こんにちは、グロワラクリよりお送りしますのは、感動する方法について。

2020年12月13日(日)、山本英 フルート・リサイタルを鑑賞しました。

心が温まったから、きっと冬を越せる。

クラシックなんて

私がクラシック音楽を聴くイメージは無いと思うんです。でも実は、、、本当に聴かないんです(笑)。

私はまさしくタイタニックにおける三等客室のパーティーのように酒飲みながらアイリッシュ音楽を聴くような貧民層ですから、クラシック音楽とは縁が無い。

最近では毎日がキャンプのような野性的生活をしている私ですので、フルートの演奏を聴きに行くなんて文化的すぎる。

なんということでしょう。

山本英さん

それでも山本英さんの演奏を生で聴いてみたかった。

まず「英」は「はな」と読みます。このことを知ったのはラジオ。滋賀を拠点とするFM局E-radioにフルートを吹く大津市出身の女子大生がゲスト出演していた。私の心は汚れているので、「フルートを吹くヤツなんて、どうせ金持ちのお嬢様なんやろ、チッ。」って思ったのですが、その人の喋り方が良い感じだったので興味を持った。お名前を検索してみるとTwitterのアカウントがあったので、即フォロー。

そのあと、世の中がコロナ騒動で大騒ぎになり、緊急事態宣言!外出自粛!に陥った際、山本英さんは演奏の動画を毎日ツイートされていた。どこへも行けない退屈な日々に潤いを与えるように。

「最近の若い子は偉いなぁ。機会があれば生演奏を聴こう。」と私は思ったのです。

そしていい機会がやってきた。12/13、リサイタルがあるという。

いざ、ホールへ

こうして迎えた当日、小屋から原付で30分、高島市のガリバーホールにたどり着く。カッコよい建物だった。

ガリバーホール&図書館&公民館

コロナ禍の演奏会ですから、体温測定があるし、400席くらいあるのにかなり席数が削ってあって60人ほどしか入れてない。お隣さんとは3席分も空いてるのです。贅沢。

私はパンフレットに目を通し、開演を待つのでした。

聴き惚れるのですけど

客席が暗くなって、舞台にスポットライトが当たります。そして拍手の中、山本英さんが登場されます。早朝の琵琶湖のような薄い水色のドレスをお召しです。ピアノ奏者も同系色。仲良し。

そして演奏が始まって、私は聴き惚れるのですけども、フルートの演奏会に来るのは初めてですから、「最高。」「良かった。」「素敵だった。」みたいに小学生の作文のようなことしか書けない。フルートが良いのか、英さんの演奏が良いのか、曲が良いのか判別つかない。残念ながら私には鑑賞力がないのです。

ただし感じるところはあって、英さんのフルートはパワフルなのではなかろうか。

私のフルートに対するイメージはおしとやかなお嬢様の楽器で、妖精がこっそり寝室に忍び込むような音色だと思っていた。しかし英さんはヤンチャな少年のようなオーラをまとっていて、正門から堂々と入ってくるような音を響かせる。たとえ心を閉門していても破城槌で攻略されるような底力がある。扉を閉めてても壊されてしまうので、私は心を全開にして「どうぞどうぞ、お入り下さい。」という態度を取らざる負えない。そうしてむき出しになった我が心とちょうど共鳴する音階があるらしく、英さんがその音を鳴らす度に私の心は振動するのです。それが低周波治療器みたいな効力を発揮して、心の血行が良くなって、動脈硬化が解きほぐされるような感覚。それってつまりはめちゃくちゃ心地良いのです。

だから私はこの時間がずっと続けば良いのにと思ったし、終演後もあの場所に戻りたいと思うのです。

これは心を支配されている状態です。私の心はあなたの領地ですからたまには巡回に来て下さい、フルート将軍。なんてことを思う。

曲目と感想

曲目と感想を書いておきます。フルートに詳しい方はこのラインナップがどんな風なのか教えて欲しい。

「星のセレナード」by C.シャミナード

高音域がこんなになめらか!なんと!って思いました。

「ソナチネ」by D.ミヨー

水泳選手のような息継ぎでしたので、かなり激しい曲なのだと思います。

「フルート・ソナタ ホ短調『ウンディーネ(水の精)』」by C.ライネッケ

物語を語るような演奏。熟練女優の朗読のような心地よさでした。

「カルメン幻想曲」by F.ボルヌ

カルメンのハバネラは好きな曲で耳馴染みがありますが、今回3周されてそれぞれアレンジが違っていました。2周目はまさか1人で出してるとは思えない音が聞こえてきて驚いた。

良く知ってる曲なので楽しかったです。

シシリエンヌ

アンコールはシシリエンヌとのこと。これで終わってしまうのか、寂しいなって思った。

アンコールの前にMCをされたのですけど、その喋り方が澄み渡った水のような清らかさで、「これこれ、これをラジオで聞いたんや。」って思いだした。

また行きたい

というわけで、また行きたいなぁと強く思っている。

大津や京都でリサイタルを催していただけたら大変ありがたい。このブログを読んだ方はぜひぜひ山本英さんに興味を持っていただいて、演奏会の開催を一緒に熱望してくださいっ。

山本英さんのTwitterはこちらです。

人生は勝ったとか負けたとか、金を多く稼いだとかではなく、どれだけ感動したかが大事なんじゃないかと最近は思うようになってきた。

これからも感動を味わう人生を生きようと思います。

To Be Continued…

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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