今日は「鴨川ホルモー」の話をします。
これは、ちょっとだけ古い本です、映画にもなっています。どのくらい古いかというと2006年発行と書いてあるので、2021年からみると15年前の作品です。
15年前というと、40歳の人は25歳だったし、30歳の人は15歳ですね。なかなかの昔だね。
面白い本です。京都の大学を舞台にした一風変わったサークルの話なのです。古い本なのでネタバレありで書きますけど、式神たるオニを使った対戦ゲームをするのです。この設定の時点で勝ってますよね。面白い。
ホルモーとは何か?恋の行方は?勝負に勝てるのか?という謎を上手く使って、物語が引っ張られていきます。引っ張り方が上手です。隠すところを隠して、チョロチョロと明かされる秘密。あと変なノリ。なぜかちょんまげになったり。
山田孝之氏主演で映画にもなっていますし、アマゾンプライムなんかでもラインナップされることもしばしばですから、見る機会はあると思います。ストーリー展開は小説の内容がほぼそのまま映画になっていると思われる。しかし、映画版はヒロインが最初から美人すぎるのが良くない点かもしれませんね。
私は京都在住ですので、京都を舞台にした小説を読むと得です。小説を楽しめるし、小説の舞台も楽しめる。
私の最も好きな作品は「夜は短し歩けよ乙女」なのですが、これを読んだ後に木屋町を歩くと、本当にワクワクできて最高です。
「鴨川ホルモー」も葵祭とか吉田神社とかを舞台にしているので、臨場感があって得ですね。オニが見えてきそうで楽しい。
いつもの街が違って見えるような作品を読みたいし、自分自身でも書きたいと思っているのです。淡い夢がここにあります。
この「鴨川ホルモー」は万城目学氏の作品ですが、デビュー作でいきなり映画化までいっているので、すごい作品ってことです。企画の構想、物語の引っ張り方、文章の面白さ、京都の不思議さを上手く利用したファンタジーなど、よくよくできていますね。たいへん勉強になります。楽しく読み進められます。
もちろん雑なところもあって、不思議だからしょうがないとか、それは誰も知らないとか、ファンタジーに逃げている部分もあるのですが、それは設定の妙味ですよね。実は意外な弱点があったとかも無理やり感ある。批判をあげればあげれますけれど、楽しく読めたのが事実です。
不思議な物の怪を使うという意味では、ポケモンとか、昔では悪魔くんとか色々とあるのですが、それを大学のサークルを舞台にするという点に新鮮味、面白さがあったのかもしれませんね。ああ、カードキャプターさくらも不思議なカードを使っていたな。
私がいま借りている家はとても古い家で、田舎のおばあちゃん家を想像していただければ、まるっきりそうなのですけど、やっぱり出るんですよ。何かが、
こないだは、誰もいないはずの廊下で、ガシャンと音がした。
気になって見に行っても、なにも起こっていなかった。
私は怖くなって、寝袋に包まったのですけれど、、、、
ホルモォォォォ!
すいません。展開が思いつきませんでした。
とにかく、鴨川ホルモーは好きな作品です。
以上。
(33分、1290文字)
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