焼き芋が好きである。
さつまいもって、生のままじゃ固いし甘みもないのに、なぜ焼き芋にするとあんなにも甘くなるのか?
不思議だ、ミステリアスだ。

何らかの秘密があるはずだが、それは解き明かさないでおこう。
そんなことより、如何に焼けばホカホカの美味しい焼き芋が焼けるかにこそ興味がある。

最近では壺で焼いた焼き芋が評判になっているそうだが、まだ食べたことはない。
研究が足りない。
年初に真空パックに入った見事に商品化された焼き芋を頂き、食べた。柔らかく甘かったのだが、やはり焼き立ての湯気が出てるのを食べたい。
焼き立てを、誰かと取り合って食べたい。競い合って食べたい。焼き芋とはそういう食べ物である。

焼き芋にするなら何の品種が良いのだろうか?
なると金時、紅あずま、シルクスイート、安納芋、あと紫のやつもあるよね。
どの品種がどんな味なのか知らないし、食べて分かるレベルの差はないと思われるが、可能ならば食べ比べをしてみたい。

焼き芋が食べたい。
寒空の下、焚き火で温まりつつ、ほうじ茶を飲む。
炎の中から黒くなったアルミホイルを取り出し、軍手でもって2つに割るとそれは焼き芋で、湯気がポカポカ立ち昇り、その状態をハフハフ食べたい。
割ったもう一つを君に手渡して、
「熱いよ、火傷しないでね」
と、言いたい。
君の頬はぽわわと赤くなることだろう。

という妄想を実現するために、焼き芋読書会という企画を考えた。
シュールで新しい。
焼き芋と読書がなぜ結びつくのかは不明だし、色々と理由をつけることもできる。
たとえば、昔々、芋のつるは紙の原料として使われ、芋があるからこそ書物が発展した。
というのは、いま捏造した逸話だ。
むしろ、拙者が初対面の女性にこう聞いた時、
「あなたは何が好きですか?」
こう答えて欲しい。
「焼き芋と読書」
キュン!

もう、胸の高鳴りが抑えきれない。

ちょっと食い意地が張っているけどナチュラル志向で、もれなく焚き火やキャンプも好きで、たぶん赤ワインも好き。
そんな彼女が読む本は何だろう?
小説なのか、ビジネス書なのか、レシピ本か、地図かもしれぬ。
教えてください、どんな内容なのか!

こんな風に、気分が高まっておりますので、「焼き芋読書会」という企画をやろうかな、どうしようかな、
参加したい人います?

以上。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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