2021年11月3日(水・祝)、京都サイレント盆踊り-秋を実施し、6名で踊りました。

平安神宮の前に変な奴らが現れた!
それは私達です……。

2021年夏、コロナ禍によって京都の盆踊り大会は全滅した。
これは2020年と同じ事態で、2年連続で踊れない夏を過ごすことになる。
私は怒りました。
「オリンピックやって、なんで盆踊りはできひんねん!」

と、文句を言うだけじゃないところが私のエライところで、一歩踏み出すことにした。
それがサイレント盆踊り。
適切なディスタンスをとって、イヤホンから流れる音で踊る。
コロナの感染リスクは低く、音響機器を置く必要がないので場所の使用許可不要。傍から見れば体操をしている集団と同じ。

8/16と8/22にサイレント盆踊りを実施した。
4人と3人だけだったけど、我々もご精霊さんも大いに喜んだ。
しかし、問題があった。

盆踊りらしく夜に決行したので、良い写真が残っていない。
これはとても残念なことだ。
今や、写真や動画を共有するのはマストと言える。

写真や動画が欲しい。
そんな理由で、11月3日の明るい時間に集まって、サイレント盆踊りを実施する運びになりました。

日程は早くから決めたのですけど、10月は気忙しく、ネットワークにも乏しいので、踊る人の集まり具合はイマイチです。10人くらいで踊れる用意はあるし、申込みが増えれば20人でも30人でもいいのになぁ。
集まる予定の人は4人だけ。

でもこれはしょうがないと思っていて、
本物の盆踊り大会に参加したことない人が、いきなりサイレント盆踊りに参加するのは順序が違うなぁと思うのですよ。
私のイメージでは鉄の心臓を持った、選りすぐりのメンバーじゃないと、恥ずかしくって踊れないと推察していた。

踊ろうと思っていた曲目に関しても、前日に覚えるというインスタントな方法になってしまった。もっと熟練させておくべきだったのかもしれない。

そして、当日を迎えました。

京都の岡崎エリア。平安神宮の前。観光客がちらほら。修学旅行生も歩いている。
歩行者天国になったのは5年くらい前かな? 広々としていて踊っても誰の邪魔にもならなさそう。
端っこで踊ると逆に恥ずかしいので、最も目立つ場所に陣取る。

嬉しいことに前日に2名の参加者が増え、計6名。
それぞれがイヤホンをつけて、そこから流れる音頭で踊る。

最初に郡上おどりのかわさきを始めようとして、これはちょっと難しく、炭坑節に切り替えた。
我々が輪になって踊りだすと、ほどほどに注目を浴びる。遠くからの視線を感じる。
好奇の目ではなくて、動いているものに自然と視線がいってしまう、という感じだったように思う。
例えば、大きめの鳥、、、鶴が平安神宮前に降り立ったら、みんな注目しますよね。あまり近づかないようにしますよね。まさにそんな感じの視線を浴びた。

しかし、その中でもけっこう近くにいた熟年夫婦がしばらく我々の踊りを見つめていた。すると仲間の1人が声をかけたようだ。見ていたおばちゃんが輪の中に入って一緒に踊った。飛び入り参加。嬉しい誤算。
「しまった。予備のイヤホンを用意しておけば良かった」
私はそんな風に反省しながら踊ったのでした。

炭坑節、河内音頭、春駒、ドンパン節、ダンシング・ヒーロー、かわさき、江州音頭、用意したラインナップ全てを踊った。1時間強。
散歩中の人の視線を浴びたり、七五三参りの子どもから見られたり、何人かに写真か動画を撮られたりした。

我々は十分に変な集団でした。
「完全に鴨川ホルモーやないか!」
と、私はクスクス笑いました。

しかしながら、もし私が通行人として通ったなら、
「うわー、面白そうなことやってるー、仲間に入りたーい!」
と、目を輝かせたに違いない。
変なことしてる奴らの内側の世界に入れていて、私は幸せだなぁと思うのです。
踊ってる者同士で視線を交わし、笑顔を交わして、楽しいなぁと思うのです。

空が青くて、気候は涼やかで、周りは広々として、人々は適切な距離で眺めてくれる。
最高のロケーションでした。

残念だったのは1点だけですね。
お弁当を持参したら、ピクニックみたいにその場で昼食も美味しく食べれたのに。
お腹ペコペコで家まで帰ったのです。
もっと余韻に浸れたのになぁ。

とても良い日でした。
願わくば、またこんな日を過ごしたい。

次からの企画は何も決まっていない。
残念なことだ。

マネジメントをしてくれる人がいたらいいのになぁ。
私は盆踊りではプレーヤーになりたいから、主催者には向いてないんじゃないかなぁ。
もっと戦略的にサイレント盆踊りの良い面を引き出してくれる人がいるはずだ。
色んな人の意見を参考にしながら、ベイビーステップで広げていきましょうかね。

とにかく、2021年11月3日、平安神宮前でサイレント盆踊りを実施した。
これは京都盆踊り史に刻まれたに違いない。

また開催できる日を夢に描いておきます。

ちなみに、サイ盆にガールファン来る、とはなりませんでした。
ファンが集まるくらいの革新的盆踊り集団になるように、がんばります!

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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