こんにちは、2021年12月12日(日)、京都検定2級を受験しました。
なぜ受けたか? どう勉強したか? 何か変わったか? などをまとめときたいと思います。
京都検定2級とは?
京都検定はご当地検定として有名ですよね。
正式名称は「京都・観光文化検定試験」です。
現在は1級、準1級、2級、3級があります。
2級と3級は誰でも受験できて、1級は2級の合格者のみ受験可能です。
難易度ですけれど、1級は超難関です。
合格率にはかなりのバラつきがあるのですが、高い年で16.6%(第5回)、低い年は1.8%(第12回)と驚愕の難しさです。
記述式で小論文もある。
2級の合格率もかなりバラつきがあって、高い年で63.1%(第7回)、低い年は12.0%(第2回)と、怖さのある難易度。
4者択一。
3級も同じくバラついて、76%~30%までとバリエーションに富んでいる。
なぜこんなことが起こるのかと推察すると、毎回必ず出るジャンルとイレギュラーなテーマ問題があって、変なテーマ問題はかなり隅の方を突かれるので、めちゃめちゃ難しくなります。
要するにこれは、この資格を必ず必要とする仕事はないので、合格者が出ようが出まいが社会には関係がない。例えば医師とか電気工事士とかは社会に必要なので、一定の合格者が必要ですけど、京都検定は合格者を出さなくても良いのです。京都ガイドだとしても無資格で仕事はできるのです。
ですから、娯楽性が高い資格であり、合格率を一定にするより、毎年変わった出題をする方が実施団体にとってはメリットがあるようです。実際にリピーター対策が念入りで、リピーターが多いようだ。
受験の動機は?
私が受験した動機は3つ。
1.試験慣れしようと心に決めた
2.京都をランニングするに際して、知ってたほうが楽しくなる
3.京都に関心が高くなるような年齢になった
以上。
1は第二種電気工事士の筆記試験の際に、久々のテストだったのでめちゃめちゃ緊張しました。そんな自分がちょっと嫌で、試験慣れしておこう、毎年1つは試験を受けよう、と決意したのです。
2は、京都の街をランニングした際に「ここって有名だっけ?」と素通りしてしまうことが多く、損をしているなぁと思った。
3は、京都検定なんて無意味で役に立たない、と思っていたのが変化したわけですから、年齢のせいもあるかなぁと思います。
勉強して変わったことは?
京都検定を勉強してみて、とても豊かになりました。
京都を東奔西走したり上がったり下がったりするに際して、街がレイヤー状に見えてきます。
例えば、東寺の五重塔を目撃すると、高さは何メートルか? 何時代に再建されたものか? などなどが頭に浮かんで、今まで見えなかったものが見える。
また、関心のなかったジャンルのこと、例えば華道、茶道、庭、近代建築物、絵画などなどが頭に入った。
豊臣秀吉とか坂本龍馬とかは誰もが知る存在ですが、文化人として名を残す人たちもいて、そういう生き方も京都に影響を与えたんだなぁと新たな考え方が芽生えた。
こんなふうに、京都には驚くほど重厚で深い歴史が積み上がっていて、知らないことが積み上がいき、その場所に自分が立っているという感覚は、勉強した人にしかわからないもので、私は豊かになったな、と誇らしく思います。
京都に積み上がった歴史の登山を楽しむ感覚。これがとても高い山なのです。目には見えない高い山が身近に存在しているのです。
勉強法は?
12/17発行の京都新聞で答え合わせをしてみたところ、75点でした。
70点が合格ラインですので、丁度よい点数で合格した模様です。
勉強時間に過不足なく、とても効率的。
ですので、堂々と勉強法を書けますね。良かったです。
勉強期間は、11/3に申し込んだ後からですので、40日ほど。
前年の過去問をやってみて、確か60点台でしたから、1ヶ月あれば10点くらいは余裕だと思って受験を決めた。何も勉強せずに60点なので、テキスト通読すれば70点は超えると思った。
で、これはかなり甘かった。
テキストを楽しみながら読んで、過去問にチャレンジしたのですが、点数が上がらないのです。70点以下しか取れない。
ちなみに過去問は京都新聞のサイトにすべて掲載されています。
>>https://www.kyoto-np.co.jp/feature/kyoto_kentei
だけど、とにかく過去問をやる。
間違ったところを調べる。できれば別の選択肢についても調べる。
これをするとだいたい2時間くらいかかります。
あとは、公式テキストを通読。いつもの読書時間をこれに充てた。
極力毎日1時間~1時間半ですかね。
過去問を7年分やったあたりから70点を超えだして、成果は出てきたなと思いました。
過去問、第17回から遡り1回までをやり終えて、本番に臨みました。
これで75点、ギリ合格という感じ。
すべて暗記科目ですから、出題傾向を把握したあとは、赤のペンと緑のシートで消すやつを駆使して、社寺の名前と特徴を覚えるような勉強法が相応しいのかなと思いました(やってませんけど)
未だに私は、龍光院と龍吟庵とかおぼろげだし、密庵とか八窓軒とかどこにあるのかよく分かりません。
妙顕寺、妙蓮寺、妙満寺とか、ぜんぜん違いが出てきません。
合格はしたものの、まだまだムズいです。
やはり、行って覚えるのが良いと思います。
妙心寺に退蔵院という塔頭があるのですが、文字情報と実際の規模感を味わうのでは感覚が変わりますからね。
基本的には暗記ですが、楽しみながら、味わいながら学ぶのが良いですよね。
やっぱり、今宮神社に行って、実際にあぶり餅を食べたら、そう簡単には忘れませんよ。
今後のこと
1級はちょっと難易度が高すぎるので、チャレンジする気は起きていない。
だけども、今後京都を歩く際には、駒札をじっくり読むことだろう。名物の甘味は食べてみると思うし、行事には足を運んでみるかもしれない。
あるいは素敵な女性が
「一緒に勉強、、、しとくれやす」
とか、おっしゃるのであれば、全力でお付き合いさせていただこうと思います。
京都のあらゆる名所を巡り巡ろうと思います。
おお! いい物語が生まれそうだ。
オススメ
京都にお住まいの方や、京都を頻繁に観光する方は、1度は過去問を解いとくと良いかもしれません。
街を見る目が変わってためになると思う。
だけど、若い人はもっと実用的な資格の勉強をしてほしいと思う。
40歳を超えてくると、大人としての幅の広さが必要になってくると思うので、丁度よいと思います。
余裕のある人は、京都検定にチャレンジしてみて下さい。
こういう教科書的なものは値段に比べて内容が濃く、オススメです。
以上です。
私には京都検定よりも、狂人検定の方が向いてるかもですね(笑)
ここまで、読んでいただいて、おおきにー。
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