できることとできないことの判別がつくのが大人です。
判別できないと痛い目にあうのです。
できるかどうかは人それぞれ能力が違うので、自分で把握するしかないが、それにはやってみるしかない。
だから多くの人がチャレンジしろ、と言うのです。

ミニ四駆世代ですから、電気工作は得意です。
最近、第二種電気工事士の免許もとったので、この能力は証明されているはず。
できると思っていた。
これが失敗の元です。

危険ですので真似しないで下さい

機械が壊れた。
電動の草刈り機。正確には生け垣バリカンという商品名みたいだ。
「なんか詰まってるのかもしれん」
分解してみた。
何も詰まっておらず、通電していないことが分かったが、意外に単純な構造だと思った。

テスターで通電具合を調べると、抵抗らしきもの、が通電していない。
「これを取り替えたらいいんちゃうの?」

色々と調べてみて、Twitterでもアドバイスをもらったのだけれど、結局これが何なのかは分からなかった。
「ヒューズ抵抗」というものなのかと思ったのだが、ピッタリくる商品は売っていない。

この時はまだ何も知らずふんわり考えていたので、黒帯2本やから0Ωの抵抗を買って交換したらいいと思った。
これが危険のもとです。
100Vは身近にありすぎるのでその危険性を忘れているけれど、危険です!

この0Ωの抵抗なんて身近には売っていないし、単品でも売っていない。
だからセットを買ってみた。
電子工作用の抵抗セットです。
一般的には、LEDをチカチカさせるために使うみたい。
ラズパイとかで使うみたい。
やったことないから知らん。

この0Ωの抵抗と取り替えることにしました。
雰囲気はすごく似てる。でも、ワンサイズ小さい。
この時点で「これはヤバそうだ」って気づいたんですが、とにかくやってみようの精神で進みました。

ハンダの扱いにもあまりなれていないのでその点でも苦労したのですが、一応はつきました。


組み立て直しました。

さあ、コンセントに差し込んで、スイッチを入れてみようと。
危険性は認識していたんです。
「これは危ないかもしれん」と。

恐る恐る、スイッチを入れました。
ポン、と弾けるような音がしました。
「ああ、爆発したなぁ」と思いました。
修理、失敗です。

再び分解してみると、私が取り付けた0Ω抵抗は無残な姿になっておりました。

私は打ちひしがれて、しばらくは無気力になってしまったのです。
悲しみと徒労感、それでも諦めきれない気持ち。
失恋に少しだけ似ています。

結局のところ、必要な部品が何なのか分かりません。
ヒューズ抵抗という商品はあるのだけれど、何ボルト対応で、何アンペア対応で、何オームのものを買えばいいのか分からない。
あるいはジャンパー抵抗というのもあるんだよなぁ。

私の拙い知識によれば、DC100Vのモーターが積んであるので、何も抵抗は必要ないと思うし、何ならヒューズではなくただの金属線でも動くのではないかと考えてはいる。

でも、危ないからなぁ、一旦ストップ。

とにかく、現状では、私には修理はできなかった。これが結論です。
これが分かった意味が大きいのではないでしょうか。
だって、簡単そうだ、と思ったくらいですからね。

とにかく失敗し、挫折した訳ですが、これを機に電子工作をやってみようと思いました。
私の友人知人の範囲では、得意な人がいない。
こういう周りに誰もできる人がいないのは、やっといた方がいいんですよ。希少な存在になれます。
スゴイ!って言われやすい。

ロボティクスとかが流行る兆しがありますので、ちょっとかじっておくと理解が深まって良いのではないかと思います。
とにかくやってみよう。

まぁ、皆さんもできることとできないことを把握するために、小さくチャレンジしてみて下さい。

以上です

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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