『5日連続で書評ブログを書いてやる!』って小さな野望を胸に抱いていたら、急に解散総選挙の文字が踊りだしたではないか。
あら、タイムリー。
ちょうど「情報参謀」という、自民党の情報戦略について書かれた本を読んだ。
ちょっと古い情報なのだが、自民党の支持率を鑑みれば、この時からの積み重ねがあったのだろうなぁ。
なぜ支持率が下がらない?
正直なところ、あまり政治には関わりたくない。
しかし、私は元議員秘書なので、選挙には精通してるし、政治の知識もある。
そして、今の社会には不満を抱いている。
少子化はおかしい、長すぎる労働時間もおかしい、東京ばかり活性化するのはおかしい、俺みたいな貧乏人から税金とるな、恋人ができない、とかね。
それでも与党たる自民党の支持率が下がらないので、『変だなぁ、何かカラクリがあるのかなぁ』って疑問に思っているのです。
情報戦略が功を奏しているのかな?
そんな疑問から手にとったのが、「情報参謀」という本です。
自民党の情報戦略
この本は自民党に傭兵として関わった著者による2009年秋から2013年7月までの自民党ネット広報の記録です。
どういう期間かというと、民主党政権になり、鳩山、菅、野田の3首相を経て、自民党が再び政権に返り咲くまでの期間です。
ネットの進化はめっちゃ早いので、すでに昔話のようだ。
今後の情報発信の役に立つかというと、微妙な感じ。
でも、その時に何があったのかはよく分かる内容になっている。
何をしたか
著者が何をしたかというと、
テレビやネットを分析して情報にする。
その情報から対策を立てて、内部に発信する。
ネット動画などの新企画を提案する。
という、陰謀うごめくようなことはなく、普通のことだ。
普通のことですが、世論というものをテレビとネットで吸い上げて、それをコンパクトな形にして、政治家が発信しやすいようにアドバイスするってのはとても強いですね。
私もブログを運営するにあたって、注目されている話題で記事を書くとアクセス数が伸びるし。
(あまり狙いにいかないけど)
だから、効果は発揮していたのだと思います。
尖閣問題
とは言え、情報発信が優れていたから自民党は政権に返り咲いたというよりも、民主党が転げ落ちた感が強い。
尖閣諸島漁船衝突映像から、日本の右傾化が強まった印象を持っている。
そもそも石原慎太郎氏が尖閣諸島を買うと言い出して外交問題に発展したのだが、あの時の民主党の対応が「政権担当能力がない」という印象になっているのではないかと振り返っています。
今、島根県が「竹島を取り戻す」とかって事を荒立てると非常に難しい判断が迫られるんじゃない。
北朝鮮はミサイルを打ってくるが、韓国とも敵対するのか?って。
選挙?
さて、本に記された2013年からはすでに4年が経っています。
2014年に解散総選挙があって自民党は「景気回復」って言っとけば勝てたような選挙だった。株価が上向きだったし。
そして、安倍政権は安定している。
森友・加計疑惑をもろともせず。
情報戦略もかなり強固になっているのだろう。
で、今朝のニュースでは解散の兆しだそうで。
小池新党の準備が整う前に。
民進党から離党者がでそうなタイミングに。
『戦略的だなぁ』って感心しているところです。
これから
これからの情報発信はどうなっていくんでしょうかね。
炎上マーケティングで著名になる人もいるし、ネットはムラ社会だと感じることもある、フェイクニュースで踊る人もいる。
Facebook、Twitter、YouTube、line、instagramと、ツールは増える。
荒波が押し寄せるようで、考えれば考えるほどよく分かりませんが、トレンドをキャッチして自分の個性で投げ返すのが大事なんだろうなと思いました。
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