こんにちは。本日は読んだ本の話を書きます。
村上春樹さんの「羊をめぐる冒険」を読了しました。
感情表現が少なくて、非現実的だった。
○
ラム肉が食べたい。
この間やったバーベキューで食べた。
もう一度食べたい。
そうそう、
私が昔、自転車旅行で北海道に行った時、バーベキューパーティーに招かれたことがある。
炭火でジンギスカン肉が焼かれていた。
「北海道では羊の肉でバーベキューをするんだぁ」
と、親切にしてもらった。
あの頃は、少年が大きくなっただけの青年だった。
受けた恩義を、私はお返しできていたのだろうか?
旅が終われば焼き鳥屋なんかをやって、普通のオヤジになろうと思っていたけれど、あれから訳の分からぬ獣道に迷い込んで、ここまで来てしまった。
少年が歳をとっっただけの中年になった。
自分が立派になった姿をお見せしたかったのになぁ。
○
さて、そんな私ですが「羊をめぐる冒険」を読みました。
村上春樹さんはとても有名ですが著作を読むのは初めてです。
「人を煙に巻くような文章やなぁ」
と、舌打ちしながら読んだ。
序盤はストーリーが進まなくて、ちんたらちんたらしてるから、上巻の中ほどで読むのを中断しました。
他の本を3冊読むくらい中断した。
ラム肉を食べなかったら、そのままほったらかしていたかもしれない。
ラム肉に導かれるように再開したところ、黒い服の男(秘書かな)が出てきたあたりから、冒険譚になっていき、面白くなった。
身近な世界を舞台にしていると思いきや、ファンタジー小説のようだ。
ストーリー展開も不思議さがあるけれど、主人公の感情が伝わってこない点が非現実的で、ファンタジックなんですよね。
だから指輪物語っぽい。ホビットしか読んだことないんですけど。
○
村上春樹さんにファンが多い理由は、独特の文章のせいで色々と分析したくなって、自分なりの解釈をしたくなるような点が魅力になっているのかも。
私も、
地の文ではストーリーが進まないのに、会話文で進むなぁ。
というような分析を語りたくなる。
もっと読み込むと、もっと語りたくなるんだろうなぁ。
めんどくさいので、読み込まないことにします。
○
この本で得たものと言えば、感情をダイレクトに書かずに、行動だけを書くとかなり詩的な文章になることを発見しました。
「だから、とても嬉しい」
と、こんな風には書かずに、
「そうして私はニンマリと笑った」
みたいに書くと、文章のレベルが上がる。
いや、文章にレベルなんてない。所詮は好みだ。
とまぁ、煙に巻くスキルが上がったかもしれません。
○
とにかくラム肉が食べたい。
ラムレーズンのアイスも好きだ。
うる星やつらでは、ラムちゃんより、しのぶちゃんの方が好みだった。
また、バーベキューしよう。
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