「天空の城ラピュタ」というアニメ映画があります。
亡き父の夢を追う少年が空に浮かんでいるという伝説の城「ラピュタ」を探す冒険譚。
物語の中のラピュタ王国は、すごいテクノロジーを駆使して地上を支配したことになっているのですが、なぜだか滅んでしまっている。
これについてヒロインは「土から離れては生きられない」と語っています。

さて皆さんはどうでしょう?
土を意識する環境にありますか?

都市部では土が邪魔者扱いされており、コンクリートやアスファルトで覆われています。
最近の戸建住宅では、庭を作ると手入れが大変だからとコンクリートで覆うらしい。
確かにその通りで、ちょっとでも土があると油断も隙も無く雑草が生い茂ります。
現代人は雑草と戦う時間などない。

不思議ですよねー。テクノロジーが発達して、色々と便利になっているのに、それでも時間がないなんて。
何に時間が奪われている? もしかして、灰色の男か?

まぁ、人それぞれでしょうね。
ある人は仕事に追われ、ある人は子育てに追われ、勉強に追われ、ゲームに、コンテンツ消費に……。多様化してるから分からん。
でも、とにかく庭を維持する時間はないようだ。

ですけど拙者は、土と共に生きる暮らしをオススメしたい。
別に、農家になれと言ってるわけではなく、庭を維持しようという主張だ。

1番の理由は生ゴミです。
周りに土がある場合、埋めとけば自然に処理が進む。ミミズが食べてくれる。ゴミ袋で置いておかなくて良い。
家庭用コンポストで堆肥化するのも良いのですが、それをするなら庭や畑が欲しくなるはず。
生ゴミを集めて焼却処理するのは、運搬コストがかかる、焼却コストがかかる、たまにカラスがゴミを散らかす、臭い。
たくさんの無駄がある。
一方で、庭に埋める処理をすれば、ゴミを出す頻度が減るし、社会コストが下がるし、庭が豊かになる。

人口減少社会で、田舎には土地が余っているし、コロナ禍とネットの普及で都市に住むメリットがどんどん低下している。
庭のある家を持つのは、簡単になっている。

あとは、円高・物価高で食品なども値上がりが続くと思われる。
庭で野菜を育てたり、鶏を飼ったりすると、そういう時代にも強く生きられる。
今こそ、土と共に生きる生活にシフトすべきじゃないかと、啓発したいのだ。
(実は、自分をね。)

資本主義社会って、自然と欺瞞だらけになるんですよね。
都会のタワマンを売るとたくさん儲かるので、たくさん宣伝がなされる。本質的な価値がなくても売れる。
しかし、ちょっと不便な場所の中古住宅を売ってもあんまり儲からないので、宣伝はされないし流通にものらないのです。
本当にお得な物は宣伝なんてされない。
自分で見つけないといけない。

本当の豊かさは、どこかで売ってたりしない。
自分で見つけないといけない。

そんなことを主張する拙者だが、庭は草ボーボーになるまで放置していた(笑)

涼しくなってきたので、やっと切り開く決意をした。
やりだすと楽しくて、畑にした。

そして、小松菜のタネを蒔いた。

芽が出てきた。
嬉しい。
この喜びを豊かさとしよう。

最近は、ネット社会が発達しすぎてしまって、VRとかメタバースとか、どんどん土から離れて、ラピュタ化しているんじゃないかと危惧している。
ネット上で注目を浴びるとお金になるし、フォロワー数が力でもあるし、若い女の子はテーマーパークで下着まがいの写真を撮る。
それも含めて、「怒りコンテンツ」とも言うべき、誰かを批判させるためのコンテンツが流れてくる。
なんか、ネットもうダメなんじゃ無かろうか?

こうなったら、土だ、土だ、土と共に生きよう。

小松菜、食べれるかなぁ~。
愉しみ。

募集中のイベントはありません

投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です