島一周走った日(この日)、それを長男に言ったら、羨ましがった。
そして、行きたいといった。
じゃあ、歩いて一緒にまわろうと約束して、今日がその日。

スタート

妻はお弁当をつくって送り出してくれた。10時半頃に出発。
大人の足で2時間と聞いているので、子どももいたら3時間かなって思ってた。
今回は島を反時計回りにまわった。

まずコース中に現れたのは、トレッキングマップだ。
島一周の見どころが書いてある。

前島トレッキングマップ by wishigrow

そしてこれが、うらみ石だそうだ。

うらみ石 by wishigrow

カリンのエピソード

カリンの木があり、実が道に落ちていた。
それを拾って、長男に匂いを嗅いでみろと言うと、素直に嗅いでくれた。いい匂いだって。
そして、食べようとした。
ビックリした。
慌てて「やめろ」と言った。
どうやら、食べるフリだったようだ。

海が見える白菜畑

白菜畑 by wishigrow

キャベツが特産だが、白菜もある。

鬼の窟

一周のルートからは外れるのだが、せっかくなので、鬼の窟にも立ち寄ることにした。
海岸までは結構坂を下る。
なかなか鬼の居そうな、洞窟だった。

鬼の窟 by wishigrow

長男の目には鬼の顔に見えるそうだ。

ひと時の休憩

鬼の窟の海岸からメインルートまで、かなり上る。
とりあえず、水を飲んで休憩している様子。

前島散策休憩中

順調に歩みを進めるが、長男はちょろちょろと無駄な動きが多い。
「そんな歩き方してたら疲れるで。」と諭したが、治らない。

嬉しい瞬間と最大の危機

しばらく行くと、道から見下ろす海岸に、子どもの姿が見えた。
それは我が息子たちで、長男にとっての弟たちだった。
妻と次男と三男とその他は、夏に行った海水浴場に車で来ていて、パパと長男はちょうどそこを見下ろす場所にたどり着いたのだ。
上から大きな声で呼ぶと、こちらに気づいた。
とても嬉しい瞬間だ。

パパとしては、そのまま顔を合わせずに進みたかったのだが、長男は直接お目にかかりたかったがって、止めたのだが、海岸に向かってしまった。

このまま、もうやめると言い出したらどうしようと思ったので、ついて行かなかったが、妻たちの誘導もあって、元気に戻ってきてくれた。

『良かった、このまま展望台までの遊歩道に突入だ!』と思っていたのだが、長男は家族に会ったことによって、完全に気持ちがそれたようだ。
階段を前にして、動かなくなった。
色々と声をかけてみたが上ってこない。
「一緒に車で帰る。」と言い出してる。
やっぱり家族と会わさなきゃ良かったなって後悔した。

そのまま均衡状態が続いたが、車の音が聞こえたので見に行くと、家族が帰るところだった。
長男に「ママ帰るらはるでーっ」て言って、車道に出た。
長男は一緒に乗りたがっていたが、無情にも目の前を通り過ぎるだけだった。
長男は退路を断たれたことを、すんなり理解した。

そしてどこからともなく竹の棒を見つけてきた。
そうだった、子どもを歩かすには、棒が必要だったんだ。
男山でも、醍醐山でも、いつも棒があったじゃないか。

展望台への遊歩道 by wishigrow

大阪城築城のための石切り場

それからは、すごく良く歩いた。
山道の階段だったにも関わらずだ。
あっという間に、石切り場跡についた。
岩がゴロゴロしていて、吊り橋もあって、岩にマークも刻まれていて、長男も興味しんしんだった。

大岩と橋 by wishigrow
大岩と長男 by wishigrow

パパも大阪城まで運ばれたんかと、歴史を感じた。

岩に刻まれたマーク by wishigrow

岩に刻まれたマーク2 by wishigrow

大名のマークが刻まれている。

展望台

さらに上ると、展望台があった。
木製だ。2階分高さがある。

前島展望台 by wishigrow

早速上がってみる。
邪魔するものがなく、360度景色が広がる。
自力で歩いて上って観る景色には、何ものにも代えがたい価値がある。

長男はそこにあった双眼鏡に飛びついた。
長男は双眼鏡が大好きだ。男山でも100円を2回投入させられた。
でも、ここのは無料だ!サービスがいい!

双眼鏡から覗く by wishigrow

パパも双眼鏡を覗くと、別荘が良く見える。
そこにいる、子どもや妻の姿も見えた。
電話して、手を振ってもらった。
双眼鏡があるのでその姿がよく見えた。
ちなみに、向こうからこちらの姿は確認できないらしい。

そして、お弁当を食べた。
風を遮るものがなく寒かった。
食後もう一度展望台に上がった。
天気のいい日に夕日を見に来たい。

帰路に着く

別のルートを選べば、もう少しコースは長くなり、島1周になったんだけど、体力やトイレの具合が心配になり、来た道を戻ることにした。
来た道なので、特に困難なく戻れた。むしろ、意外に近いと感じたくらいだ。
午後2時ごろに帰宅。
別荘から見る展望台は高くて遠くて小さくて、長男はそこに行ったことを誇らしく思ってくれたことだろう。
長男とはあんまり会話が弾まないことをちょっと心配したけど、妻いわく、長男は自分の世界を持っているから一緒にいればいいとの事。
そういうもんかな。

そして、京都に帰る

夜の9時に島を出て、真っ暗な高速をとばして0時過ぎに帰宅しました。
こうして、3泊4日の島ライフは終わりました。

家族としてはすごくいい日を過ごせたんだと思う。
あれから、兄弟がより仲良くなったように思うし、夫婦仲も良くなったかもね。
バイトに費やさなくてよかったよ。
行ける時にはまた行こう。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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