健康には気を使っている。ランニングをしているし、野菜も豊富に摂取している。
ダンスや登山や水泳を趣味としており、体が駄目になると愉しみが消えるから切実なのだ。
それなのに風邪を引いてしまった。酒飲み過ぎで抵抗力が落ちていたんじゃないかと思われる。
結果として、かなり行きたかったベトナムフェスティバルは不参加で、AMEEをライブで見る機会を失ってしまった。無念である。
だがやっと全快し、ランニングにも社交ダンスレッスンにも行けた。
風邪をひいて良かったこともあるので、それを記しておきたい。

今回の風邪はいつものとは違ったので、新型コロナだったのではないかと疑っている。一切熱は出なかった、いや測ってないのだが、熱の気配はなく医者には行かず、実際には不明。
寒気も何もなく、急に喉に激痛を感じたのが6/7。
翌6/8、喉は正常化したが、鼻水が一日中止まらなかった。
さらに6/9は痰が絡んで呼吸がしにくくなった。体を動かすとすぐに息切れして体力の激減を感じた。水道のハンドルがちゃんと締められず、水がポタポタ落ちてしまうくらいに、筋力も低下した。
基礎体力がなかったら死ぬな、と思った。
そこからは徐々に徐々に回復したが、6/13までは病床に臥せっていた。

こういう経過は新型コロナと似ているのじゃないかと思う。
弱毒化した後のコロナだったんじゃなかろうか。
ちなみに拙者はノーワクチンでこの症状。
もしワクチンを打っていたなら、パッと熱が出て防衛システムが作動したのかな? と考えたりした。

ワクチン推進派と否定派の議論が絶えなかったけれど、「人による」というのが結論だろう。
体力のない人や高齢者はワクチンを打ったほうが安全だと思われる。
しかし、体力のある人や若い人はワクチンを打たなくても乗り越えられたはず。

これにより自民党政権のコロナ対策は、初期は行動制限、ワクチンが手に入り次第ワクチン推進という政策であったが、一定の評価ができる対応だったと考えられる。
しかしこれは年寄り目線の話であり、若者は行動制限もワクチン接種も必要なかったはずであり、3年間の青春を奪われた若者は多かっただろう。
実際に大学生活がずっとコロナ禍だったという大学生に会ったが、やや鬱気味に、留年しようかと思ってる、と語っていた。
出生率も激減した。
さらに年寄り社会が加速するようだ。

などと、政治のことも考えたのであるが、しんどい日が続いたので久しぶりにネットでアニメを見た。
「推しの子」である。
風邪に罹らなければスルーしていただろう。
アイドルの話であり、芸能界の話であり、高校生の話なので、もはや拙者には縁遠い。
ストーリーを追ってみると、異世界転生モノに筋は似ている。でも、サスペンスあり、学園ものでもあり、ハーレムものでもあるので、最先端マンガという感想。
ちなみに、女性キャラが多く登場するので、誰が好み? という話になると思うが、「有馬かな」だな~。ボブが可愛い。

こんなふうにアニメで気を紛らわせたわけだが、呼吸ができなくてとてもしんどくて、喘息患者である拙者には、少年時代を思い出させた。
拙者は強力なアレルギー体質なので、幼少期からずっと喘息で、今でも風邪を引いたときや花粉のシーズンなどは呼吸が苦しくなる。
最近は体力をつけているし、薬も良くなったので少年の頃のように苦しむことはなくなったが、今回の風邪はあの当時のしんどさを思い出させる症状だった。
気管に痰が絡むのを、咳をして吐き出さねばならないのだが、咳をすればするほど呼吸が乱れ、また体力も奪われ、息ができず、死ぬかと思う。
だけど、頭は冷静で、自分の体を呪ったり、誰の助けも届かない実情を認識したり、耐えるように生きた少年時代。

大人になった今でも、自分の力で解決しようとか、最終的には誰も助けてくれないと思って行動するのは、骨身にしみてるというか、気管に染み付いた性質なのかもしれん、とふと思った。
多くのことを単独でやってスゴイんやけど、人に頼らないのは人生が伸びない原因の一つだよな。
気管を元にした性格ならしょうがないよな。

風邪でしんどかったけど、それは少年時代の自分と重なる淡いしんどさだった。
風邪により、10日間ほど停滞したし、体力も筋力も微減したが、苦しみに耐えてきた体だと思い出した。
いつか呼吸困難で死ぬ日が来るかもしれんが、その日までは全力で生きたいと思うよ。
決意を新たにできた、いい病気だったってことにしておこう。

以上。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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