面白い。
求めていた冒険ファンタジーがやっと読めた。
さらにはミステリーでもあるので、ゾクゾクした。

八咫烏シリーズ3作目「黄金の烏」、面白いです。

八咫烏シリーズの3作目

シリーズ物の小説には、否定的でした。
『1巻で完結させろよー。』とか『商売っ気あるなぁー。』とか思ってしまいます。
八咫烏シリーズはすでに6作目が発表され、これで第1部完結とのこと。
6巻も読まないと完結しないって、めんどくさくないですか?

そんな風に思いつつも、このシリーズは空想の世界に誘ってくれるので、読み進めたかった。
そして今回3作目を読んだわけですが、めっちゃ面白い!
シリーズ物のメリットにも気づいたのです。

登場人物達と再会する気分

今回、いい読書体験を得られました。
1作・2作を読んでいるので、すでに知っている登場人物が出てくるのです。
本を通じて再会するような気分になった。

雪哉(ゆきや)、若宮、浜木綿(はまゆう)、ますほの薄(すすき)などが登場すると、『おっ、きたきたー』って嬉しい。
登場人物が自分の記憶の中に存在している。
だからこそ物語の中に入り込めて、とてもいい。

モンスター登場

今回はモンスターのような存在が現れます。
凄惨な描写もある。怖い。

これは、RPGゲームや少年マンガ的な展開なので、ワクワクして読めました。
謎の少女、裏社会、秘密の洞窟。
王道な冒険譚です。

暴れん坊将軍と探偵

若宮は王様です、八咫烏界の頂点なのです。
しかし、事件が起こると自ら現場に出向く。しかも超人的に強い。
まさに暴れん坊将軍です。

もう1人の主役、雪哉は若宮の部下で、知恵が働く若者です。度胸もある。
事件が起こって、犯人がいますので、探偵のような役回りをします。

そしてミステリー

少年マンガのような冒険ファンタジーなのですが、ミステリーでもあります。
刑事もののような雰囲気。

麻薬のような薬が出回った原因は?
モンスターはどこからやってきたのか?
洞窟の先にあるものとは?
謎の少女は事件の真相を知っているのか?

読み進めたくなりますよー。

シリーズが本格始動

3巻目で物語が本格始動です。
これまでは宮廷内の権力闘争が描かれ、ある意味狭い世界の話でしたが、今回世界がグッと広がって、壮大な問題が残されたままとなりました。

すでに一緒に冒険しているような気分ですので、読み進めないといられない。
読書っていいものだなぁと感じることができました。

まとめ

ようやく3作目で求めていたファンタジー冒険譚になったなぁという感じ。
面白かったです。

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4作目は雪哉の成長物語かな。
読みたい。

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1作目の感想→人の世は意外性だらけだよね。「烏に単は似合わない」

2作目の感想→立場は似ているが想いは色々。「烏は主を選ばない」

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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