さきほど、社交ダンスのレッスンを受けてきて、自分の体に香水の匂いが移ったようで、ドラマであれば浮気を疑われるシーンだが、疑ってくれる人が誰もいない。
孤独な部屋の中で、香水の匂いと鮮烈な記憶を残した社交ダンスレッスンについて筆を走らせようと思う。

あらすじ

拙者は20代の頃にコントラダンス(フォークダンス)と出会い、その楽しさに衝撃を受けたのだが、知名度の低さゆえダンサーが集まらず、今では途絶えている。あれは楽しかったなぁと思い出しながら、サルサダンスや盆踊りをやっていたが、コロナ禍でダンス環境が変化し、再スタートしないといけない。
先日、推しフルーティストの生演奏を聴いてから、踊り欲求が爆上がりし、その機会がないかとネットで調べたところ、近くで社交ダンスレッスンがあるという。
参加してみることに決めた。

先生がスゴイ

普通であれば、社交ダンスが楽しかった、難しかった、女性との距離が香りが移るレベルで近かった、などと書くのだけれど、とにかく先生がダンサーすぎて、感服した。
立ち振舞がまさしくダンサーで、全ての動作が美しくエレガント。
また、お喋りに関しても、最初から用意されているセリフのような流暢さで、キラッキラの太陽みたいに明るい。
だからレッスン中ずっと、ミュージカルを見ているような気持ちになった。

拙者はどちらかというと陰のポジションをとるけれど、先生は陽オーラ出まくりで、「これがダンサーのパワーかぁ」と、立ち振舞い、喋り方、出るオーラにダンスの指導よりも学ぶところがあった。
ただ1人存在するだけで、道具も使わず、非日常を出現させることに成功されておられる。

女性で、拙者より5~10は年下だと思われるのだが、競技ダンスで戦ってきた人は違うなぁと敬服。
ショートカットでハツラツとした大阪人の先生でした。

レッスンについて

超初級レッスンで、ブルースとジルバの超基本をやった。
ブルースではパートナーとの組み方や足の出し方を学ぶ。
初めて社交ダンスフォームで組んだのだが、フォークダンスやサルサも距離が近いと思っていたけど、それよりも大接近。
また、左腕をやったことない角度で固定するので筋肉が張る。
さらに驚いたのは、女性の足の間に自分の足を出すこと。え?ありなん!?ってめちゃめちゃ困惑した。
パートナーの背骨をイメージしてその下に真っ直ぐ足を出すと、どこにも当たらないらしい。
あまりの近さと、その距離で動くことに恐怖を感じた。

次のジルバは、サルサと似た距離。
左に移動するステップ(フォーラウェイリンク)と、女性を回転させる動作(チェンジ オブ プレイス)を学んだ。
ジルバは左右の足に体重を乗せ換えるのが大事で、乗せてない足はかかとを浮かすべきらしい。

と、これだけであっという間の50分。
とにかく、最初の作法を憶えるだけで一苦労。

これがワルツなど10種類あるというんだから、社交ダンスってめっちゃ大変だなぁ。教室や個人レッスンが必要なのが良く分かった。

疑問に思ったこと

社交ダンスには違和感を感じた。
多くの音楽は8拍でできているし、サルサも8拍で1つの技ができている。
だが、上記のステップは6拍。スロー、スロー、クイック、クイックと言われる、スローが2拍で、クイックが1拍なので、6拍になるのだ。
拙者の感覚では曲とダンスがズレて、クイック、クイックの後に2拍待ちたくなってしまう。
この拍の取り方には慣れが必要かもしれない。

炭坑節も曲と踊りがズレるから同じかな。

レッスンメモ

男性もかかとの高い靴を履く。

最初は鏡を見たりせず、体の感覚で踊ったほうがいいらしい。鏡を見る癖がつくから。

男性は女性を組むとき、適度な距離をとって左手を差し出すが、その際人差し指の線が地面と平行になるようにする。
その角度のまま、女性を引き寄せる。

右手を肩甲骨の下辺りに添えるのはサルサと同じ。

と、まだまだ沢山教わるべきことがありすぎる。
しかも10種類もあるわけだから、郡上おどりに匹敵しているなぁ。

興味ある人へ

毎週月曜日、18:10~、京都某所で今後もレッスンがあるよ。
年齢制限はなく、未経験者向けの想定。
先生のミュージカルを味わうだけでも価値ある時間だ。
現時点ではかなり少人数なので、参加しやすい。
初回は参加費無料。ありがたい!

というわけで、興味が湧いた方、行ってみます?
浮気を疑われたくない人以外は、ぜひ一度行きましょう!

以上。


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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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