仲間が増えていくことや、友情の日々は萌えますね。
少年漫画によく出てくるやつ。
八咫烏シリーズ4作目「空棺の烏」はとても読みやすい作品でした。
学園もの
和製ファンタジー小説の八咫烏シリーズを面白く読ませてもらっています。
今回は4作目ですが、これまでの作品とはまた毛色が違い、学園ものでした。
2巻から登場する“雪哉”が勁草院という近衛兵養成所に入って修行する物語です。
合宿っぽくて非常にとっつきやすい。
仲間が出てきたり、ライバルが出てきたり、嫌な先輩、先生たち。
少年漫画ぽくて想像しやすい。
視点の転換
なかでも、雪哉の同期達が魅力的に登場します。
“茂丸” 体格が大きくおおらか、雪哉の良き理解者。出身地で悲劇が起こる。
“明留” 身分が高くプライドも高い。優等生だが問題がある。
“千早” 物静かで闘いに強い。隠された過去がある。
それぞれの視点によって語られ、主人公が変わる。
バックグラウンドも分かるので、感情移入できます。
バックグラウンドの違う者たちで争うのか?
あるいは分かり合えるのか?
面白いです。
差別
この物語では差別意識がテーマの一つになっています。
庶民と貴族の身分があるんですよね。
今後日本でも外国人労働者が増えざるおえないので、こういう問題は身近になるかもしれないなぁと思いながら読みました。
工場とかの現場ではハレーションが起きているのでしょうか?
そのせいでネトウヨやヘイトスピーチが盛んになるのでしょうか?
将来に禍根を残さないように、うまく着地させたいところです。
扉が開かない
比較的平和に話は進んでいきますが、重要な扉が開かないという問題が出てきます。
それがこの巻の大きな謎です。
この謎を主軸にしてシリーズは先へと進むのです。
ファン心理
私はこのシリーズに魅了されています。
同じ世界を舞台にしてはいるものの、毎回ストーリー展開が変わる。
『そうきたか~』って思う。
これまでは小説家のファンになったことないのですが、私は阿部智里サマのファンでございます。
サイン欲しい!
『ファン心理とはこういうものかぁ~』って実感してる。
まとめ
期待を裏切らない読みやすさでした。
ストーリーも進んで満足です。
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