移動範囲によって最適な乗り物は違う。
500m先にあるコンビニに行くなら車より自転車の方が速い。
京都みたいな街を移動するなら、原付バイクが速いし便利。

だから私は原付バイクに乗っている。

原付バイクが必要

バイクだと15分なのに、電車で行くと30分以上かかる職場に勤めていたんですよね。
自転車でも行ける距離だけどスーツで自転車に乗れる季節は限られる。
ロジカルに考えると原付バイクが必要だった。
それが、平成20年の6月の話。

当時は「AX-1」というホンダの250㏄バイクに乗っておったのですが、エンジンがかからないくらい絶不調になりましたので、買い替えを考えた。
ちゃんとまたがってギアチェンジするバイクの方がカッコいいとは思うものの、普段乗る距離を考えると原付バイクという選択になる。
また、原付バイクと言えばホンダのスーパーカブだと思っていたのですが、50㏄でも20万円くらいして躊躇した。

その際、バイク屋の店員さんに勧められたのが「スペイシー100」です。

スペイシー100

100㏄なので30㎞制限がないし、二人乗りもできる。
しかも50㏄のスーパーカブより安くて、確か17万円くらいだったんじゃないかな?

デザインは量産型って感じでカッコよくはないけど、一番現実的な選択。
スーパーカブに乗りたい、もしくはセローがいいって思いながら、現実に現実を重ねて購入したので、あまり愛着はなかったのです。

便利に走った

しかし、非常に便利でした。
当然、通勤も早かったし、伏見区じゅうを走り回る仕事をしておったので、スペイシーのおかげでなんでも早く済んだ。

荷物もかなり運べて、ベニヤ板とか乗せて走ったなぁ。

二人乗りした

当然、二人乗りもしました。
女子を乗せると「わーい!」なんて言ってくれるので、楽しかったです。
『ぎゅっと抱きついてくれていいよ。』っていっつも思っていた。

子どもも乗せたし、とても乗りたがったけど、子供用のヘルメットがないからヒヤヒヤしていましたね。

盗まれた

ある日、スペイシーは盗まれた。
まだ新しい頃だったろうなぁ。ショックでした。たくさん二人乗りしようと思っていたので。

しかし、一応返って来ました。
伏見警察署に取りに行ったら、ボロボロな状態で。
『盗んだ奴ら、死ね!』って思ったし、まぁどこぞで死んでいるのだと思います。

最低限のお金をかけて修理して、乗り続けました。

これが一番の思い出ですねぇ。

10年、40000km

遠くに行くこともなく、通勤や仕事で使い続けて10年が経った。
走行距離は4万km。
およそ地球1周分走ったことになる。

40000㎞

ガス欠したり、バッテリーが消耗してエンジンがかからなくなったりはしたけど、事故や故障もなく頼りになるヤツでした。
愛着もまぁまぁ湧いています。

買った当初から10年で買い替えようと決めており、ついにその時が来たわけです。
サヨナラしました。

最後は奈良の二月堂まで、日帰りツーリングを一緒に。

奈良の二月堂のどこか

ありがとう

のっぺりしたデザインで、全然カッコよくなくて、あまり気に入ってはいませんでした。
しかし、きっちり役割を果たしてくれた。

10年かぁ、色々あったなぁ。

ありがとうスペイシー100。
いい仕事っぷりだったよ。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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