おそらく京都で実施される盆踊り会の中では、最大動員数なのだろう。
スゴイ人数の人たちが踊っていた。
そんな中で草鞋(わらじ)を履いて踊っているのは私だけです。

2017年8月10日(金)“江州音頭フェスティバル京都大会”に参加。
会場へ向かうところに雨が降ってきたから、かなり苦労した。

江州音頭フェスティバル京都大会

この盆踊り会には注目していました。
なんと言っても、参加者数が多いらしいので。
本場滋賀県流の踊りが見れると思ったので、楽しみにしていました。

みやこめっせで行われるのですが、床保護のため下駄禁止。
草履や雪駄、スニーカーが推奨されている。
さぁ、自分としてはここで月曜日に編んだ草鞋の出番ですよね。
あらしの夜に、わらじを作ってみた

浴衣を着て、白足袋を履き、草鞋を履いていざ出発。

雨が降ってくる

家を出る時から草鞋です。
踊る時だけ草鞋にするという方法もあったかもしれないが、踊ってるときにトラブルがあると困るので、試し履きの意味でも履いて歩くことにした。
下駄よりは歩きやすいと思っていたが、そんなことはない。
足元には違和感しかない。

急に風が強くなって、空が暗くなって、ぽつりぽつりとやってきた。
電車を経由して、東山三条についた頃には本降り。
浴衣に猫背は似合わない、意気揚々と歩きだしたが、
『なんてこった!』
『何で雨が降ってんだ!』
酷いありさまですよ。

草鞋を履いていることにものすごく後悔する。
ほんの10歩くらいで、足元びしょびしょ。
『水気すっとるやないか!』
『こんなに水分を吸収する履物は今まで出会ったことないわ!』

そんな風に思いながら、白川沿いを歩いたのです。

みやこめっせ

雨の中を、草鞋で水気を吸収しながら、やっとの思いでみやこめっせに辿り着いた。
『こんなびしょびしょの草鞋、入り口で止められるんちゃうか?』
って、心配になりましたが、大丈夫でした。

草鞋で江州音頭

着いたのは19:00を10分ほど回ったくらい。
すでに踊りが始まっている。
スゴイ人数で踊っている!

江州音頭フェスティバル京都大会

足あと

さっそく踊りに参加しました。
踊るとなると、足元の水気も忘れます。

しかし、自分が踊った後に、足あとがつくんですよねー。
歩くたび床に水分が残る。
なんか恥ずかしくて困った。

一周した時に自分の足跡を発見した時は、『さっきここで踊ってたんやー』という変な感動がちょっとあった。

4周くらい回ると、足あとはなくなりました。

江州音頭

さて、草鞋に話題を集中させてしまいましたが、全体の雰囲気も書いておきたいと思います。

とにかく参加人数が多いです。
京都市内で実施される盆踊りでは動員数No.1ですね。
ただし、企業とか団体とかで無理矢理参加させられてる人も見受けられる。
そういう人達は途中で帰っていった。

屋内で実施されるので明るいです。
空調も効いているのだと思う、いつもより汗の量が少なかった。
個人的には闇と提灯の下で踊る方が熱中できる。

音頭は生音頭でいいのですが、掛け声の時にテンポが遅くなる感じだった。
そのたびに高揚感がやや低下。
音響が悪いのかな?かえしが必要?

野外のお祭りと同じように、生ビールや焼きそばなどの飲食ブースも出ています。

踊りながら飲みました。

江州音頭フェスティバル京都大会ビール

十分に楽しんだのですが、熱狂とまではいかなかったという感想です。

サルサ流盆踊り

江州音頭は何回も踊っていますので、かなりの個性を出すレベルに至っています。
だから、私のサルサ流盆踊りはけっこう注目されます。
しかし、「上手い」という評価ではない。
おそらく、「変」と「すごい」を両立したような評価なのだと思います。
そういう目で見られます。

浴衣のおばちゃんからは「頑張ってるねー」って声かけられたリ、
野球の格好をした女の子(おそらく京都フローラの選手)が後ろについて真似してきたり(爆笑しながら)、
踊りが終わった後には、普段着のお姉さま達から握手を求められたりした。

あと、本気っぽい浴衣を着たおばちゃんに、『草鞋いいねー』みたいな感じでジェスチャーがありましたので、草鞋もイケてたのだと思います。
苦労した甲斐があった。

これからも精進します。

どういうイメージで踊っているか?

終了後に、各会場でいつも出会う踊り手達と盆踊り談義で盛り上がりました。
6人集まっていたなぁ。
色んな話をしたのですが、どういうイメージで踊っているか?という話題が面白かった。

ある人は「螺旋階段を下りるように踊る」って言ってたらしい。
甲斐ごろうたさんは「酔拳」のイメージって。
うめさん(やったかな?)は「真っ白」って。
もっといろんな人のイメージを聞いてみたいなぁ。

私の踊りはエロく見えるそうで、「エロのイメージで踊ってます。」とは言ったものの、そんなこと考えては踊っていないな。
改めて考えると「祈り」かな。
あと、『憧れのお姉さんはどんな風に踊ってたっけな?』ってよく考える。

草鞋と雨の相性が良すぎて苦労させられましたが、参加できて良かったです。
主催者・スタッフの皆様、音頭取りの皆様、踊り手の皆様、ありがとうございました。

ちなみに帰りも草鞋。
足がはみ出してしまうので、改良が必要です。

草履の裏

8/11は上七軒に行こうと思っています。
あと、8/15の東寺盆踊りを楽しみにしています。

京都の盆踊り情報まとめ2017

踊りたい人はご一緒しましょう!

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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