スピーカーを頂いたのは、数ヶ月前の話だ。
商店街にある実家のお隣さんは、実は親戚で、カフェを建て直す際に欲しいならあげるよって言われた。
「好きです。下さい」
と答えた。

普通のワンルームとかならめっちゃ邪魔になるサイズのスピーカーなのだが、私の借りている物件には悠々と収まる。
いやむしろ、部屋を持て余しているくらいだ。

すごい大音量で音楽が聞けるかもしれない。
サルサとか聞いたらめっちゃ踊ってしまうかもしれない。
マイクをつないだらカラオケとか余裕かも。
夢は膨らんだ。

しかし、すぐにセッティングできたのならば、大音量で音楽を聞いていたと思うけれど、必要とするスピーカーケーブルは貰えなかったので、買い足さねばならなかった。
これを面倒くさいと思っていた。
わざわざ買いに行くほど音楽を必要としていなかったのでしょう。音楽以外のもので頭がいっぱいいっぱいになっていたというべきか。

この数ヶ月は全く元気が無くなっていたので、放置していたけど、ようやく重い腰を上げた。

そもそもスピーカーのケーブルって、何種類もあるみたいなんですよね。
モノによって使うケーブルが違うのです。

もらったもののアンプ側がこちら。

スピーカー側がこちらです。

アンプ側は「フォーンプラグ」ってやつで、スピーカー側は何種類かに対応しているみたい。

実はまだ明確には分からないままやってみた。
スピーカーケーブルかつフォーンプラグの商品って、ネットでなかなか該当するものが見つからなかったんですよ。いわゆるシールドってやつはあるんですけど、スピーカーケーブルにシールドのスペックは要らないみたい。
何が最適なのか分からない点も動きを鈍らせた原因になっていた。

最終的には「とりあえずやってしまえ!」ということにしたのです。

ホームセンターでスピーカーケーブル1.25を5m買った。
標準プラグってのも買った。
ブックオフに行って、中古の「マイクケーブル」ってのを買った。使えるか分からんけど。

標準プラグにスピーカーケーブルを結線した。
久しぶりにハンダごてを使った。中学生以来かもしれない。

で、左のスピーカーにはマイクケーブルでつないでみて、右のスピーカーには自作のケーブルをつなぎました。

爆発しないだろうか?
ショートしないだろうか?
なんて考えながら、コンセントに刺したところ、電源が入った。
スマホにつないで音楽を流してみたところ、

鳴った!

ツマミの操作はよく分からんけど音が出た!

ちなみに、なぜだか、中島みゆきさんの「ファイト!」を流しました。
真っ先にプレイリストに出てきたからです。

闘う君の唄を闘わない奴等が笑うだろう ファイト!

誰にも褒めて貰えないような努力をする時に、この唄が効きます。
例えば、長編小説を書く時とか。

次に東京芸大のクラシックを聴きました。
我がフルート将軍が出演されておられる動画です。
ヒュロヒュロと涼しい気持ちになりました。

>>http://arcmusic.geidai.ac.jp/10073

山本英さんが頑張っておられると、私もなにか表現しなければって思います。

その後は、YOASOBIの「三原色」を流しました。

ここでもう一度出会えたんだよ 僕らつながっていたんだずっと

これがめっちゃダンサブルなので、思わず踊ってしまうんですよね。
南米っぽいサウンドが効いてますからねぇ。
こういう曲が流行るってことは、みんなダンスを求めているのだと推察します。
踊ろうぜ! イェ~イ!

無観客なのにも関わらず、私は踊りまくります。
この結果、汗、だくだく。
上半身はツヤツヤと輝き、ターンを決めると汗の粒がヒュンと玉になって飛んでいく。
私が踊っている時には、近づかないほうが良いですよ。

というわけで、私にとってのダンシングルームが爆誕しました。

これで、あらゆるストレスに打ち勝てる気がします。
「ファイト!」を聴いて涙を流し、
「山本英さん」を聴いて、芸術に燃え、
「三原色」を聴いて、踊りまくる。
最高だ!

もし、カラオケならやりたいとか、プライベート映画鑑賞部屋にして欲しいとかのニーズがあればセッティングしてみます。

ようやく私はスピーカーから音楽が流れる環境を手にしました。
これで豊かになったとは思いませんけれど、ストレスに耐えうる力が手に入って、何かを頑張れるならば、ありがたい。

以上です

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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