みんなにも夢が拡がるモノとか道具とか生き物とか場所とかがあろうかと思う。
拙者の場合はスーパーカブ110を買った時、「めちゃめちゃキャンプ行けそう!」と道の先を空想しながら乗ったものだ。
あるいは親族名義の荒れた土地にもトキメキを覚え、いかに開拓しようか、あるいはワイルドなまま残そうかと、楽しく木々を切り倒し、小屋を作った。
誰にもそういうものがあるはずで、PCとか楽器とかカメラとか自分のお店とかで夢が拡がる人もいるだろう。
いまの拙者にとってそれはニワトリである。

ニワトリは他の家畜・ペットに比べて夢が拡がりやすいのではなかろうか?
たとえば犬を考えてみると、家に来て、散歩に連れて行って、大きくなっていく、という感じで、関係を深めて思い出を積み上げるには最適だが、さほど夢は拡がらない。ネコも同じだ。
だがニワトリは違う。
それをいくつか紹介したい。

卵を産んでくれる

なんと言っても卵を産んでくれ、それを食べると経済的である。これは他のペット・家畜にないメリットだ。
犬が子犬を産んだとして、それを食べるわけにはいかないだろう。
豚が子豚を産んだとして、それを食べるのはありかもしれないが、かなりハードルが高そうだし、家庭の範疇には収まりきらないと思う。
でも、ニワトリの卵は食べられる。
しかも産みたての卵はほんのり温かくて美味しいらしい。

ちなみに孵化してから5ヶ月ほどの日数が必要らしい。
どんな味なのだろうか?
虫をたくさん食べているのでちょっと臭いのかもしれん。

飼育数を増やせる

ニワトリは沢山飼うことが可能だ。
他のペットは飼育数を増やすとエサ代ばかりかかるが、ニワトリは卵を産んでくれるので、エサ代を相殺できるはずである。
また、1坪ほどの庭があれば6羽くらい飼える。7坪の庭があれば40羽くらい飼えるかもしれない。
40羽のニワトリがいれば、おそらく毎日30個くらい卵が手に入る。
天津飯とだし巻きと茶碗蒸しとプリンとシュークリームなどなど作り放題である。

犬40匹、豚40頭を想像してみて欲しい。なかなか制御しきれるものではない。
ニワトリにおいても40羽は難しいのかもしれない。
しかし、想像しうる範囲である。

小屋を手作りできる

ニワトリ小屋を手作りするのは楽しい。
外敵の侵入に対する強度を持たねばならないが、重さに対する強度は必要ないため気楽に作れる。
考えてみて欲しい。犬小屋はただの雨よけだし、猫小屋はほとんど存在しない。豚小屋や牛小屋を手作りするのは難しいし、牡蠣小屋はちょっと美味しそうだ。
とにかく手作りするならニワトリ小屋の規模が最適なのである。

庭に出て、「ここにニワトリ小屋を作れそうだなぁ」を想像するのはとても愉快である。

繁殖できるかもしれない

ニワトリをつがいで飼えば、有精卵を産んでくれ、その卵を温めればヒヨコが孵るかもしれない。あるいは親鳥が卵を温めてヒナを孵すかもかもしれない。
そこには親子の物語が展開されるのである。それを間近で見れるのである。
とても夢のある世界だ。
ヒヨコから育てたニワトリが親になる時を見れるのだろうか。
その際にはどんな鳴き声を発するのだろうか。

色んな種類がいる

ニワトリには色んな種類がいる。
白い卵を産むのはホワイトレグホン。赤い卵はだいたいボリスブラウン。烏骨鶏も有名だ。
他にもアローカナ、プリマスロック、名古屋コーチン、岡崎おうはん、チャボなど種類豊富。

色んな種類を集めてみたくはなるものだ。

卵料理

卵料理のバリエーションは豊富である。
目玉焼き、だし巻き、天津飯、オムレツ、オムライス、茶碗蒸し。
また、プリン、カヌレをはじめとしたスイーツも作れる。
美味しそうだ。
いくらでも産んでくれ。

養鶏業を営めるかもしれない

ニワトリの飼育に慣れて、品質の良い卵を産んでくれたなら、その規模を大きくして養鶏所を営めるかもしれない。
昨今はAIが取り沙汰されており、今の仕事は数年後に食えなくなるかもしれない。
その時に養鶏所をスタートさせるスキルを持っておくのは心強い。
養鶏もAIが運営する時代になるのかもしれないが、それでもニワトリの本能を知っておくのは必要である。

きれいな水が流れる広大な農場が欲しいな。


実際のところは……

夢が拡がる前に、実際のところはどうなのかと言うと、
・眺めてると平和な気持ちになる
・懐くのでかわいい
・庭がきれいになる

デメリットとしては、
・外敵に襲われないかビクビクせねばならない
・オスがうるさくすると飼えなくなる

というところ。

今後も色々あると思うけど、とにかく40羽を放し飼いできるようになるといいなぁ。
そのうち数羽はウズラにするかもしれません。

以上。

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投稿者: 石黒わらじろう

京都の古い民家で暮らしている。 趣味はランニングとブログと盆踊りを含むフォークダンス。 別名義で書いた小説は映画の原作として採用された。 自分で建てた小屋にて暮らしていたことがある強靭な狂人。 地球にも自分にも健康な生活がしたい。

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