今年の夏は盆踊りに熱狂した。
冬になったがその熱はくすぶっている。

そんな中、この年の瀬に踊れる会があるとお誘い頂きました。
2017年12月17日(日)“第22回 河内音頭・江州音頭で年忘れ”に参加。

初の大阪遠征だったのですが、色々と衝撃をうけた。

初の大阪盆踊り

錦林盆踊りの練習会から目にかけて頂いている志賀國天寿師匠にお誘い頂きました。
天寿師匠は京都伏見出身で我が実家の納屋町商店街にもご縁があるのです。

今回の会場は大阪市生野区の区民センター。
家からは1時間半ほどで、まぁまぁ近い。
学校の体育館のような場所が踊り会場です。

生野区民センター

踊り子多し、観客の存在にビックリ

会場に入ってみると、踊り子多い。
400人くらいの規模でしょうか。

大阪生野区盆踊り

そして、踊らずに見るだけの人もいて、ビックリしました。
観客が存在するのには驚きです。

盆踊りの観客

踊り子がみんなガチ勢って感じで、すげえなって思いました。
(軽く引いてます。)

白熱する人々と冷める自分

私も踊り手として楽しもうと思ったのですが、河内音頭は慣れていない。
思い出そうとして、周りの人たちを見渡すのですが、みんなバラバラに踊っているようで、よく分からん。
さらに、こんな感じかなぁ~ってところまで行ったのですが、踊りの振りが途中で変わる。
「なんじゃこら?」って思った。
めんどくさくなって、無理せず輪から抜けた。

その後も、踊りだしてみるけど、途中で振りが変わって、手拍子が乱れて、気持ちが冷めて、輪から抜けるという感じでした。
諦めて、ただ眺めている時もあった。

ビール

どうやって過ごせばいいのかなぁーって思っていたら、ロビーでビールをあおっている人がいて、『そうか、飲んでもいいのかぁー!』って、近くのコンビニに走った。
ビールを500ml摂取して以降は、ちょうど江州音頭の番になり、本領発揮。
一生懸命に踊る、体を動かし喉が渇くとさらにビールを買いに走り、ビールを美味しく飲むためにさらに踊るという、ポジティブスパイラルが巻き起こり、楽しく過ごしました。

体内にアルコールが入ってからは、周りのことが気にならなくなり、盆踊りの修羅になっておりました。
周りの踊りが変わっても「知るか!」って感じで、ベーシックな振りを続けていた。
汗だくになった。

京都の方が楽しい

京都より大阪の方が盆踊りが活発だと聞いて、『京都の盆踊りは格下なのかなぁ』と思っていたのです。
でも、スタイルが違うようで、上とか下とかは別にないのだと分かりました。
個人的には京都スタイルの方が好きです。

京都と大阪の違い

最初にお断りしておきますが、大阪の盆踊りは今回が初めてです。
そういう状態での比較ですので、サンプル数が少ない面はご了承下さい。

大阪の盆踊りは大衆芸能になっています。
音頭取りにファンが付いている。
だから出演時間の情報が大事やし、出番がちゃんと区切られている。
音頭取りはファンを獲得しようと切磋琢磨するし、レベルが上がっていく。
芸能として成り立っているようで、通年盆踊りの会が開催されているそうです。

また、踊り子がサークルを形成している。
フラダンスとか、合唱とか、社交ダンスのサークルがどこにでもあると思いますが、盆踊りサークルがあるのです。
本番に向けて練習するのだと思います。
そのサークルだけの振りみたいなのがあるのかもしれません。あるいは地域で伝承されている振りをどこででも披露しているのかもしれない。

一方、京都の盆踊りは、伝統行事です。
地域コミュニティのためのイベントであったり、あるいは奉納の一部であったりします。
盆踊りの源流に近い。

音頭は区切りがなく音頭取りが交代してエンドレスに続くのがほとんど。
盆踊り会場を股にかける踊り子のサークルはほとんどなく、地域の人が地域の踊りを踊る。
一部の例外を除けば、同じ踊りをみんなで踊ります。
お盆のシーズンしか開催されません。

というわけで、どちらが良いというものではありません。
上手い音頭取りを求めるなら大阪の方が間違いない、好きな踊りを踊れるのも大阪、踊り子が多いのも大阪です。

京都の方が好きな理由

しかし、私は京都の方が好きだと分かりました。
まず、みんな同じ振りで踊るのがいいです。
シンパシーが高まって、場と一体になれるのがいい。手拍子がピシャリと合うのが心地いい。
他の踊り子さんとふと目が合った時の仲間意識がいい。
大阪では別の振りを踊る人が多すぎて無視せざるおえない。

京都の方が初心者向きです、場所によりますが2割~3割くらいの人が飛び入りで参加しています。
それでも一緒に踊れるのが盆踊りの醍醐味だと思います。
踊り子サークルが途中で振りを変えるやり方は、初心者が困惑します。

来年からは大阪の盆踊りにも遠征してみようと思っていたのですが、求めるものが違うので、あまり積極的にはならなくて良いようです。

京都の方が好きだと分かったので、今後は自信を持って京都の盆踊りに参加できそうやし、人も誘えそう。

踊り納め

というわけで、盆踊りの踊り納めができました。
ヘトヘトになれたし、分かったこともあったし、とても良かったです。

盆踊りが末永く続くように、来年はさらに貢献したいと思っています。
みんなで踊りを楽しめますよーに。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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