ちゃんと思い出に残ったかな。

こんにちは、グロワラクリよりお送りしますのは、2020年5月6日の話。

小屋と甘い暮らし

私は自分で作った小屋で暮らしていたのですが、恋をしたのでたまにデートしたりします。

ゴールデンウィークは5連休だったのですが、外出自粛の影響でデートの予定はさほど埋まらなかった。

唯一のデートの話。

お手軽な山デート

京都とか滋賀とかそういう地方都市にはだいたい近くに山があります。外出自粛を要請されているが散歩はOKですので、近くの山に散歩デートをすることになりました。

先日ランニングをしていたら山道に行き着いて、すごく展望の良いところを見つけた。そこに好きな人を連れていきたい。感動してくれるかもしれない。思い出にのこるかもしれない。期待を寄せた。

テラスでお昼を食べに

時間は11時。微妙に雨予報だったが情報では13時からとのこと。目的とする長等山テラスは1時間以内では登れるので、天気はもつんじゃないかと思って決行。前から約束してたしね。

「行こうか」って言うとノリの良い返事が帰ってきた。

展望の良い場所でお昼を食べたい。お手軽なコンビニのおにぎりにした。お箸いらずで食べれるし、汁がこぼれたりもしないし。

JR大津京駅から皇子が丘公園を歩き、早尾神社の手前の修行場っぽいところから登山道があります。

息が上がってきて会話が途切れ途切れになる。

ぶつくさ言う

登山道の入り口はかなり急な登りで、やや這うように登らないといけない。

彼女は言う、「こんな急だとは思わなかった。言ってくれたら軍手を持ってきたのに。」

「いや、ちょっとだけの距離やん。」と反論しても君は続けてぶつくさ言う。

私は思った、自分の登山の時のスタンスと似ている!仲間と登る時にぶつくさ言うのはいつも私だ!

その後も「こんな道だとは思ってなかった。」「怖い。」などなど文句を言いながら登る。

黙って無理されるより良い。顔を赤くして頑張っている表情も良かった。

展望

急ではあるがマイペースで登ればゴールに行ける。家族連れの先客がいて賑やかな声が聞こえてきた。

展望の良い場所に行き着く。「わぁすごい。」なんて言葉を聞きたかったのだが、しんどそうであまりスムーズに言葉が出ない様子。足元も悪くて景色を楽しめないようでした。

大津の町を見下ろしながら、おにぎりを食べた。雨のしずくがほろりと落ちてきたりしたけど本降りにはならずに済む。何らかの思い出にはなったはず。

ルートを間違う

止まっていると寒くなってきて、食べ終わったらすぐにお昼は終了。

くるっと回って帰るコースを思い描いたのだが、そのルートを発見できなかった。だから三井寺方面への道を進むことになる。

この道がなかなか険しくて急坂を下ることになった。運動の苦手な人には厳しいルートだ。そしてそれは君だ。

気をつけてヨチヨチ歩いた。体力が必要なわけではないので、会話はスムーズでした。

まるっきり知らない山道でも山深い場所でも付き合ってくれて私は嬉しい。ちょっとした冒険。

どうやら山道の土の質に興味があるようでした。花崗岩とかチャートだとか解説できたら良いんですけどね。石は地味だからなあ。

帰宅

会話はスムーズなまま雨も降らないまま平地に辿り着き、無事家に帰りついた。2時間程度の山行でした。

どうも彼女は体の動かし方が不器用なようだ。そして恐怖心も強い。比良山には連れていけないかもしれないなぁ。

「どんくさい女や」って言ったら、プンプン怒っていた。慈しみを込めて言っておるんですけどね。

晩ご飯

お互いの何げない言動でわだかまったりもするのですが、仲良くできている。

晩ご飯はこんな感じ。

鰹のたたきを切っただけ。彼女は魚料理が好きらしい。寿司や刺身に贅沢さを感じるようだ。

外出自粛のゴールデンウィークだったが、少しは思い出になったかな。少しの冒険を経て絆が深まったかな。

次は夜の稲荷山を登りましょうかね?

To Be Continued…

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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