥深さを思い知った。
また翌日は、三条周辺の旅館、五条周辺の旅館に訪問した。
旅館の特徴も様々だ。
ちょうど、全国高校生駅伝が控えているので、その選手たちの宿泊所にもなっていた。
三条はともかく五条って言うと、四条に比べると地味だ。京阪特急も停まらない。
しかも、五条通は国道1号線で幹線道路だから、風情もない。
と思っていたのだが、ちょっと入ると、”半兵衛麩”の店舗があったりする。
食事(要予約)や、お土産販売、博物館運営がされている。
入口から覗くと、屏風があり、牛若丸と弁慶の対決図が描かれている。
粋だ。
目的地でもあった、晴鴨楼(せいこうろう)も本当に良さそうな旅館だった。
外国人の友達がいたら、泊まってほしい宿だ。
また、五条通沿いの個人商店も昔ながらの商売で、そそられる。
八百屋や、練り天屋、お菓子屋がまだ残っている。
その後、五条通から木屋町を北上したが、
鶴清の建物や、鮒鶴の建物は妙に艶っぽくて、日本人の美意識には感服する。
そんな風に、京都は奥深く、日本人の美意識に彩られており、その美意識は四季折々の自然の中で、育まれたものだと考えますので、自分も、四季折々の自然を楽しもうと思うのでした。
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