ああ、なんだか偉そうなコトを書きたい気分だ。
社会的な問題を取り上げて、理想を提示して、でも現実はなかなか変えられないってまとめるやつ。
しかし、実際のところは自分自身に問題を抱えている。
仕事が暗礁に乗り上げている。
ストレスが溜まって続けられそうにない。

技術が足りないのか、情熱が足りないのか、これは根が同じなので両方足りない。
飽き性のせいもあるかもしれない。
あるいは、そこそこ頑張っているが、評価されず、気持ちが折れてきているのかもしれない。
どこを切り取っても悪循環に陥る原因がありそうだ。

もう少し話を具体的にしよう。
ここ1年ほどは惣菜調理の仕事に携わっていて、生活に密着した仕事だし、作る系の仕事だし、食うものに困らなくて経済的だし、嫌いではないと思いながら続けてきた。
しかし最近は美味しいものへの欲求が無くなってきて、消化に良いものや粗食を求めており、商品として作るものと自分が食べたいものが乖離し、喜びが小さくなってきた。
もともと胃腸が弱いし、糖尿病を警戒しているし、普通の人よりも食べることに対する恐怖心がちょっとあるんだろうな。
美味しい料理の重要性が以前より低下した。

あとは、物価が上がって、すんなりと食材に手を出しづらいというストレスがあるかも。

性格の問題もあるかもしれない。美味しいものを作ろうとするよりも、効率へ向かう節がある。

これらがあって、情熱が低下し、技術も上がらず、やってることに飽き、評価されない。
調理で生計を立てることは暗礁に乗り上げている。そして人生は沈没寸前。それを言うなら、沈没して這い上がってきた幽霊船。こんな私ですいません。

異常な情熱を持てる仕事、、、ないだろうか。
私は嘆息を漏らしながら、求人情報サイトを閲覧した。
時計の音だけがカチカチと聞こえてくる。

「仕事は探すものじゃない、創るものだ」

え? 誰?

「通りすがりのコンサルタントでございます」

急に出てくるな!

「悩んでらっしゃるかと思って」

いや、書き出された悩みは、すでに悩みではない。

「失礼しました」

こうして、通りすがりのコンサルタントは去っていった。

まぁ、生活力あるし、なんとかなるはず。

以上。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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