たとえ半径5㎞以内でも、一歩踏み出せば知らない世界が広がっている。
何度となく行った伏見稲荷でさえも、宵宮祭の夜は別世界だった。
提灯が赤い、盆踊りが楽しい。
今夜、知らない世界に一歩踏み出してみた。
伏見稲荷の宵宮祭
伏見稲荷大社は皆さんよくご存じのことだと思います。
しかし、本宮祭はあまり知られていない。
伏見在住の私でも知ったのは伏見のまちづくりに興味を持ちだしてからだし、行ったのは今夜が初めて。
本宮祭は、“もとみやさい”と読みます。
神様への感謝のお祭りだそうです。
7月の土用入りした祝日か日曜に実施されます。
本宮祭の前日が宵宮祭(よいみやさい)です。
提灯がステキ
何よりも、赤い提灯の沢山なこと沢山なこと。
普段の夜でも伏見稲荷は幻想的なのですが、さらに特別になります。
派手というよりは、幽玄の世界。
どこか知らない世界に迷い込んだ雰囲気が漂っています。
実にフォトジェニックなのですが、霊的な空気は実際に行ってみないと味わえない。
本宮祭の屋台
大規模に屋台が出店しているわけではありません。
最近の伏見稲荷は昼間でも大賑わいなので、常に屋台が出ています。
それはいつも夕方5時ごろには閉店されているのですが、本宮祭の時は夜までやっている感じです。
屋台もあるけど、それほど多くはないです。
盆踊り
さてそもそも、伏見稲荷の本宮祭に興味を持ったきっかけは盆踊りがあるからです。
本宮踊りが奉納されるというのです。
今年は色んなダンスを踊ってみようと思っているので、盆踊りにも興味津々。
踊ったことないのですが、とりあえず一歩踏み出してみた。
伏見稲荷の参集殿の前に櫓が組まれている。
19:00頃から和太鼓の奉納があった。
音がビンビン伝わってきてとても良かったです。
そして、19:45頃から盆踊りが始まったかと思います。
特に練習もなく唐突に始まる。
私もとりあえず見様見真似で踊ることにしました。
見様見真似
サルサダンスやフォークダンスをやっているので、踊りについては分かっていることがある。
「やらないと、できるようにはならない!」
見てるだけでは踊れるようになれません、間違った分だけ踊れるようになるのです。
それを知っているので、見様見真似で踊りの輪に参加しました。
江州音頭という踊りらしく、初めて踊りましたが、シンプルでとても良いです。
右手-前、左手-前、右手-後ろ、両手でめくるように上げる、右足から2歩進む、手拍子パン。
動きは6パターンでしたね。
それをひたすら繰り返す。
“ごろうた熊茶”登場
振りを覚えるべく踊っていると、浴衣姿の男性に声を掛けられた。
宮藤官九郎みたいな人だ。
実は、このワラクリで京都の盆踊り情報をまとめた記事がある。
それを見て、色々と情報を下さるのが“ごろうた熊茶”だ。
「私も行きます、一緒に踊りましょう」ってメールをもらっていたのだった。
会場で声を掛けられるとすれば、この人しかいない!
よくまぁ、沢山の人がいる中で、私wishigrowが分かったなぁと感心した。
こんな中で知らない人に会うのは無理だなって諦めてましたので。
ごろうた熊茶は去年から盆踊りにハマっているらしく、かなり慣れた盆おどらーだった。
大阪では盆踊りがよくあるらしいです。
ごろうた熊茶の登場で急にhome感が出てきた。
居心地がよくなった。
ありがとうございますー。
振りは覚えた、home感もある、『いつまで続くのかなー?』なんて慣れだした頃に、あの衝撃的な人が現れた。
プロですか?
その人は突如現れた。
視界に入るやいなや目線が釘付けになった。
上手いのだ、圧倒的に上手い。
盆踊りが上手い。
色っぽい。
踊りが色っぽい。
その人は、紺色の浴衣を着ているお姉さん。
キツネのお面を右後ろにつけているのも妙に絵になる。
芸子さんとか、そういう踊りのプロなんだろうかと思った。
手の動きは、しなやかなようなキビキビしているような、なんとも言えない美しさ。
足の動きは、空間を広く使って、舞っているように見える。
絵になる。
そしてどこかに迫力があって、かなり胸が打たれた。
『盆踊りなんて簡単だー』って思ってたけど、奥深い世界がそこに広がっていた。
その後私は、振りを真似るだけではなく、とにかく一生懸命に踊るようになりました。
できるかぎりのオーバーアクションで。
汗だく
汗だくになりました。
ゆったりしていて簡単な動きの連続、それでも汗だくになった。
そして、踊りは途切れることなく永遠に続いた。
実際は永遠ではないのですが、21:00まで続きました。
徐々に踊る人も減ってきて、それでも最後まで踊った。
1時間15分間くらい踊りっぱなしでしたね。
楽しかったです。
一体感があるようなないような感じ。
自分と同じく見様見真似で参加する人がいる感じ。
外国人も踊っている感じ。
いつ終わるのか分からない感じ。
たくさんの不思議さがある。
その中で踊っていたのだ、自分は。
特別な夜だった。
また盆踊りを!
盆踊りシーズンは始まったばかり。
この夏は盆踊りを楽しみまくろうと思う。
蘭の花のように美しく舞うお姉さんにもまた会えるだろうかー。
京都の盆踊りに興味を持った方は、まとめ記事がいい感じに活躍していますので、是非ご注目ください。
→京都の盆踊り情報まとめ2017
では、どこかの盆踊り会場でお会いできる日を楽しみにしています。
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