「知っている」と「やったことある」では雲泥の差があるのですよ。

2018年10月28日(日)、謎の土地にて高床式寝床を作ってみました。
恐る恐るやってみましたが、寝心地はすごく良かったです。

高床式寝床

まず動機をざっくり言うと。

  1. 防災意識の高まりによってキャンプに出かけようと決意する。
  2. 滋賀県の比良山のふもとに親族名義の土地があると判明する。
  3. そこで野宿をしてみたものの、めちゃめちゃ怖かった。
  4. 恐怖心をなくすために「サバイバル読本」で勉強する。
  5. 本に載っていた「高床式寝床」を作ってみたくなる。

高床式寝床ってのは下記のようなものを倒木とロープとブルーシートで自作する感じですね。

本にはすごく簡単そうに書いてあったのです。

都合のいい倒木はない

比良山のふもとの親族名義の荒れ果てた土地を「謎の土地」と呼んでおるわけですが、そこを開拓しつつあります。
1回目はテントを張って寝てみた。
2回目はノコギリを持って行って木を切り倒してみた。
そして、今回が3回目になります。

本の通りに高床式寝床を作ろうと思うものの、そんなに都合のいい倒木はないのです。
身長より高いまっ直ぐな木を9本も必要としている。普通はないやろ。

ですが、前回ノコギリで切り倒した木がありますので、それを無理やり使いました。
生木に近い状態ですのでやわらかくて不安。まっ直ぐではないのでバランスもとれないし、太さもまちまち。枝も切り落とさないといけないし。
この時点でかなりの時間を消費しました。

木を9本

しかし、とにかく9本そろえた。

パラコード

事前に「パラコード」なるロープを買っておきました。
これはパラシュートに使われるほどの強靭で扱いやすいロープでアウトドアには最適だそうです。

余談ですが、高床式寝床を作る前に服を引っ掛けるロープを張ってみました。
虫がいっぱいの地べたには置きたくないので、ちょっと快適になります。

ロープを張る

「ボウラインノット」と「トートラインヒッチ」という結び方を使う。

トライポッドを二つ

木を3本使って三角の状態を作るっていうか、三脚のようにするわけです。
専門的には「トライポッドを作る。」と言う。

木でトライポッド

毛利元就の三本の矢みたいな感じですね。

上手く均衡が取れるようにしないといけない。
魏呉蜀のように。
けっこうグラグラしていたので、まぁまぁ乱世でした。

横の木を渡す

トライポッドをいい間隔で二つ立てたら、上に一つと横に二つの木を渡します。
上の木は置くだけ。
横はロープで括ります。
「クローブヒッチ」という結び方を多用しました。
ちゃんとできてたか分からんけど。

高床式寝床骨組み

建造物っぽくはなったが、『こんなにしなる木で大丈夫か?』って思いました。

ブルーシートを張る

最後は横の木にブルーシートを巻くだけ。

しかし、家にあったシルバーのブルーシートだったので、丈が足りませんでした。
屋根の部分が無い。
そこは残念。

高床式寝床にブルーシート

これで完成ですが、全部で2時間ほどかかっています。

包み込まれるよう

完成しましたので、恐る恐る横になってみました。
いやほんまに、乗った瞬間にドスンと落ちてしまったらコントみたいやけど、誰も見ていないのでただ痛いだけ、体と心が。

しかし、生木のしなりやブルーシートの意外なほどのくぼみを感じたものの、ちゃんと寝れました。
上手くくぼんでくれてハンモックのような感じです。包み込まれる。すごくいい。

高床式寝床

夢に花 花に風 君には愛を そして孤独を包み込むように

そんな素敵な寝心地でした。

特別な言葉をいくつ話そう。
特別な出会いがいくつあるだろう。

森林浴

寝心地もさることながら、そこから眺める景色がありえなくて素晴らしい。

高床式寝床と足

周りには木々が生い茂っているし、上には木の葉と青空。
癒されました。

木々

『このままどこにも行かないでおこう。』って思ったくらい。

一夜明かすのは無理

しかし、現実は過酷でして、食料もないし、屋根もない。
だから、このまま一夜を明かすのはやめておきました。
上から何かが落ちてくるのは怖いし。道路を横切るサルとか見たし。

というわけで、一泊するのはまた今度です。

まとめ

本では簡単だと書いてあったけど、身長を越える真っ直ぐな倒木を9本そろえる時点でなかなか難しいぞ。

でも、とにかく寝れる状態になったし、寝心地がすごく良い。

まだ一夜を明かしてないので何とも言えないのだが、一晩寝てみた感想は近日中に報告したいと思います。
というわけで、つづく。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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